2010/10/29

12歳の少女の自殺に想う

最初ニュースに触れた時、またか、と残念な気持ちになった。次に、その場所が今自分が住んでいる群馬県桐生市で起きた事にショックを受けた。桐生は市の発行するパンフレットにあるとおり、田舎町だ。美しい自然があって、ゆったりとした時間が流れている。そんな田舎町で起きた。

児童の自殺は問題だけど、近年頻発しているために、センセーショナルなはずのニュースが、「またか」、こんな感情しか残らない。自分自身恐ろしい。

ところが、今回のニュースは場所が桐生で起きたという事で、自分に衝撃があった。こんなことが、この町で二度とあってはならない。市も住民も本当に真剣になって向き合わなければ、この町は死んで行くだけだ。そういう危機感を覚えた。

数日新聞記事を読んでいくうちに、もっと強い衝撃を受けた。その衝撃は相当自分を打ちのめしている。ある種の絶望感をも巻き起こして。

小六の少女はいじめを苦にして自殺した。「汚い」「あっちへ行け」などと言われ、村八分になった。クラスの生徒が仲間外れにするということで、その子を差別し、いじめたのだ。少女の父親はおよそ10回も学校にいじめの対処を申し出ていたという。しかし、学校側は「仲間外れ」は認識していたが、それが「いじめ」だとは認識していなかったという。

人に向かって「汚い」などと罵るのがいじめではないのだろうか?法律的には名誉棄損で訴える事も出来る発言である。意識的な仲間外れは、明確な差別である。人を差別することは、いじめに等しいか、それよりも卑劣な行為のはずだ。

何故、学校はそういった事を深刻に受け止める事が出来ないのだろうか。校長の弁明も大変失望するものだった。まるでこの学校にはいじめや差別に対応できる能力がない。そして、それはこの学校だけなのだろうか、桐生市の学校全てに共通していないだろうか?実は日本全体で、そういえないだろうか。

子供たちに強い悪意があったとは思わない。差別意識も、集団心理の中で強化されたのだろう。しかし、それはちょっとした悪戯であったにしても、改めなければならないことだ。そうした事があれば、教師はその場で、こまめに対応しなければならない。人を傷つける小さな芽は、やがて深刻な事態を生む。

自殺した少女の親族は悲嘆にくれる。そしてそれを引き起こしたクラスの子供たちに深い心の傷を残す。いじめをしたという子供たちに、将来社会が冷たい仕打ちをしないとも限らない。

産経新聞によれば、自殺した少女の母親はフィリピン人で、この母親が授業参観日にクラスを訪れてから、少女への差別が始まったようだ。産経新聞の10月28日付記事によると「いじめは・・・5年生に始まった。授業参観に訪れたフィリピン人の母の容姿について悪口を言われたのがきっかけだった。」とある。

自分の親が、フィリピン人であることから馬鹿にされる、いじめられる。これは深刻だろう。愛すべき親が原因で、自分が差別されるのだから。その心中を察すると、涙が出て来る。私の子供も外国人の母を持つから。少女とわが子が重なる。

母がいるから、自分がいる。しかし、母がいるから、自分が認められない。いったい少女が、どう母を責められるだろうか?自分の存在だけが、罪悪の様に感じざるを得なかったのではないだろうか?

そして、私が少女の父親だったら・・・。最愛の娘を失ったら。自分が悪いのだろうか、自分の人生は誤っていたのだろうか、家族を守れなかった失望、怒り、どれもこれも行き場がない。

詳しくはわからないけれど、このいじめ・差別には、外国人への差別感情も含まれていると思う。いじめや差別さえ対処出来ない学校で、さらに慎重な対応が求められる外国人差別(人種差別を含め)にまともな対処は出来ないだろう、というのは想像に難くない。途方もない絶望感に襲われる。

しかし、こうした悲劇が二度と起きない様に、教育現場ではいじめや差別に本当に真剣に向き合ってもらいたい。教師だけではなく、父兄も向き合わなければならないだろうし、専門家によるカウンセリングも導入されるべきだ。日本は、こうした対応に遅れている。

134 comments:

  1. こんにちは、

    とてもショッキングな内容だと思いました。
    この記事のアドレスを僕のミクシー日記に貼り付けさせていただきました。

    ほんとうに、
    なんてことをしてくれるのでしょうか。。。。

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  2. 今日の読売新聞では、この少女が5年生の時に「心に傷つくことを言われ、一学期は楽しくなかった」という作文を残している事が報じられています。5年の時のいじめは担任の指導で一旦収まり、6年のクラス替えでまたぶり返した様です。

    問題は1年以上にわたって継続しており、その間学校は解決どころか、少女の自殺まで追いやった事がこの記事から読み取れます。

    5年時に収まり、6年時に悪化とあれば、指導教諭の資質も大きく関係していた様に思われますね。また、校長等の学校責任者の認識の甘さも厳しく批判されなければならないと思います。

