2011/07/30

政治は投票してあとはお上任せではない

よく、日本の政治に期待していない、という人がいる。というか、今の日本人の大半は政権政党を批判し、政府は信用していない。

この元凶は、硬直した日本の官僚機構にある。実際の行政の実務を司っているのは官僚。しかも、長い自民党政権時代を通して、法案立案までこなす様になっている。官僚には選挙がない。こうして長期間の実質的な実権を握って来た官僚が、日本の実質的な支配者だ、といっても過言ではないだろう。

官僚を叩く事が出来るのは、国民が選挙で選ぶ政治家しかいない。民主党も出だしはこれに手を出そうとした様に見えたが、結局官僚の敵ではなかったようだ。ネガティブキャンペーンを張られ、揺さぶられ、今じゃ民主党もかなり官僚に従順な政党になった様に見える。官僚が反旗を振りかざすと、許認可で縛られている民間がこれに追随する。メディアなど官僚の立派なポチ。相当に手強い。

アメリカで政権が交代すると、それに付随して官僚の主要ポストもごそっと代わる。今更こんな変革は出来ないだろうが、少なくとも継続的に官僚支配機構を壊してもらって行かなくてはならない。政府が2度、3度とこけても、官僚機構が叩かれ続ければ、長年の基盤にもひびが入る。

国民も原発事故を通して、どれだけ今の行政が無能で、メディアもうそつきかという事を思い知らされたろう。政治家を批判するのはかまわない。しかし、国民自身が明確な要求を持って、その実現の達成状況によって政治家を批判するなり、評価するなりが必要だ。どんな法案を作り、何を変えたか。例えば、自分が投票した政治家が、議員となって何をしたか、その批判・評価をする必要がある。政治は投票してあとはお上任せではない。

民主党も今回の政権獲得で、かなりぼろぼろになったと思う。政権を獲得すれば政府を司る政党になり、行政の失態も政権政党として責任を取る事になるのだ、という覚悟が出来ていなかったのではないか。そうこうしているうちに、足元を掬われてしまった。もう政権に止まれる時間も短くなっているのだから、きちんと叩くべきものを叩くという姿勢を貫き、次の機会に備えてもらいたい。

Udon Noodle, taste is very good!

Udon is made of flour. It is one of traditional Japanese noodle.
Udon of la ferme du Desert is handmade. Noodle is cut by a very big noodle knife. Only professional can make good Udon such the picture. You can have real taste of Udon only at la ferme du Desert in Switzerland.

原発関係動画2本みた。

休みなので、色々ニュースなどをチェックしている。原発関係は、気になっている問題なので動画なども見た。

2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦
http://youtu.be/O9sTLQSZfwo

この人のご怒り、ごもっともです。

河野太郎衆議院議員、原発問題について語る
http://youtu.be/cCxPAAYangE

この人の意見に全く賛成。まず、核燃料サイクルの放棄、原発の新規立地の中止、再生可能エネルギーへの転換、送電と発電事業の分離、是非やってもらいたい。

その為には、自分の選挙区の政治家に個人がアピールする事が大切だとのこと。そういえば、スイス在住だけど、国会議員の選挙には投票が出来るな。

誕生日なのでお休みをもらいました、もし来店されていましたら、ごめんなさい。

7月30日は私の誕生日。最近、誕生日を迎えてもあまりうれしさがない。
というか、また一歩三途の川に近付いたか、という気になる
歳はいいたくはないのだが・・・・、相当の大台に達してしまった。
生まれた年が1961年という事で、計算したい人はご自分でどうぞ。苦笑

私のパートナーでもあるボスのクサビエに、30日は私の誕生日だと言ったら、じゃぁ、私が誕生日プレゼントとして30日をお前の休みにするから、休めということになった。休日出勤も溜まっているので休むことにしたのだが、ちょっと気になるのが、それを知らないでお客さんが来たら・・・ということ。もし来店されていましたら、ごめんなさい。結構休みなしでやってきたので、誕生日にお休み頂きます。


