2011/04/17

消費税増税の不思議、選挙で負けるとわかっているはずなのに・・・

小沢元代表が政権批判 菅内閣不信任案に賛成も
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210416040.html

おお、小沢氏が何やら動くらしい。
ただこの人、メディアも官僚機構も敵に回しているから、大変だろう。多分先手の先手の先手、裏読みの裏読み辺り、魑魅魍魎の世界で実力を発揮しているに違いない。そういう天賦の才のある人だから。

しかし、なるべくなら当面民主に政権を担ってもらいたいと個人的には思っている。何故なら、これで政権が自民に戻ったら、原子力村は温存され、原子力事故の補償は国民負担100%になるだろうから。

個人的には、この原発事故が民主政権下で起きた事が救いだと思っている。自民政権下であったなら、もっと情報の隠ぺいや、東電擁護があったろうから。原子力政策の変更が出来るのは、民主党しかないだろう。もし、民主党がこれからも国民の支持を得たいと思うのなら、その姿勢を早く明確化すべきだ。

ただ、民主も財務省に弱いのが難点な気がする。東電怒鳴り込み、枝野会見までは良かったのだが・・・。この記事に以下の様な消費税増税の検討が紹介されている。

「民主党の岡田幹事長は、消費税を増税して復興のための財源にすることを第1次補正予算案の成立後に検討していく考えを示しました。」

財務省は何としても消費税を上げたいらしい。民主党も100%官僚を敵に回せないから、財務省を味方にしようとしている。国家財政を握っている省庁を手なずけなければ、それは政治も出来ないでしょうしね。

しかし、消費税増税は鬼門であることを忘れたのだろうか。あれで参議院選挙を惨敗したのに。

今消費税増税を口に出せば、誰でも「俺たちの税金が原発事故の穴埋めに使われる」、と思うだろう。対応を誤ったら、相当な政権批判が巻き起こり、そして確実に選挙で負ける、ということを忘れないでほしい。

消費税の議論は、東電の破産と役員の経営及び刑事責任追及、一時国有化、原子力政策の転換、原子力埋蔵金の補償利用などが成された後でなければ、とても理解は得られないだろう。

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