    学校と言う組織には自浄能力がない、そう思います。身内の不始末に対して、隠蔽し、組織防衛の方が先立つ。昨今の検察騒動と同様の構図が見られます。

    スイスだと、親が教師の対応に不満だった場合、(学校組織を飛び越えて)教育委員会に訴えるシステムになっています。息子が通った幼稚園の例では、親の訴えによって、先生が罷免されたのを目の当たりにしました。

    子供のケアにも、専門のカウンセラーがつきます。また、問題が生じた場合、教師を含め、いじめた側、いじめられた側双方の親子が集まって、問題解決に向かった協議が進められます。

    文化の違いがあって、一概には言えないと思いますけれど、問題に向き合う姿勢、また開かれた教育制度などの観点からすると、日本は遅れている、そう感じるのです。

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  3. 無論日本には素晴らしい教師、一生懸命努力されている教師も沢山いるはずです。一部のがんばる教師にしわ寄せが行ったり、一向に改善されない教育現場に有能な教師が失望する、そうした事がないようにも願いたいです。

    自分の能力に限界を感じ辞めて行く教師、不適格とされて辞めさせられる教師も沢山いると聞きます。教師の資質に加え、昔の教育法では現代っ子の事情に合わなくなって来ている部分もあるのでしょう。

    教師自身をどう育成していくのか、どの様に確保していくのか、そうした事も問われています。教育現場が荒れ、仕事として報われないものとなれば、教師も逃げて行くでしょう。

    学童は殺しあったり、または自殺し、教師は逃げていなくなる。荒涼とした学校の将来像が目に浮かびます。

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  4. 10月29日付読売新聞記事より抜粋

    桐生市議会教育民生委員会は28日、臨時協議会を開き、同市の小学6年、上村明子さん(12)が自殺した件について、市教委から報告を受けた。

    市教委は、明子さんが6年1学期に、担任に対して「(同級生から)嫌な事を言われた」と訴え、担任が本人に口答で注意していた事を明らかにした。

    当時の記録が見当たらないため、詳しい内容はわかっていないという。

    担任は明子さんに対し、同じような事があれば教えるよう伝えたが、その後、明子さんから申し出はなかった、としている。

    記事では、市議から「いじめじゃないですか」と質問に対し、教育委員会側は「各学校からいじめと判断されれば教育委員会に報告される事になっているが、この件については報告がなかった」と答弁している。

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    担任の口答による注意だけというのが、いかにも無責任に感じられる。子供が口で注意されただけで、本当に行動を改めるのだろうか。しかも、この教師は以降、積極的な注意を払っていない。

    記録もないという。それだけいい加減であった訳だし、学校側の隠蔽体質も見え隠れする。

    教師がいじめに対して対処能力がないとわかれば、子供だって教師に相談することをやめてしまうだろう。実際、ある親ごさんから聞いたけれど、教師は頼れないと諦めている子供が結構いるようだ。

    教育委員会というのも、学校から報告を受けなければ何も把握出来ないという、無責任体質が露呈されている。学校に問題があっても、教委は何も手が出せない訳だ。この様な深刻な問題が発生しない限り。

    教委自体の責任は問われないのだろうか。報告を受けていなかった、で終わるのだろうか。

    ほんの短い記事を読んだだけで、懐疑、疑念が山ほど浮かぶ。

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  5. 久しぶりの投稿でしたね。
    どうしているのかと、ちょっとだけ心配していました。(笑)
    久しぶりのカムバックがセンセーショナルな内容で
    びっくりしましたが、これは逆な見方をすると日本の
    当たり前の光景です。いつものことで、のりさんの
    環境からするとご自分に照らしてみてしまうのでしょうが
    バーバラさんが参観に行くとそんなことは起こらないでしょう。
    どちらにしても、過去ず~っとこうでしたし、これからもそうです。
    日本人は大きな力でこのようなことを是正する能力がないと言うことは、政治の力でも国民の力でもなく
    ただただ、古からの国民性だと言うしかないのでしょうね。
    年金問題だって、フランスなどでは60歳を62歳に変更すると言うことで大規模なデモが起きています。
    日本はどうでした? 何も起こらない。誰も怒らない。
    そんな日本なのです。私はもうあきらめました。
    お怒りはわかりますが、私も怒りますが、日本は変わりません。 教育現場は変わらないでしょうね。
    これはひとの問題です。組織の問題です。わかっていても
    何故か変わらないのです。

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  6. Jeffさん
    国籍の方で、永田町をうろうろしてました。10年、やってます。変わりません。苦笑
    差別、いじめ、この様な光景、何十年も見てきてます。変わりません。