区切りのいい年なので、今後10年の計を立ててみたい。

仕事:お店の数を増やしたり、大きくしたいとは、思わない。喜んでもらえる手打ち麺を多くの人に提供して行く。それについてはごまかしや安易な妥協はしない。また探究心を常に失わない。

個人:この10年のうちに子どもたちは独立して行くだろうから、時間や金銭的余裕が出来たら、色々な国に行ってみたい。少なくても1年に1カ国、新しい国に行く。

今年は出来たら、ハンガリーに行ってみたい。あと、またアメリカに行ってみたいのだが・・・、まだまだそんな休みは取れそうもないな。

2011/07/28

Japanese! Are they Jedai?! www

Those movies have totaly no relation with my restaurant, but something about Japan. When I watched them, I was laughing very much. Japanese could be a Jedai. www
Enjoy Japan and also Japanese meal at my restaurant!

http://www.nicovideo.jp/watch/sm14937568
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15119599

ラーメンにはやっぱりチャーハンかも

今日のランチメニューはラーメンで、昨日豚肉の塊を見ていたら無性にチャーシューにしたくなったので、チャーシュー味噌ラーメンになりました。笑

で、チャーシューの端の塩分の強い所は、チャーハンにすると旨いので、無意識のうちにも取っておいてしまう。性分というのは恐ろしいもんです。うちにはまだチャーハンというメニューがないのに。

当然それはまかないのチャーハンにまわる事になる。チャーシューを使ったチャーハンはやっぱり一味違う。私的には、これぞ日本のチャーハン! なのでございます。笑

お昼のスタッフへのまかないはランチメニューのものを出すのがうちの慣例になりつつあるのですが、チャーシューメンにどうしてもチャーハンを付けたくて、急きょチャーハンを作ってしまった。当然チャーシューの端入りのやつ。

半チャンラーメン。日本では当然のメニューですが、これが食えないのよ。スイスで、どこへ行ったって。爆
チャーシューの出来も上々で、しかも半チャン付で、お昼のまかないが天国でございました。(^^)v

で、スイス人のスタッフにも出してあげたのだが、このチャーシューの端入りチャーハン、好評でした。サービスのAちゃんは、今日はお肉食べない、などとのたまってたのに、キッチンに入ってちゃっかりチャーハン取って来たし。笑

夕食時、お二人の日本人が見えられた。最近ようやっと日本人のお客も来るようになっている。で、ラーメンを食べたお客さんが、チャーハン欲しいよねぇ、とのたまったのでございました。
(  ゜  ▽  ゜  ;)

まさか、メニューにはないけど、スタッフは食っているなどとは言えないもんね。大汗

チーズラーメンも秋のメニューからぼちぼちと考えつつ、やはりご飯ものもなぁ、と新しいメニューの要点を整理する材料が増えつつある今日この頃。

2011/07/27

フランス語つれづれ

フランス語は使えないとしょうがないので、継続して勉強しているのだが、私にはフランス語の才能がない。まぁ、語学一般の才能がないのだろう。英語がかろうじて使えるようになったのは奇跡だったに違いない。

英語が出来てドイツ語が出来て、フランス語まで、とか驚かれる事があるけれど、私のドイツ語は本当に日常会話レベルだし、スイスで使われているスイス方言のドイツ語はからきしだめ。

平日はフランス語圏のローザンヌ住まいなので、フランス語が必要になった訳だが、もうローザンヌに来て2ヶ月が経とうというのに、普通に話している人々のフランス語がわからない。

他の言語がわからないというのには、自分の中で二つのレベルがある。一つは単語自体は聴き取れているのだが、意味として理解出来ないというレベル。もう一つは、その単語自体すら聴き取れないというレベル。

ドイツ語で理解出来ない場合、多くは第一のレベルだ。単語は聴き取れるが、ボキャブラリーがないために意味として理解に至らない。

ところがフランス語の場合、どのような単語を"彼・彼女等"が発射しているのかすら理解出来ない。この2ヶ月結構勉強してきたつもりなのだが、フランス語の発音は私にとって判別が困難なもののようだ。

