2011/08/15

スイス国鉄と対決する時が来た!やってやるっ。


スイスに来て色々と対決をせざるを得ない場面があった。裁判沙汰になったり、そこまでいかなくても相手方の弁護士との交渉などなど。そこの国に住むというのは、色々な場面で法的な交渉に追い込まれる。あるいは自分でその種をまく。

ま、私的には種をまいているつもりはないのだけれど・・・。苦笑

で、あのコベディスの一件が片付いて間もないというのに、今度はスイス国鉄の対決と来たもんだ。でも、正直、相手が国営企業だけあって、あまり対決にはならないとも思っている。無視されるか、事なかれ主義でうやむやにされるかのどちらかの予感が強い。

事の発端は、わずか1フラン(100円相当)の運賃を節約しようとした私にある。(やっぱりね・・・苦笑)

ベルンからリュトリに帰ろうとしたとき、ベルン駅でボジエール行きの切符を買った。ボジエールから先は、私の持っているローザンヌの定期券でカバーされている。

で、ベルンから電車に乗って、フリブール駅を過ぎたあたりで、車掌の検札があった。車掌いわく、この列車はボジエールには停車しないという。だから、ボジエールから先のローザンヌまでの超過分を支払えという。私の持っている定期は、ボジエールからローザンヌを経由してリュトリまで行ける区間をカバーしている。

そこでその説明をすると、車掌は私の持っている定期は、30%の割引がついているもので、各駅停車では使えるけれど、ボジエールをを通過するこの列車では使えないという。

私はこのスイス国鉄の切符を半額割引の定期で買っていて、スイス国鉄半額割引より(車掌の説明によれば)ローザンヌ定期の方が割引率が悪い。それでも、列車が駅に停車しないから超過分を払えというのがまず納得出来なかった。

しかも車掌はその超過分がペナルティを含んで10.3フランになると言った。車掌の主張によれば、1フラン足りない乗車券を買って、その超過分がペナルティ加算で10.3フランになるというのだ。

この時点で、私は対決モードに入った。多分、1フラン余計払えと言われれば、素直に払ったかもしれない。でも、その10倍となると金額の多寡ではなく、そういうペナルティ制度の矛盾なども納得出来なくなる。そこで、車掌にそのペナルティは払えないと拒否した。

まず私には、有効な乗車券を持っている。ただ、列車が乗車券の継ぎ目となるボジエール駅を通過するだけだ。それにそうした場合、超過料金を払わなければならないという理由を聞いたことがない。有効な乗車券を持っていて、列車が通過するだけで乗車券の一部分が無効になるというのであれば、そうした事を十分に説明すべきであって、その説明など駅のどこにも、あるいは列車内でのアナウンスで聞いた事もない。

ちなみにスイス国鉄には特別料金を取る列車はない。座席指定をしない限り、乗車券だけでどんな列車にも乗れる。

きっぱりと支払いと拒否すると、車掌は私の乗車券を取り上げて、何やら電話をかけ始めた。そしてどこかに消え去ってしまった。そもそも、人から乗車券を取り上げて、消え去るというのが納得出来ない。ますます対決モードを強めた。

暫くすると、その車掌が戻って来た。そこで私の乗車券を返せというと、超過分を払わないから返さないという。私はこれに関して裁判を起こしてもいいんだと言って、その車掌の写真を取ろうとしたら、カメラを手でふさいで拒否をした。なんで写真を拒否するんだ、あたなはおかしいと言って、逃げ去る車掌の手を掴んで制止しようとしたら、それも振り切って車掌が逃げて行った。

おかしい。ありえない!

列車がローザンヌ駅に着く。カメラとノートを持って待ちかまえて駅を降りると、その車掌だけが待っていた。そこで、私たちの問題は裁判になってもいいのだから、証拠として写真を取らせてもらうと言った。すると車掌は私は問題を起こしたいと思っていない。あなたが問題を起こしたいと思っているだけだといい訳し、写真を撮ればあなたが問題を起こすことになるといった。

電車の中で車掌はスイス国鉄関係者と電話連絡を取っていたのにも関わらず、ローザンヌ駅には誰も関係者は現れなかった。ここで二人で問答をしても埒があかないだろうから、私は事の顛末をスイス国鉄に郵便にて報告して抗議すると言って、その場を離れた。

私が乗った列車は、ベルン駅発17時34分のジュネーブ空港行きIC730便。日付は8月14日。

とりあえず、この顛末をブログに記録しておいて、さらに相手の問題点をまとめて、スイス国鉄に抗議の手紙を書くつもりだ、証拠の写真付きで。

相手の車掌は私の買った乗車券を取り上げたままだし、それには発行番号が記されている。私は切符をクレジットカードで買ったので、それも調べられて変な請求でも来たらたまったもんではない。スイスではその様な変な請求が結構やって来るのだ。スイス国鉄といえど例外ではないだろう。

写真はペナルティを払えと言った車掌。もう一枚は撮影を拒否された時のもの。

ペナルティが10フランだというと小額に聞こえるだろうが、これが手紙で再請求が来る頃には色々な手数料がついて数百フラン、なんてことになるのもスイスでは十分にあり得るのだ。そういう請求をされない為にも、こちらから手を打つ必要がある。それに、ペナルティを払えなどと脅す車掌は、そもそも許せない。

1 comment:

  1. 備忘録のコメント

    車掌はローザンヌに着いても、私に乗車券を返さなかったということは、彼は私から乗車券を強奪したとも言えないだろうか。

    車掌に乗客から乗車券を取り上げ、そのまま返還しないという権利があるのだろうか。私は乗車券を返せと言ったのに、私の制止を振り切ってまで返さなかった。

    さらにペナルティといって、法外な金額を請求する。これが合法的行為なのだろうか。

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