    生き残れる人はいいですよね。生き残るのも並大抵ではありませんけど。私たちは既に、生き残る術を持ち、そして自分の生き残りで精一杯です。

    私はある面諦めもあるのですが、ある種宗教的な背景を持った、突き動かされる何かがあるのです。そして、それが自分の生きている証、生かされている証と思っています。

    流石に自分からは死にませんが、死ぬ時が来るとすれば、生かされている理由がなくなった時だろうと思っています。ちょっと、抽象的すぎますかね。苦笑

    息子ニコラは日本の小学生時代、ニコラ・ゴジラとか、からかわれていました。妻が差別された場面も何度か見ています。概ねはスイス人と言う事でちやほやされてましたけどね。ちやほやの反面は、お客様扱いであること、常によそ者であることと表裏一体でもあります。

    私たちも、日本社会に入っていけなかった一家族だったように思います。妻子が外国人として差別される場面と言うのは、本当にいたたまれないのです。

    心情としては、その者を前にしたら、ぼこぼこに殴り倒したいと思うほどです。非常に不適切な言葉ですが、自分が侮辱される以上にいたたまれないのです。

    自分を侮辱する相手が日本人でしたら、実力行使以前に言語による攻撃で何とも出来る自信だけはあるのですが、家族を防ぎ切るのは並大抵ではないのを実感しています。

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  7. おっしゃることは理解できます。
    同じ立場・心情になることは不可能ですが、
    人間として客観的に理解できるだろうと言う程度です。
    申し訳ありません。

    私は心からつき起こされる「何か」がないので
    あきらめ口調になってしまいました。
    だったら国外に行けば良いのでは? と言われることも
    承知の上ですが、まだちょっと行くことができません。
    日本にいて、今までの政権の体たらくを見て
    ちょっと期待した現政権を見て、やはりあきらめることが
    最もストレスを感じないところだろうと思います。
    今更私が衆議院選挙に立候補するわけにもいきませんしね。
    こんなどうしようもない議員たちを選出しているのが
    国民(地元意識と権力におもねる)なのですから
    国全体がおかしくなるのも当然だと思い、
    先のコメントになったとご理解ください。
    のりさんの戦い続ける姿勢にはエールと賛同を
    お送りいたします。

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  8. 政治家を選んだら、その人に任せるのではなく、働いてもらう為に、常に監視、批判が必要ですね。一人の政治家が優秀だとしても、相対する利害調整など、民意を受けながら政治が行われると、大衆と同じレベルの行為に落ち着いてしまう。難しい所です。

    エールと賛同ありがとうございます。

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  9. 11月1日付読売新聞群馬版
    小学校の担任の女性教諭が31日、亡くなってから初めて明子さん宅を訪れた。父親の竜二さん(50)によると、担任は「私の指導力不足でこういうことになって申し訳ございません。」と謝罪したが、同席した校長は、いじめの有無について、「調査中です」と述べるにとどまり、認めることはなかったという。
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    記事では、学校側が児童へのアンケートなどを実施し調査中である事を伝えている。

    今になって、どういうアンケートを取ったのだろう?
    担任教諭の謝罪を受けて、この校長もきちっとした責任を取る事を期待したい。また、是非ともこの件で学校で何が起きていたかを明らかにしてもらいたい。隠蔽があってはならない。

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  10. 玉キング11/3/10, 6:19 AM

    玉キングです。

    おっしゃるとおり、隠蔽があってはならないと思います。メディアの継続取材などを期待してます。

    以前ミクシーの「つぶやき」にも書いたのですが、今回のこの記事を、僕のミクシーに全文転載してよろしいですか?中国在住の方が、どうやらこのWEBにアクセスできないようだからです。
    もちろん出所は明示させていただきます。

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  11. mixiニュースにもなりましたね。。
    私もブログ紹介させてくださいね。(快諾してくださることを前提に。笑)

    ところで、Jeffさんの投稿に、少なからず悲しい思いをしています。
    「日本は変わらない」「(政治は)誰がやっても同じ」
    住民全体に「無責任」「責任転嫁」が蔓延している日本。。。
    一部の右傾の人々も、そうでない人々も、そんな日本のことが本当に好きなんでしょうか。
    日本をまともな社会にしたい、そう思っている人々の方が少ない、そっちの方が力が弱い(と感じる)のはどうしてなのでしょうか。

    日本にバックグラウンドをもつ一人として、本当に悲しい気分です。

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  12. 玉キングさん
    記事の転載OKです。ただし、コメントについては私のものだけにして下さい。無論、玉キングさんのコメントは別です。

    チエさん
    衝突回避型文化といいますか、事を荒立てない、そういう方向に動きたがるのが日本人ですね。みんな仲良く我慢する、これ日本のまともな社会像。それはそれで、安定した社会の構築に寄与しているんだろうと思います。
    その反面、問題が隠され、誰も声をあげず、日本は変わらない。変わらないというのに抵抗があるとすれば、とてもゆっくりと変化する。