ドイツ語の場合、単語をはきはき発音してくれるのでわかりやすいのだが、フランス語の場合、単語と単語がつながって、どうも区切りがつきにくい。本当に、どうしたものだろうと頭痛の種だ。

それでも、普段の職場は容赦なくフランス語を要求される。才能なき者でも、必要に駆られて何とか習得出来ていければいいのだが・・・。

多少の進歩があったなと思うのは、フランス語圏のスイス人がドイツ語を話すとき、フランス語訛りになっているんだ、とわかったこと。フランス語勉強しなきゃ、フランス語訛りということすらわからないし。笑

しかも、時々フランス語訛りのドイツ語に、もろフランス語の単語が交じっていたりする。それでもドイツ語圏のスイス人はフランス語を勉強しているから、スイス人同士では通用するだろうが、他の国から来た人には通用しまい。やーい、ざまーみろだ。(得意になってどーするよ)

因みに私のパートナーのクサビエ氏は、ドイツ語を話すとスイスジャーマンになって、その中に英語とフランス語の単語がちらほら交じる。見事というしか言いようがない。

私のフランス語の発音もまだまだいまいちのようだ。百フランといったら、5フランと間違えられたりする。サン・フラン(百フラン)とサンク・フラン(5フラン)の発音が区別出来ていないようだ。この"サン"の発音が微妙に違うという。

まぁ、ドイツ語を使い始めた当初も、25フランというと、520フランと間違えられたりしたから、さもありなんだけど。この間違えられる要因を説明するとくどくなるから割愛させて頂く。

キッチンのスイス人シェフ、フィリップ君はちょっとドイツ語が出来る。所々怪しいドイツ語ではあるが、私も人のことは言えない。で、なるべく彼にはフランス語で言おうと思っているのだが、私が言わんとすることをフランス語で話すと、彼は理解してくれない。で、仕方ないのでドイツ語で言い直すと理解してくれる。結構私もへこむ。苦笑

フィリップ君の労働に向かうドイツ語はこんなもんです。
Ca aller(はい、ここはフランス語です), arbeit! arbeit macht frei!
(このドイツ語のフレーズ知っている人には、目が点ものだと思うのだが・・・苦笑)

Tomorrow lunch menu is Ramen with Chashu

It's really Japanese ramen menu. Chashu is made of pork. The chashu for ramen is a little bit different from Chinese one. It especially goes well with ramen.
Picture is chashu I made tonight.

Lunch menu of the week 30

26/7: Paupiette de boeuf, Sauce Paprika
27/7: Ramen avec Porc Chashu
28/7: Swiss menu
29/7: Sauter Udon avec Saumon

Picture is Paupiette de boeuf, Sauce Paprika

2011/07/26

自転車のタイヤ交換をする

朝起きたら昼近かった。汗

そういえば、太陽を見てから寝たからまぁ、そうなるだろうなぁ・・・。そういうのいけないとわかっているのに、休みとなるとつい見ちゃうのよねぇ、夜明けの太陽。

とはいえ、今日はたまりにたまった買い物をせねばいけない日でもあった。まず、代えのシーツ類の購入。これ買わないと、今のシーツが洗濯できない。それから壊れた腕時計の代わりと食料とプリンターカートリッジと・・・。買い物が終わったら洗濯に溜まったごみ捨てと部屋の掃除・・・。うぅ、休んでいるのだろうか・・・。

天気が良ければ、朝から船にでも乗って、レマン湖遊覧なんぞと思っていたのだが、夜明けの天気が悪かったのでやめ。どうせ船に乗っていたって寝ていたんだろうけどね。苦笑

夕方になると俄然元気が回復してくるのは、性分が夜行性みたいね。そこでバーストした自転車のタイヤを交換する作業にとりかかる。私の持っているマウンテンバイクは、前借りていた工場の大家からのもらいものなのだが、もう結構古くなっていた。

