「みんなで渡れば怖くない」
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/04/post_217.html
この田中良紹という人は、テレビ局の報道記者としての長いキャリアがあるらしい。
印象に残った部分
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1.この国の新聞とテレビは既成の見方に強く引きずられて新たな事態に対応する能力が足りない。
2.複数で分業して情報収集するためにピントが外れる。それをみんなで議論するうちこれまで通りの無難な考えに落ち着く。・・・・・しかし間違えた社がこの時反省したり、間違えた理由を分析をした形跡はない。
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なかなか手厳しい批判だけれど、氏はこうした背景で、日本のマスコミは一斉に誤報を流し、平気でいられるのだと分析する。しかも悪い事にそれが社会問題にならない、なぜならマスコミは自身の欠陥を取り上げないから。メディアが国家単位の誤報を一斉に流しても、屁とも思っちゃいない、というのは相当深刻な社会問題のはずだが・・・。
氏は記事の中で次のように指摘している。
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1.この国のメディアは何の根拠もなく政治家や要人の話を信用する。
2.ジャーナリズムとか言って偉ぶっているため、所詮は裏取引の道具に利用されている事を知らない。
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メディアは政治家や官僚の裏取引の道具に利用されている。しかし、ほとんどそれに無自覚という訳だ。そもそもがそういう風に育て上げられてしまったのかも知れない。
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思えば大本営発表を垂れ流した新聞が、戦後何の反省もなく一転してGHQの日本洗脳の手先となった。戦前は「軍国主義」を、戦後は「民主主義」を国民に刷り込んだが、いずれも支配者にとって都合の良い「軍国主義」と「民主主義」である。それを全社で一斉に流すから嘘も本当のように見える。しかし昨年の政権交代以来、国民はメディアの嘘に気がつき始めた。
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国民がメディアの嘘に気がつき始めた、というのは希望的観測かも知れない。いつの時代にも一定数は気付いている。しかし、大多数は踊らされてしまうのだから。さらには踊らされていると知りつつも「みんなで渡る限りは、怖くない(・・・あるいは渡らないと後が怖い)」という風潮もあるのではないだろうか。
こんにちは。玉キングです。
ReplyDelete>さらには踊らされていると知りつつも「みんなで渡る限りは、怖くない(・・・あるいは渡らないと後が怖い)」という風潮もあるのではないだろうか。
そうかもしれません。
ですが、インターネットのおかげもあって、次第に気づき始めた国民も多いように感じます。
多くの人がそう気付いたとすればいいのですが、それをもとに多くの人々が踊らなかったら、メディアも変わるかも知れませんね。また、自分たちが踊らさせていると自負している人々も変わるかも知れません。
ReplyDelete無論、そう願いたいと思ってはいるのですが、知っている事と、実際の行動が微妙に異なる国民性というか、(私が日本にいると、やっぱり染まる)慣習の様なものが、次のハードルかな、とも思うのです。