オリンパス 社長ら全役員退陣へ 2月にも臨時総会
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2011120802000026.html
損失隠しが公となり、ワンマンだった菊川前会長は刑事告発の対象となる見込みらしい。前のブログにも書いたけれど、
http://norisann.blogspot.com/2011/11/blog-post_03.html
今のオリンパスの役員は現高山社長を含め、役員全員がこの菊川前会長のポチだ。要するに、菊川氏の号令で、この問題提起をした元オリンパス社長マイケル・ウッドフォード氏を全員で追放したという、前科持ちの面々である。
刑事告発も視野に入れた対応を会社がするならば、全役員退陣は当然といえば当然。何せみんな菊川氏の恐らくは断罪されるだろう犯罪行為の加担者なのだから。これはオリンパス役員全員が重く受け止めるべきだと思うし、第一経営者がこんな体たらくで、末端で働く従業員にどういう顔を見せられるのだろう。株主は損失に対する損害賠償訴訟を役員に起こす事も出来るのだから、徹底的にやって欲しいものだ。
と、ほとんどオリンパスとは縁のない私がいきり立ってしまったのは、次の文章が記事中にあったから。
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社長を解任された英国人マイケル・ウッドフォード氏の行動については「問題を提起した部分は評価している」とした。しかし、同氏が委任状争奪戦を仕掛け、社長復帰を目指していることに対しては会社側の候補を立て「株主に信を問う」と対決姿勢を表明した。
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問題提起した元社長が追い出されて、そしてこれからその追い出した役員全員が退陣されるというのだったら、当然にウッドフォード氏が社長に戻るべきだろう。それにも関わらず、この灰色役員どもはさらに抵抗して、会社側の候補を立てるという。全く醜い。結局菊川郎党の最後の悪あがきにしか見えない。
これはワンマン会社だった悪弊なのだろう。今の役員は現社長を含めて、その呪縛から離れられないといえる。証拠などないが、まぁ、菊川社長時代にみんな良くも悪くも諸事に加担した面々なのだから、頭が折れたらみんな連座して腹を切るしか世論を納得させることは無理だろうに。
私は株主ではないけれど、オリンパスの社運を決めるのは、株主の役員選びにかかりそうだ。
注目度は、まずウッドフォード氏が社長に戻り、透明性のある経営体制に舵を切れるのかどうか、ということと、旧役員がどれだけゾンビの如く復活して役員に居座る事となるか、だろう。
質問です。ウッドフォード氏はどうして社長になれたの?
ReplyDelete日本の優良企業なのに・・・
質問2 ウッドフォード氏が再度社長になることの必要性は? 日本人の手でクリーンにすることでもいいんじゃないの? ウッドフォード氏の経歴がわからないので教えて?
ウッドフォード氏はオリンパス・ヨーロッパの実力者で、オリンパス系列の古株みたいですね。
ReplyDelete彼の経歴は
1960年生まれ。81年、オリンパス英子会社に入社。2004年10月、オリンパスメディカルシステムズ取締役。2008年4月オリンパス・ヨーロッパホールディング社長、2011年4月オリンパス社長。10月14日解任される。
となっています。
彼が社長になったのは、菊川氏の引きだったようで、外国人社長を投入する事で、行き詰ったオリンパスの刷新をアピールするつもりだったみたいですね。しかしその裏で菊川氏は隠然と影響力を発揮するつもりだったようです。
で、核心部分については蚊帳の外に置かれたお飾り社長が、損失隠しという犯罪行為を見つけてしまった。これをネタに本来の社長としての実行力を発揮しようとしたのだけれど、菊川氏の方が一枚上手で、逆に社長の座を追われてしまったという訳ですね。
ウッドフォード氏は、刑事告発されそうな菊川氏の疑惑もみ消し工作によって社長の座を追われた訳ですから、この退任劇には正当性が極めて薄いといえます。であれば、彼は社長に戻るべきでしょう。名誉回復の意味でも。
日本人の手でクリーンにするというのも有でしょうが、今のオリンパスの役員は社長を含めて菊川氏の子飼いですから、この人達に自浄能力があるとは思えませんし、犯罪行為の加担者とも疑われる人々ですので、責任を負って辞任こそすれ、後任を指名出来る資格など、本来から言えばないでしょう。
ま、株主の判断になるんでしょうけど、外国人投資家も結構オリンパス株を持っているみたいですから、資本構成からすると、純粋日本の企業、というのももしかしたら微妙かもですね。
前のブログでもURLを記していますが、是非これ、ご一読下さい。
オリンパス社長解任劇、すべての真相を話そう
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20111025/223410/?P=1
記事の続編がこれです
ReplyDeletehttp://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20111026/223422/?P=1