2012/04/17

北朝鮮の脅威? 事実上は減っているのではぁ??

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120416-OYT1T01215.htm?from=y10
対「北」議長声明 これで核実験阻止できるのか(4月17日付・読売社説)

ま、みんな核実験やると予想しているだろね。
過去に成功しているし。

今回のメンツ丸つぶれを挽回するために、やるだろね。

北朝鮮には失うものがないし、孤立してくれればくれるほど、影ボスの中国はありがたい。このパフォーマンス、第一の目的は国内向け国威発揚だし、加えてそれくらいしか出来ないから、やるだろね。

北朝鮮で自律的政権交代はあり得ないだろうし、万が一あって軍事クーデターくらいか。中国が糸を引かなければ実現は到底不可能な線。逆に中国が糸を引いてそうしてくれた方が、展望が開けるかもしれない。少なくとも独自の核開発などという事は不必要になる。中国のメンツもあるから、餓死者も出なくなるだろう。

残念ながら、朝鮮の南北統一はあり得ないだろうね。中国が、こんなおいしい属国手放すはずないもんね。中国の下にいる三流国家。国際的な批判が北朝鮮に集まってくれれば、逆にそれを御する中国という美味しい立場を演じ続ける事ができる。

餓死者が出るくらいな貧乏国家を韓国が本当に引き受けるのだろうか。2千万人を超す、超貧乏人を養う事になる。韓国の人口は約4千8百万人。今は南北統一などと言っているが、それが現実的になってくれば相当な社会混乱を引き起こすだろう。理想は素晴らしいけれど、人民を餓死させても平気な政府と手を携えて、民族統一って想像が難しい。

私は朝鮮人ではないので、そうした民族内の問題については具体的な干渉も出来ない。すべきでもないだろう。いい子ぶりたければ、ぜひ民族統一の理想に向けてまい進して下さい、というしかない。出来れば平和的な手段によって。第二次朝鮮戦争など決して起きてはならないから。

一方で、この読売新聞の記事だが・・・

>日本にとって、北朝鮮の核とミサイルによる脅威は、日に日に増すばかりである。

などと書いて、日本国民に要らぬ脅威を撒いている。読売新聞が社説で、要らぬ脅威を撒いている。

前にも書いたけれど、日本に着弾するミサイルはもう北朝鮮は持っている。今の所200本あるらしい。北朝鮮は既に核爆発の実験に成功している。

日本に対する核とミサイルの脅威は既にあるけれど、しかしそれが増しているという事態にはなっていない。今回のミサイル発射実験(日本側からいえば)にしても、失敗している。北朝鮮にこの技術に関する進歩があったという事実は見られない。

無論、今回の北朝鮮のミサイル発射実験は非難されるべきであるが、それと日本に対する脅威の増加は結びついていない。

逆に、こういう扇動的なマスコミの情報発信が、両国の関係を緊張させている。無論この裏には日本政府がいるのだろうから、今回のミサイル発射実験をいい材料に、意図的に日朝間の緊張を高めようとしているのだろう。仮想敵国を過大評価出来れば、自国の軍備拡張に対して世論の賛同も得られやすい。

国家が軍備を強くしたがるのは当然の希求なのだけれど、軍部が強くなりすぎれば、シビリアンコントロールの抑制が困難になり、戦争が巻き起こされる。

むしろ今回のミサイル発射実験失敗で、北朝鮮の脅威は事実上減っていると思われる。一つは発射初期段階での爆発という結果だ。北朝鮮の宇宙開発(長距離ミサイル開発)は振り出しに戻った。この開発には巨額の費用が必要で、さらなる継続には経済的な負担が重荷となる。国民にその負担を押し付けてまでそれを開発しても、他国からの経済制裁の悪化を招き、決して国力の増加に結びつかない。

日本がこれに呼応して軍備を増強する必要性も見当たらない。当然、今後核実験がなされたら、国際的な非難キャンペーンは必要だけれども、それは軍備ではなく、粛々とした外交アピールに重点が置かれるべきだ。

非難轟々になっているが、せっかく鳩山議員がイランに行って核開発の自粛を訴えたのだから、イランを説得して核開発を断念させ、さらにイランから北朝鮮に圧力をかけさせるなどの外交努力に注力があってもいい。

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