2012/05/07

極暑極寒期は苛烈な気候

筑波市で6日竜巻があった。新聞記事では大型のF2規模の竜巻とみられている。ある記事ではF3になるとの予測もされている。日本では最大規模の竜巻との位置づけだ。日本の竜巻被害というのは、以前からもあったけれど、近年に規模の大きい竜巻が起きている。過去最大の竜巻は2006年北海道で起きている。なお、竜巻の規模はF0からF6まであって、F6が一番強い。F6の発生はほぼ皆無。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E7%94%B0%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%AB

この北海道の竜巻では9人の死者を出している。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E4%BD%90%E5%91%82%E9%96%93%E7%94%BA%E7%AB%9C%E5%B7%BB%E7%81%BD%E5%AE%B3

今回の筑波市の竜巻では1名の死者を出した。死者のみならず、多数の負傷者を出し、家屋等に甚大な被害をもたらした。

ここのところの気象は激しさを伴っている。日本のみならず、スイスでも極寒の冬が来たり、夏のような春が来たり異常だ。4月末の暖かさでは、ベルンのキャンプ場で水着姿の人々が溢れ、ついにアーレ川で泳ぐ人も現れた。4月で川泳ぎだ。日本でもあり得ない。

近年に規模の大きい竜巻が襲うようになっているのは、やはり極暑極寒期の到来を告げているように思う。そして規模の大きい竜巻の発生も稀な現象ではなくなっていくだろう。日本の様に住宅が密集している土地では、竜巻被害は深刻になる。一方で竜巻はまだ発生のメカニズムさえ解明されていない現象で、予測は極めて困難。

今のところ、雷で打たれて死ぬより竜巻で死ぬ確率の方が低いけれど、今後はせめて命を落とさないくらいの防災意識を竜巻にも持たざるえを得なくなるだろう。日本の安い火災保険は竜巻をカバーしていないものがあるそうだ。チェックが必要だ。

日本最大級の"竜巻"なぜ起きたのか!中学生が犠牲
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120507/dms1205071140003-n1.htm

この記事に【今年に入って記録的な大雪、爆弾低気圧と続き、今度は竜巻が襲った。「地球温暖化と今回の竜巻との因果関係は不明」(気象学者)というが、不可解な異常気象が相次いでいる。】とあるが、私は「極暑極寒化」と思っている。地球規模の気候変動と局所的な気象の因果関係は温暖化でなくても解明が困難か、あるいは今後数十年の観測が必要だろう。しかし、災害は待ったなしだ。

それにしてもお役所のやることは時として理解不能だ。気象庁は竜巻発生から1日が経っているにも関わらず、これを「竜巻」と断定していない。ダウンバーストという現象もあり得るとして、詳細を調査中だとか。新聞記事も公式発表がないから「竜巻と思われる」などと書いている。

Youtubeの動画
http://youtu.be/yXRSN9aV2cc

子供でもこれが竜巻だとわかる。気象庁に危機意識なし。

No comments:

Post a Comment