先日、抜けた空気の補充をしていたら、タイヤが腐食していたらしく、バキッと音がして、リムからタイヤの一部が抜けてしまったのだ。当然チューブがはみ出て来る。空気満タンのチューブはまるで風船が膨らむように、あれよあれよと大きくなって、ライフル銃でも撃ったようなすさまじい音と共に破裂した。約2〜3秒の出来ごとだった。なすすべがなかった。

ああ、ついてねぇ、と天を呪いつつ自転車屋に行ってタイヤとチューブを買ったのだが、今の自転車と同じタイヤがなくて、さらに天を呪い新しいタイヤを2本買って、前後のタイヤ全て交換する事にした。私の行った自転車屋のおやじも結構商売上手で、どうせアスファルトの上を結構走るなら、こっちの音の出ない奴の方がいいよ、などと説得されてついつい買ってしまったのだった。

自転車というのは構造的には単純な代物だ。タイヤが新品になると、なんだか新車になったような雰囲気になった。たった50フラン弱の出費で自転車が新品みたいになったのはちょっとうれしかった。

さて、タイヤがバーストしてチューブがはみ出て破裂した、というはたから見たら大笑いものの悲劇に遭遇したのはこれで2度目だった。一度目はもう30年も前の事・・・ああ、十代の出来ごとが30年も前の事になったかぁ・・・。涙

もともとチャリ少年だった私は、高校卒業の思い出旅行として東京から出発し、紀伊半島を一周して大阪に出て、そこから木曽を経由し長野を横切って戻るという自転車ツーリングを行った。その際に、紀伊半島の山の中で同じ事が起きた。紀伊半島の山の中で、すさまじいパーンという破裂音が鳴り響いたのだった。

山の中ゆえ、自動車も通らない。仕方ないので、バーストしたタイヤを針金で縫って応急処置を施した。チューブの方は流石に予備のものと交換するしかなかった。このバーストしたタイヤを針金で縫ってくっつけたというのは、かなりウルトラC技だったと自分では思っている。針金は隠れた応急処置道具として意外に便利ものなのだ。もっとも、この事件の最中は遭難も頭をよぎる、切羽詰まった状況に立たされていたので、こうした珍プレーが生まれたのだろうね。

私の使っていたタイヤはフランス製(ユッチンソン650x42B)のものだったので、結局このツーリング中にタイヤ自身の代えはみつからなかったのだが、針金ちゃんは流石金属だけあって、よくもってくれた。因みにこのツーリングで疲労した私の方が、帰宅した後壊れてしまったのだった。

そんな思い出を蘇らせてくれたタイヤバースト事件だったのだが、もう一つ私には自転車修理のウルトラC技を経験している。それは乗鞍岳に自転車で登りに行った時だ。まぁ、普通乗鞍岳は歩いて行くものだが、私には常識がない。笑

その乗鞍岳のアプローチ途中でタイヤがパンクした。まぁ、パンクもするわねぇ、岩ごろごろの所なんだし。ツーリング中のパンク修理なんぞお手のものなのだが、なんとパンク修理用のセメダインがかちかちに固まっていたのだった。うかつだった。これでは修理できない。

そんな時、お昼のお弁当にもらったおにぎりを思い出した。おもむろにおにぎりのご飯粒を取り出し、潰してのり状に調節してパンク修理のセメダイン代わりにしてみた。すると、なんと冗談にも程があるというのに、くっついちゃったのだ。ご飯粒でパンク修理。これもウルトラCのはずだっ。ただ、常識のない所業ではあるけど・・・。苦笑

乗鞍岳に挑戦する山岳サイクリストも結構多いだろうが(いるんだよね、私みたいな者が結構)、ご飯粒でパンク修理して乗鞍に自転車で登った男は、私しかいないはずだっ!(奇人の域かも)

2011/07/20

Today's lunch menu was Ramen with pork

Handmade ramen noodle. Taste is very differnt form machine made.