    自殺も、この様に外国人差別が見え隠れするものであると、私にもひっかかりますけれど、日本では毎年2万人もの人間が自殺している。この自殺の多さ、それも本当は問題で、実は衝突回避型の文化によって、圧殺された人々とも言えるんじゃないかと思っています。実に悲しい事です。

    衝突回避型の文化に社会的弱者のフォローが欠落しているんでしょうね。さらに、衝突回避型をいい事に、問題から逃げまくり。この自殺した少女が本当に不憫です。

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  13. 11月2日読売新聞社会面記事から抜粋
    ・・・明子さんが自己紹介カードの「もしも透明人間になれるのなら」の欄に、「うらむ人にいままでやられたことをやりかえす」と書いていたことがわかった。
    カードは市販の「プロフィール帳」で、「好きな食べ物」「将来の夢」などの項目に自分で書き込みをして友達と交換して遊ぶ。女の子の間で人気という。
    ・・・昨年10月29日のカードでは「もしもひとつだけ願いがかなうなら?」の欄に、「学校を消す」と鉛筆書きしてあった。

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    また、桐生市に転校してくる前の日付のカードにはこの様な記述のものはなかったと記事は報告している。

    家族は次々といじめの証拠を公開しているが、学校は沈黙を守っている。

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  14. 玉キング11/3/10, 9:53 PM

    玉キングです。

    のりさん、どうもご快諾をありがとうございます。
    もちろん、他の方のコメントは転載しません。

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  15. 11月3日付読売新聞社会面記事より抜粋
    明子さんが通っていた小学校で2日、2度目の保護者会が開かれた。出席者によると、学校側は、明子さんが置かれた状況を把握できていなかったとして謝罪したという。来週早々にも明子さんの自殺について一定の結論を出す考えを示したが、いじめの有無については言及しなかった。

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    1年も前から問題が起きているのに、明子さんの置かれた状況を把握できていなかった、というのも驚く。把握できていない学校が、学校自身の手でいじめに関する結論を出せるのだろうか?大変疑問だ。教育委員会も全く見当違いのアンケートなどでお茶を濁している様に見える。

    学校と教育委員会は批判されるべき立場にあるのだから、どうしても組織防衛が働くだろう。第三者が公正に調査すべき様に思えてならない。

    読売新聞の記事には、明子さんが林間学校で撮影されたクラス写真の15名の顔に×印をつけていた事がわかったとある。写真は自宅で発見された。この15名はいじめに関与していた事が示唆される。

    この15名は当然、個別に聞き取り調査されるべきであろう。

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  16. 誤字がみつかったので、当該コメントを削除して、ここに新たに書き込みます。失礼しました。

    11月3日付産経新聞群馬版記事抜粋
    見出し:小6自殺 いじめの事実確認手つかず
     桐生市新里東小6年の上村明子さん(12)が自殺してから10日が経過した。家族はいじめの事実認定を学校側に求めているが、市教委による同小児童を対象にしたアンケート調査はいじめの存否を具体的に問う内容ではなく、事実確認は宙に浮いたままだ。
     市教委によると、同小の全543人の児童を対象にしたアンケート項目は「嫌なことを言われたことがあるか」「学校生活に不安を抱えているか」といった抽象的な質問で、上村さんが給食時にグループから外れ独りでたべていたときの様子など、いじめの具体的状況を問う項目は含まれていない。
     いじめの有無を具体的に質問しなかったことについて、学校教育課は「いじめをストレートに尋ねても、答えられない可能性がある」と説明する。
    (中略)2日の保護者会でも学校側はいじめを認定せず、学校・市教委と家族の主張の平行線は今後も続きそうだ。

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    記事による質問では、そもそも今回のいじめについて何ら答を得られるものにもなっていない。アンケートを取るという実績だけを得るためにやったようなものだ。市教委の態度に強い憤りを覚える。

    校長は、遺族の前で「調査中」ですと弁明している(11月1日読売新聞)が、全く嘘ではないだろうか?遺族の前では流石に神妙に見えるが、その実まったく不誠実な学校側の態度が垣間見られる。

    桐生市立新里東小学校並びに桐生市教育委員会については全国的な注目が必要だ。今の所、新聞社も関心を持ってこの件を継続報道しているが、是非とも徹底的に追求してもらいたい。

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  17. 身内にもこういう状況を「生き残った」ものがいることについ考えが及んでしまいます。

    リンクしてよろしいでしょうか。

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  18. かぐやさん、お久しぶりです。リンク、どうぞ。

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  19. ありがとうございます。それでは早速。

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  20. 11月4日付読売新聞群馬版記事
    12歳 命のメッセージ 3
    「母が外国人」好奇の目 外見で差別の価値観

     自殺した桐生市の小学6年、上村明子さん(12)が5年生になった時の初めての授業参観。フィリピン人の母親(41)が教室に入ると、クラスの児童が振り返ってこそこそ話していた。「見て見て。外国人だよ。」母親は好奇な視線を感じた。

