2011/05/15

げに恐ろしきローザンヌ地下鉄

スイス・フランス語圏のサヴィニーという小さな町に滞在していると、
今までスイスにいて体験したことのないようなものを体験する。

サヴィニーに辿り着くには、ローザンヌ駅からサラという駅まで地下鉄
に乗る。因みに地下鉄があるのは、スイスで唯一ローザンヌだけ。サラ
からはバスだ。昼間は2階建てバスが走っている。ところが夜になる
と、ハイエースの様なバンになる。この小型のバンがバスであることを
知らないと、見逃してしまう。

小型のバンだから、乗れる人数も限られる。で、定員をオーバーすると
乗せてもらえない。混雑して立たされるなどということはよくあるが、
乗車すらさせてもらえない、というのはかなりレアな体験だ。で、どう
なるかというとタクシーに乗らされる。バスの運転手から連絡があっ
て、タクシーがやってくる。そのタクシーにはバスの料金で乗れる。し
かしこれは私のようにフランス語もままならない者にはびくびくもの
だ。降りる際に、このタクシーは別だ、ちゃんとタクシー代払えと脅さ
れはしないだろうかとビビってしまう。

スイスのドイツ語圏は、結構律儀なのでこうした詐欺まがいの商売に出
会うことはないのだが、フランス語圏はそういう点で少しルーズな所を
感じるし、ジュネーブなどはスイスで一番治安が悪い(と私は思ってい
る)。

バスもバスだが、地下鉄もすごい。この地下鉄無人全自動運転という、
日本でいえばゆりかもめの地下鉄版みたいなものだが、がっこんがっこ
ん急加速、急減速する。もしかしたら、車両が老朽化しているのかも知
れない。しかも、混んでいるときなど、降りる客がまだいるのに、警告
音を鳴らしながら強引に扉を閉じて走り出してしまう。乗客は目的の駅
で降りることもままならない。列車内の乗客が駅で降りさえ出来ないの
だから、当然列車を待っていたホームの人達は呆然とその列車を見送る
事になる。混んでいると、駅で降りることが許されない地下鉄、これも
他では体験できない様なレアな存在だ。

ローザンヌの人達は慣れているせいか、怒りもしない。私は流石に唖然
として「オー・マイ・ゴッド」と呟いたのだが、それを聞いていた女性
が私に振り向いて、苦笑いしたくらいだ。

しかし、人がまだ降りているのに強引に扉を閉めるなど、とても考えら
れない所業だ。まさか扉に挟まったまま発車はしないだろうが、危険な
地下鉄には違いあるまい。

4 comments:

  1. スイスに移住したての頃と同じような感覚ですか?
    歳をとってからの新しい発見や体験。
    語学習得と言う至難な物事への挑戦。
    これ全て、ボケ防止になると思えば
    楽しく何とかしようとするものです。(笑)

    私も移住した時には同じ日本なのに
    別世界に来たと感じたものでした。
    でも慣れてくれば、それもまた良し、となります。
    許せないことは多いですけれどね。(笑)

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  2. 移住したての頃までは行きません。でも、違いを感じます。確かにボケ防止にはなると思いますが、それでもボケていくのは何故?w

    因みにスイスドイツ語圏の方が、金髪美人が多い様な気がしています。え?だから何??

    フランス語は、フランス語を話す飲み友達でも作って精進して行くつもりで~す。ローザンヌではチョンガーですゆえ。w

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  3. 遊ぶ気だな? ふふ

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