ヴォドワーズ風焼チーズラーメン、焼きうどん Ramen ou Udon-Sauter avec Tomme Vaudoise

写真1
ヴォー州特産のTomme Vaudoiseという白カビチーズを一個惜しげもなく焼いたものをどでんとラーメンの上に乗せる。これがヴォドワーズ風焼チーズラーメン。クリーミーなチーズがトローっとラーメンの上にかかって、うまいっ! 試作品なのだが、私的には全く合格である。

写真2
ただの白カビチーズではない。この地方特産の白カビチーズだ。スイス牛の乳から作られるだけあって、クリーミーさは抜群。これをバターで焼くと、皮の部分が香ばしくなる。これを普通はパンやサラダの上に乗せるのだが、それも私には結構ゴージャスに見える。時々まかないでも出るのだが、おいしいよ〜。こういった料理はやはりスイスロマンドのものなのだろう。ベルンではパンの上に白カビチーズを塗って食べたりしたが・・・。

写真3
こんがり焼けたTomme Vaudoise、うまそう。というか、うまいのよ〜。

写真4
焼きうどんに乗せた。これも合格でっす。

写真5
Bon appetit! いっただきまーっす。

Lunch menu of the week 29

19/7 Tue. Boeuf Braise au Four
20/7 Wed. Ramen avec Porc
21/7 Thu. Esc de Porc Grillee a la moctarde ancienne
22/7 Fri. Udon avec Saumon

Top picture is "Boeuf Braise au Four"

New Lunch menu schedule

According to the vacance season, we made a new lunch menu schedue. That is only during the vacance season. The new schedule is as following;
Mon. Swiss menu
Tue. Swiss menu
Wed. Japanese menu
Thu. Swiss menu
Fri. Japanese menu

Lanch menu 18CHF

Of cause we have a regular menu at lunch time.

2011/07/18

私の住む町Lutry(リュトリ)は結構美しい

http://swiss.wonderful.to/slideshow/lutry/index.html

写真が沢山あるのでスライドショーにした。

Lutry(リュトリ)はスイスワインの中心地ラヴォー地区に位置する古い町。市街地は美しいレマン湖岸にあり、日に何回かは定期船がやって来る。定期船の一部は蒸気船で運行されている。レマン湖の対岸にはミネラルウォーターで名が馳せているエヴィアンが見える。

リュトリの港には沢山ヨットが係留されている。海岸線のプロムナードにはレストランのテラスが張り出され、人々がワインやカクテルを楽しんでいる。ちょっとしたリゾート地のよう。港から程近くに、ビーチがあって休日には水着姿の人々で賑わう。

町は斜面をかけのぼって行く、古い城を通り過ぎるとすぐにワイン畑が始まる。リュトリの町の一部は、リゾート地というよりまるでワインの町。

ラヴォーのぶとう段々畑は世界遺産に指定されている。だから、このワイン畑は世界遺産になっているはずなのだが、そういう「世界遺産」という触れ込みは一切見当たらない。本当にさりげない。人々は昔も、今も、そしてこれからも同じようにワインを作り、そして楽しんでいくのだろう。ワイン畑も美しいが、そうしたワインとの生活が世界文化遺産の一つなのだろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BC

ワイン好きの私が、世界にも数少ないワインで世界文化遺産に指定されている地域に住めたことは、大変幸福な事だ。夕方ワインを飲んでほろ酔い気分でこのワイン畑を散歩する。それだけで、はるばるスイスにやって来た価値があったと、実は私は幸運な人間なのだと実感する。色々な問題も抱えてはいるのだけれど、その瞬間には何もかもが吹き飛ぶ。

言い方を変えると、実に簡単に出来ている人間なのだが・・・。苦笑

2011/07/17

スチコンに憑りつかれつつある、いや、スッチーではないっ!