    まもなく、ハーフである明子さんは、同級生からいじめられたと両親に打ち明けている。日本人とは異なる外見の母親をとらえて、明子さん自身を揶揄する言葉の暴力を受けたという。「私がガイジンだから」。母親は、いじめのきっかけになったと思っている。

     多言語教育に取り組む学校「ICS」(伊勢崎市富塚町)や外国人児童のいじめ相談電話を運営する大東文化大学の米国人女性教授ミックメーヒル・カイランさん(49)は「ハーフの子は、アイデンティティ(自己認識)にかかわるため、外見をからかわれると傷つきやすい」と指摘する。

     特に日本人の父親と発展途上国出身の母親の場合、母親の母国に対して偏見を持たれやすいという。

     そうした境遇の子供の多くは、家庭では日本人として育てられ、母親の国の言語や文化に誇りを持つに至らないまま成長していく。にもかかわらず、容姿のせいでいじめられると、「どんなに頑張っても日本人になれない」と自己嫌悪に陥り、親を恨みたい気持ちと愛情との間で苦しむという。

     母親によると、明子さんはハーフであることを悩んでいるそぶりは見せなかった。在日フィリピン人社会について研究する広島国際学院大学の高畑幸准教授は「自分がいじめられる原因が『ハーフ』でも、優しい子ほど、そのことを親には言えない」と語る。

     桐生市によると、上村さん家族が暮らす地区に住む外国人は2005年6月は131人だったが、今年9月には196人に増え、県内外から転入者も多い。外国人が増えても共生はうまくいっていないのか。

     カイランさんが今年8月、ペルーとアルゼンチンの日系人学校で、リーマン・ショック以後の経済不況を理由に日本から帰国した6歳以上の子供にアンケートしたところ、41人中17人が「外国人という理由でいじめられた」と回答した。

     外国人はハーフの子どもたちがいじめの対象になりやすいことについて、カイランさんは「保護者や先生の価値観を吸収しただけ」と話す。地毛が茶色でも「髪を黒く染めなさい」。母国の文化でも「ここは日本だからピアスを外して」。そういった指導を行う学校もある。

     「外見で中身まで判断する」「みんなと一緒でないといけない」。そういった価値観の中に押し込まれて、日本人の子どもも苦しんでいる。外国人やハーフの子をいじめることで、「『自分たちはまともな日本人』と連帯感を持て、自分たちを守れる」とカイランさんは分析した上で、訴える。

     「なぜ差別してしまうのかをオープンに話す必要がある。子どもだから理解できないということはない」

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    とても共感の出来る記事でした。私が述べている事を別の言葉で代弁してくれています。これが全国版の記事でない事が残念でなりません。

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  21. 玉キング11/6/10, 6:26 AM

    玉キングです。

    こんなことを書いてもどうしようもないですが、「日本人が怖いのは、世間様だけなのだな」と
    やはり思います。
    もちろん良くも悪くも、なんですが。
    いったい自分に何ができるのか、わかりません。

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  22. 玉キングさん

    村八分ってありますよね。これ、いわゆる追放刑なんですが、洋の東西を問わず、これは昔は死刑と同じだったんです。

    クラスで仲間外れにするという行為には少なからず、こうした死に値する刑罰の源流があるんだという認識が必要でしょう。

    誰彼が指導力を発揮して、いじめが解決されるというわけではないので、情報の公開、共有、そうした努力の積み重ねがもっと、積極的に必要だということですね。

    ところで、日本の自殺者数ですが、間違ってました。毎年2万人前後ではなく、3万人以上でした。昨年も3万人以上が自殺し、小学生の自殺も1名あったそうです。

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  23. 産経新聞群馬版11月5日付記事
    いじめの存否 公の場で
    市教委、校長ら呼び聴取へ

     桐生市立新里東小6年の上村明子さん(12)が自殺した問題で、来週にも市教育委員会が同小の岸洋一校長ら学校関係者を呼んで事情を聴く臨時の教育委員会を開くことが4日、分かった。市教委は同会を一般公開する。上村さんに対するいじめの存否が公の場で議論、"仕分け"される異例の展開となりそうだ。

    記事では、この委員会は早ければ8日に開かれ、アンケート調査の結果を公表するほか、岸校長から報告を受けることになるとある。しかし、同会に担任、遺族の出席は求めない。

    市教委幹部は「単なる報告会にするともりはない」と断言した上で、「いじめの存否の方向性を決める場にしたい」としている。

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    学校側・市教委については保護者からも「いじめの事実を隠そうとしている」という批判が集中しているという。私もそれを大変憂慮している一人だ。

    是非、納得のいく判断を下してもらいたいし、岸校長の報告についても、真摯なものを期待してやまない。

    今回の臨時委員会は、公開で行うということについては、評価したい。しかし、市教委の対応には初動で甘いものがあったという批判もある。まず初めに隠蔽がなかったか。アンケートの内容においても、いじめの事実確認はてつかずとの批判がある。調査の甘さが懸念される。

