でも、なんか出来過ぎている気がする。
尖閣ビデオは国民のみんなが見たかったはず。それが中国との関係で政治的に封印された。表向きは公判向けの証拠ビデオとして法的に公表できないことが理由。
野党は全面公開を求め、国民もそれを求めていた。ビデオ公開しない政府は中国に対する弱腰外交と非難される。国民のうっ憤は溜まるばかり。政府への不信を募らせる。国民には、知る権利もないのかと。
こんなタイミングで、そもそも軍事的に機密事項ともいえない、衝突事件の単なる映像が漏えいする。事の本質は、そもそもが機密ではない。ビデオは最初に公表が目的で撮影されたものだ。漏洩の経路の特定は難しいだろう。
この様な漏えいがあると、国の機密保持体制が批判され、例えばアメリカから機密情報が得られなくなるなどの批判も聞いたが、噴飯ものだ。アメリカの、しかも最高度の機密情報がこれでもかというくらい、現在漏えいしていて国際的な問題になっている。本来公表されるべきであり、外交的な理由で公表を制限されていた尖閣ビデオ映像が流出したくらいで、アメリカが批判などするものか。例え批判されたとしても、政府は遺憾の意を表明した上で、これは公表が前提のビデオであったと釈明出来る。
この漏えいの犯人は特定されない可能性が高い。事件は時間と共にうやむやになる。野党は国の管理体制を批判するだろうが、あまり批判し過ぎると、国民はしらけてしまう。何故なら、犯人は国民の知りたい情報を漏えいしてくれた英雄だから。これを理由で補正予算の審議などを拒否したら、それこそ野党が国民の首を絞めているという批判が巻き起こるだろう。
これを見た国民はガス抜きされてしまった。中国への反感は一定程度強まるだろうが、そもそも中国人船長が釈放された時点で、既に反感は決定的に増長されている。中国はならず者の国家という印象は、既に出来上がっているものだ。このビデオは、単なるそれの確認にしか過ぎず、新たな効果は生まれないだろう。
しかも、本来見てはいけないものを見たということで、これを見てもあまり騒げない足枷までついてしまった。全く最高のガス抜きをされた様なものだ。世論は今後、真相を知った上で、中国と冷静に向き合うべきといった方向で醸成されていくだろう。
これは、政府の陰謀ではあるまいか。出来過ぎ。
のりさん
ReplyDelete僕も同様のことを考えました。
あくまでチラッとだけなんですが(笑)
ただ、これが「ガス抜き」として
きちんと機能するかどうかは、
まだ分からないと思います。
いずれにせよ、国民が真相?を知ったことを
僕は歓迎します。領土問題のバカバカしい側面もちょっと考えてしまいました(苦笑)。
全く同感です。
ReplyDelete今までの足跡があほらしく、これからも
同様なことになると思います。
私も自身のブログに書いています。
http://kojifarm.exblog.jp/15408764/
やはり、国外に出た方が精神的には良いのでしょうか?(笑)
玉キングさん
ReplyDelete衝突回避型の日本的文化背景からは、独自外交というのは難しいかも知れませんね。回避できず衝突が生じた場合、オール・オア・ナッシングになっちゃいそうですしね。衝突して、妥協する。これに政府も国民もなれなければならない。新聞も日本が妥協した所ばかり批判しないで、中国の妥協や実際の外交的ダメージについても調査・報道してもらいたいです。
jeffさん
国外は国外で色々たいへんでっせー。笑
宮崎も、本州から見れば離島、ある種海外かも。爆
日本にいても、なかなか行けません。逆にスイスからだと、日本は札幌だろうが、宮崎だろうが、JRパスで行けちゃうんですけどね。