それに、スッチー・コンプレックスでもない。
念のため。

日本では、た、たぶん一部の業界用語なんだろうけれど、スチーム・コンベクション・オーブンのことを略してスチコンと呼ぶ・・・らしい。
http://www.maruzen-kitchen.co.jp/support/stcon/index.htm

で、ちなみにこれがうちのキッチンにある。うちのレストランは買収した物件なので、もともとあったものだ。最初は、どでかい邪魔なやつしか思っていなかった。

そもそも、うちのレストランのキッチンは全然和食、無論麺料理向きでも何でもない。洋食向けのキッチンな訳で、洋食屋としてはきっと恵まれたキッチンなのだろう。でも、私にゃ不便で仕方がない。麺を茹でるにも火力不足。フライヤーなんか、フレンチフライ向けのものだ。これでちまちま天ぷら揚げていた日にゃ、一度にどさっと注文が来た日にはテンパってしまう。

で、このスチコン、私にゃ無用の長物と思っていたのだが、肉を焼くのにはオーブンというのは適しているというのを、家庭用のオーブンでの体験で知っていた。

これはもしかして、何十人分もの肉を一気に焼いておけるいい装置なのかも、とある日ふと思った。そこで、この無用の長物を利用する事を決心する。

因みに、このコンベクションオーブンとは熱風を当てて調理する装置で、普通のオーブンとはちょっと異なる。温度管理された熱風によって調理されるため、焼きむらがないというのが特徴。だから、一度に何段も肉や魚を入れても、みんな焼きむらなく仕上がる。何十人分もの肉や魚が、一気に焼き上がる。これは優れものだ。

さらに、スチコン、このコンベクションオーブンに蒸気を当てる機能がついていると、焼く、蒸すが一気に出来る。冷蔵庫に保管した冷えたご飯をこのスチコンちゃんはものの5分でふかしてくれる。しかも窯ごと。これがミソ、電子レンジには金属容器を入れられないが、スチコンは気にしない。

ということで、このスチコンを活用すると、忙しい時にも、いつでも柔らかくて美味しいお肉やお魚を、しかも均一に大量に焼きあげてくれるのだ。たった10分足らずのうちに。これは超便利だ。

私の料理でも、うどんやラーメンの上に、鶏肉、豚肉、鮭などを乗せるので、この下ごしらえには大変重宝する。また、宴会時に沢山作り置いたものを温め直すにもこれが活用する。

このスチコンは温度と湿度の調整が出来て、その調節によって色々な調理が出来るし、料理によってその調節が生きたり死んだりする。これが大変面白い。かなりこのスチコンに憑りつかれてきた。現在色々と研究中だ。

スイスでもこの業務用のスチコンは高いらしい。軽く百万を超えると言う。こんな調理器具を使えるのは幸せなんだろうな。もし私が洋食のコックで、うちのレストランで修業を積むことが出来たとすれば、多分願ったり叶ったりの事なんだろう。横目でスイス人シェフの仕事を眺めながら、つらつら思う。

ただこのスチコン、具の調理にはいいのだが、肝心の麺調理には役立たず。涙。
やはり、洋食のキッチンは働きにくい。茹で釜ほし〜〜〜〜〜。
(写真はうちのレストランです、なかなかいい雰囲気でしょ。ここでうどんなんす。苦笑)

La Ferme du Desertのブログ

今日は特別に休みをもらったので、溜まっていたWebの仕事に着手している。レストラン関係ではLa Ferme du Desertのブログを作る。このブログは英語、フランス語、ドイツ語のいずれかで書いていきたいと思っている。

もし時間があったらのぞいてみて下され。(読めないかもしれませんが・・・あ、失礼)

http://ferme-desert.blogspot.com/

お昼のランチに日本メニューをのせることにした。お客さんはやはりランチメニューから食事を選ぶので、ア・ラ・カルトで日本食を指定する人は少ない。先週からスタートさせたが、これで日本食メニューもランチで動くようになった。