    果たしてこれで突っ込んだものとなるのか、憂慮される。

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  24. 11月6日付の読売新聞によれば、臨時教育委員会は8日午後2時と決定。一般の傍聴者席数はまだ決まっていない。傍聴したいと思っていたが、恐らく報道関係者や教育関係者でいっぱいとなるだろう。傍聴は断念し、この教育委員会の傍聴記事を期待したい。

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  25. 玉キング11/6/10, 2:00 PM

    玉キングです。

    のりさん、
    いじめ、村八分、そして死刑の関連性についてのご指摘、「目からうろこ」です。

    僕は歴史や法学の専門家ではないから、確定はできないですが、のりさんのおっしゃるとおりかもしれません。

    つまり、いじめは死刑(私刑)を想起させる犯罪だということですが。

    たとえばの話ですが
    「回答する記者団」http://kishadan.com/
    やユーストリーム、ニコニコ動画、なども駆使して、事件の風化を防げたらいいな、とふと思いました。

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  26. そうですね、事件の風化によって、また同じことが繰り返される。

    それと、今日の臨時教育委員会も注目して行きたいと思います。

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  27. 読売新聞群馬版11月8日付
    12歳 命のメッセージ5
    指導、無視する児童
    崩壊の兆候 見抜けず

    桐生市の小学6年、上村明子さん(12)が自殺する1ヶ月半ほど前。父、竜二さん(50)は、明子さんが具合が悪いため早退するとの連絡を担任の女性教諭から受けた。職場から学校に向かい、廊下から給食時の教室をのぞくと、目を疑った。

    39人のクラスで同級生が机を寄せて食べている中、明子さんだけが一人離れた席にぽつんと座っていた。明子さんは廊下に出た途端、「頭が痛い」と大泣きしながら竜二さんにしがみついてきた。

    給食はもともと5人程度の班で食べることになっていた。校長によると、「結果的に一人で食べる状況が生まれたため」9月28日に席替えをしたが、児童たちは担任の言う事を聞かず、好きな者同士で机を寄せ、明子さんは一人になった。

    両親によると、担任は明子さんに「自分でグループに加えてくれるよう頼んでみたら」と促した。明子さんは勇気を振り絞って声をかけたが「また今度ね」と断られた。そのことを訴えると、担任は「一人で頑張ってるね」と言った。

    「いつも一人だから一緒に食べてあげる」と寄り添った児童もいたが、翌日からまた一人になった。

    「なぜ一緒に食べるよう子どもたちに指導してくれなかったのか」と竜二さんは憤る。

    複数の児童によると、混乱は給食時だけではなかった。一部の児童がおしゃべりなどで授業を妨害しても、「先生は優しいからみんな言うことを聞かなかった」と証言する。

    こうした状況を、教育評論家の尾木直樹・法政大教授は「典型的な学級崩壊」と指摘する。「早く察知して担任を交代していれば学級を立て直すことはできた。見抜けなかった学校側の責任は大きい」と批判する。

    明子さんは10月19、20日と2日連続で休む。学校に欠席の電話をする時、明子さんは「いじめの話はしなくていいよ。先生は何を言ってもダメだから」と話していたという。

    21日に校外学習に参加した翌22日、学校は席替えをした。しかし明子さんはまた休んだ。その翌日、明子さんは自ら命を絶った。

    亡くなった翌日、校長は両親に告げた。「給食を食べるときの方針を変更しました」。竜二さんは怒りに声を震わせた。「死んだ後に言われてもしょうがない。学校は何をやっていたんだ」

    その後、自宅に線香を上げにきた担任は「私の指導力不足で、こういうことになって申し訳ございません」と繰り返すばかりだった。


    早稲田大の河村茂雄教授によると、心理テストで調査した結果、中学では、教師と生徒、生徒同士の人間関係が良好でルールが定着しているクラスに比べ、学級崩壊の兆候が見え始めたクラスでは、いじめの発生の割合が約5倍に跳ね上がった。

    河村教授は「学校生活への不満が高まると、特定の子どもが不満のはけ口としていじめられる危険性が高まる。学級集団の問題として対処することが重要で、担任だけの問題でなく、学校全体で話し合う必要がある」と指摘する。

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    結局学級崩壊を起こしていたらしい。担任に指導力が欠如していたというより、そもそも指導の意志が見受けられない。これを放置した学校の責任は重い。

    教師と生徒の信頼関係が崩壊し、クラスが崩壊した様が記事からは読み取れる。そうして特定の子どもがいじめの対象となる。前に記事にあったことだが、そういう時、外国人の子どもや片親が外国人の子どもが対象とされやすい。

