あなたの手紙氷で書かれた文字
この世界は凍えている青い唇を震わせている
それが定めと言いたげに
人は皆、コートの襟を立てて身を縮ませて家路を急ぐ
小石が道端に蹴り捨てられてそんなものは誰も見向きもしない
家々からかすかな煙が上がる息絶え絶えに
誰もが助けを求めているのに
押し潰された空気が蒼く蒼く帳を落として行くんだ
眠ってしまえと脅している
明日も同じその明日も同じなのに
決して融けないあなたの手紙決して忘れられない心の果て
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