ランチメニューは18フラン。これでお肉つきのランチが食べられるとすると、スイスでは安いのだ。

Japonais menu de jour
Lundi: Que le menu suisses
Mardi: Udon avec porc et salade verte avec dressing japonais
Mercredi: Ramen avec porc et salade verte avec dressing japonais
Jeudi: Sauter-Udon avec porc et salade verte avec dressing japonais
Vendredi: Udon avec saumon et salade verte avec dressing japonais
Samedi et Dimanche: non

フランス語にしてみると、なんか雰囲気違うなぁ。笑

2011/07/16

氷河特急2011 やっぱり乗りがいのある世界一遅い特急

今年の春に乗った時の氷河特急。リヒテンシュタインからベルンへの帰り道に使えるので乗った。特急なのだがやたら遅い。これを使ってベルンに帰ると一日がかりになってしまう。平均時速約30キロ。自転車並みか??

しかし、標高二千メートル級の峠を何個も超える山岳列車としては当然のスピードかも知れない。

去年は悲惨な事故が氷河特急にあった。その事故現場も見てみたい気がしていた。時間の流れは非情。事故現場は何もなかったかの様に復旧され、乗客の人々にその関心を引かせはしなかった。

この写真はスライドショーにしてあったのだが、ブログに紹介するのが遅れていた。

http://swiss.wonderful.to/slideshow/glacierexpress/index.html


これと前にスイスビューのスライドショーを紹介していたのをまとめて、スイスビューとスライドショーのページを作った。

http://swiss.wonderful.to/slideshow/

多分コンテンツが増えて行くと思う。

2011/07/15

ワールド・ジムナストラーダ

何でも4年に1回のオリンピックみたいな祭典なんだけど、種目は体操のみらしい。しかも、競技ではなく、従ってメダルなどはないのだそうだ。そういうけったいな祭典が今ローザンヌで行われている。

http://www.wg-2011.com/en/home.html

これはオフィシャルサイトで、

http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=30668688

これは写真が載っているサイト。

世界55カ国から2万人の参加者があるという。スイスで行われるのは3回目で、過去にはバーゼルと、チューリッヒで行われているが、前回のチューリッヒからはおよそ30年ぶりになるという。

見に行きたくても、仕事があるから見に行けない。つか、この祭典でお客が増えるかもしれないという目算の元に休みなしで働いていたのだが・・・、祭典の会場からあまりにかけ離れているためにうちには恩恵がなかった。いや、35人のパーティを受けたので、ほんの少しはあった。

恩恵より、通勤時の影響の方が激しい。市街を走るバスは毎日混乱状態。私はバスで通勤しているので、時間が読めないで困っている。バスに乗っていると、ほんと色んな国からやって来た人々をみかける。今日の帰りのバスではアメリカから来た集団に遭遇した。私の住んでいるLutryという小さな町まで一緒になったので、彼らの宿はLutryにあるのだろう。

Lutryは小さいけれど、美しい町なので、滞在を堪能してもらえるとうれしい。アメリカかぁ、また行きたいなぁ。あの西部の大自然が懐かしい・・・。

因みに、この祭典の参加者は体操だけあって、女性が多いようだ。バスにも世界各国からやってきたうら若き乙女たちがわんさか乗って来る。これは束の間の目の保養にはなったかも知れない。笑

2011/07/06

休みなく働く・・・・・

自分の休みは日・月と決めたのだけれども、今週はローザンヌで国際大会があって人の動きが出るので休みなしで営業となる。開店した時も休みなしで働いたなぁ・・・。日本人っぽい労働態度だぁ。笑

今日からラーメンがやっとメニューに載ったのだが、初日早々注文があった。やはりラーメンの威力か。メニューも写真付きのやつに変えたのだが、サービスの責任者が、メニューのレイアウトで細かい注文をつけてリリースが遅れた。組織的に動く様になると、テンポが遅くなる。サンプル作りから写真撮り、メニュー作成まで全部私がやって、それでも遅れる。苦笑

でも、やはり写真付きで、フランス語でわかりやすい品名に変えたのは正解だった。メニュー差し替え初日でいきなり注文が増えた。