    学校全体で話し合う必要と、国家的な教育の問題として対応が必要だと思う。日本の教育はほんの基本的な部分から、国際化に対応できていない。

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  28. 玉キング11/8/10, 1:49 PM

    玉キングです。

    学級崩壊ですか。。。
    日本全部で崩壊しかかってるんじゃないですか?(苦笑)

    本当に腹の立つ事件です。

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  29. 読売新聞 社会13版 11月8日付

    群馬・小6自殺 学校「いじめ」認める
    桐生市教委きょう臨時会「1人で給食、異常」

    群馬県桐生市の小学6年生、上村明子さん(12)が自殺し、家族がいじめが原因と訴えている問題で、学校がいじめがあっと認めることが、7日、市教育委員会関係者らへの取材で分かった。市教委は8日に臨時会を開き、学校から提出のあった報告内容を説明する。自殺との因果関係については遺書などが見つかっていないことから、踏み込まない見通し。

    学校はこれまで、校長が記者会見や保護者会で、いじめについて「把握できていない」として認めていなかった。

    学校から児童のアンケートや教諭、保護者らからの聞き取りに基づいた報告の提出が市教委にあった。

    市教委関係者らによると、明子さんの学校生活を巡り、9~10月、給食の時間に同級生がグループで机を寄せ合っている中で、一人で食べるなど無視される状態が継続していたことや、「臭い」「近寄るな」などの言葉の暴力を受けていたことが確認できたとし、こうした点を踏まえ、学校は「いじめはあった」と認定したとみられる。

    学校は8日午後、こうした内容や再発防止策などを保護者会で説明する。

    市教委関係者は「いじめの実態があったことは、認めざるを得ない」「給食時に一人にさせていたことは異常。この事態をとらえて、いじめがなかったとは言えない」などと話した。また、別の関係者も「文部科学省のいじめの定義に照らせば、いじめだ」と述べた。
    文部科学省は2006年度調査から、いじめの定義を受ける側を重視して判断する方向に見直しをした。「精神的な苦痛を感じているもの」を柱とし、仲間はずれや集団による無視などの行為もいじめにあたるとしている。

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    2006年から文部科学省のいじめの定義に、「仲間外れや集団による無視」が含まれている。これは学校関係者であれば、当然に知っていることだろう。ところが校長はずっと、「(いじめは)把握できていない」と言っていた。しかし、「給食を一人で食べる状況」であったことは認識していた。

    この校長は、いじめの定義に当たる事実を認識していたのにも拘らず、「把握できていない」と否定し続けた来たのだ。この事実は重い。

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  30. 玉キングです。

    女の子のご家族が不憫で仕方ありません。
    なんとかならないのでしょうか?

    この校長たちは、ほとぼりが冷めるまで「死んだふり」して待っていくのだろうなと思うと
    また腹が立ちます。

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  31. 産経新聞群馬版11月9日付記事

    桐生小6少女自殺 学校側「いじめ」認定
    「独り給食」「暴言」根拠
    因果関係否定 父「納得出来ない」

    桐生市の市立新里小6年の上村明子さん(12)が自殺して16日が経過した8日、市教育委員会が開いた臨時会で、学校側がいじめの存在をようやく認めた。ただ、学校側はいじめと自殺の因果関係についてはあいまいな態度に終始するだけで、家族の苦悩は深まることになりそうだ。

    公開の場でいじめんの存否が協議されることになった8日の臨時会。市教委は、学校側が実施した全児童543人に対するアンケートや、保護者、教職員からの聞き取り調査を材料に導き出した結論を報告した。

    臨時会の報告では、学校側は「いじめがあった」と事実関係を認めた。根拠は、上村さんがクラス内で孤立し独りで給食を食べていたこと、上村さんに対する同級生の暴言の2点だった。

    臨時会の委員からは「担任の交代やクラス替えはできないのか」「12歳で命を絶ったメッセージをくみ取る必要がある」と厳しい意見が出た。

    これに対し、学校側は上村さんのクラスが学級崩壊状態だったことを強調した上で、「改善しきれなかった」と説明。

    改善策として、授業中の生徒指導の徹底や、いじめ防止マニュアルの策定方針を示しただけで、担任交代やクラス替えについては言及を避けた。

    結局、学校側はいじめと自殺の因果関係を認めず、傍聴した市民からは「何で(因果関係を)認めないんだ」との声が飛んだ。

    調査結果の報告を受けた上村さんの家族もいらだちを募らせた。父、竜二さん(50)は「『なぜいじめられたのか』との疑問には答えてくれなかった。(いじめと自殺の)因果関係も認めてもらわなければ納得できない」と苦しい胸の内を明らかにした。

    だが、8日夜に記者会見を開いた岸洋一校長は、「(上村さんの)自殺の理由は分からなかった」と繰り返すばかりだった。

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  32. 桐生タイムス第1面 11月9日付記事抜粋

    涙のSOS見殺し
    小6女児自殺
    学校、いじめ認め謝罪
    自殺との関連は「不明」
    学級崩壊の実態も

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    記事では、市教育委員会が自殺との因果関係は「直接的な原因は特定できない」と否定的な見解をしめしたとある。

    調査報告などによると、明子さんのクラスは2学期の9月下旬以降「学級崩壊」の状態。その中で明子さんは一人で給食を食べたり、複数の同級生から悪口を言われたりするいじめにあっていた。

    10月21日の校外学習の朝、複数の同級生に「なぜこんなときだけ来るんだ」などと悪口を言われた明子さんが「わたしは給食を1人で食べてるんだ」と泣きながら教諭に訴えていたことも明かした。

    父親のコメント「誠意と真心をもって報告するという(校長)の言葉を信じて待っていたのに、裏切られた気持ち。これではアキが浮かばれない」「アキの学校生活をみれば(いじめを苦に自殺したという)答はわかっているのに、なぜ認めてくれないのか。何をこだわっているのか」「妻は、これから中学にあがる娘のセーラー服姿を見ることができず、私たち家族はこれからどう生きていけばいいのか、と泣きながら訴えた」

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  33. 市教委の再発防止策(桐生タイムス第2面記事より)

    学校側の対策として
    ・いじめ解消に向けた相談体制を充実し、児童の心のケアを図る
    ・「学校生活アンケート」を定期的に行い、児童の不安や悩みの解消に取り組む
    ・児童が所属感を持てる学級づくりや、児童が活躍出来る機会を意図的に設ける
    ・保護者との意図的な連携を図る

    全体の取り組みとして
    ・現在各校に2日いる学校カウンセラーを6、7人に増員し、週1~3日常駐させて相談体制を充実させる
    ・いじめの早期発見、対応を図る「いじめ緊急対策マニュアル」を作成する
    ・いじめ被害を直接訴えられる様に「いじめ相談窓口カード」を新設し、各家庭に配布する。

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  34. 9日付読売新聞社会面でも
    「一人で給食、泣きながら訴え」
    「いじめで自殺、なぜ言えない」
    と悲痛な見出しが掲載されている。

    同紙群馬版で紹介された、校長の記者会見の様子

    問:いじめと自殺との因果関係が認められないのは、どんな点からか?
    答:学校生活の中で、死を感じ取らさせる様子、言葉などがなかった。
    問:明子さんは直前に父親に訴えていた。それでも因果関係はないか。
    答:皆で一生懸命に調べ、情報を寄せていただいたのを基にすると、いじめは確かにあった。しかし直接的な原因は分からなかった。
    問:一因になった可能性があると考えていないのか。
    答:(10秒ほど伏し目がちに沈黙)今お答えできることは、いじめはあった。
    問:いじめが一因になったかどうか。
    答:(5秒ほど沈黙)先ほど申し上げましたように、まあ、分かりません。

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  35. この校長のおとぼけぶりは筋金入りである。「いじめは認められない」発言が物議を醸し、メディアも反発し、いよいよ認めざるを得なくなって、しぶしぶ認めたかと思うと、今度は自殺との因果関係は認められないという。

    最後には「まあ、分かりません」だと。

    彼は教育者なのだろうか?
    ただただ愕然とする。

    悪あがきが過ぎると、不快に感じる者ばかりが増えて、ますます学校や教育委員会の印象が悪くなるということの認識は皆無の様だ。

    メディアも、徹底的に追求してもらいたい。

    教育委員会の出した「いじめ再発防止策」は、文面上としては納得の行くものの様に思われるが、これが実行され、効果が検証され、さらに改善される、そうした本当に生きた活動にしてもらいたい。当然、議会などで活動内容が定期的に報告・公開されるべきだ。

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  36. 読売新聞社会面11月10日付記事

    「いじめ隠さず対応を」
    小6自殺受け 文科省 全国教委に通知

    文部科学省は9日、都道府県教育委員会などに対し、いじめの兆候をいち早く把握して迅速に対応することや、いじめ問題が生じた場合、隠さずに家庭・地域と連携するよう求める通知を、10日に出すことを決めた。

    群馬県桐生市の小学6年生、上村明子さん(12)が自殺した問題で、同市教委が「いじめがあった」と認めるまでの間、対応が遅れたことを受けたもので、8日の同市教委の調査結果発表から異例のスピード対応となった。

    通知は、上村さんのケースのほか、今年6月に川崎市の市立中学3年の男子生徒(当時14歳)が自殺し、学校でいじめに遭っていた事実が確認されたことにも言及。「いじめはどの学校でも、どの子にも起こりうる」ことを前提に、すべての学校で児童生徒にいじめの有無を聞くアンケートを実施するなど、いじめの実態把握と早期対応の徹底を求めた。

    また、学校の指導体制の総点検や、電話相談窓口、スクールカウンセラーなど、子どもの悩みの相談先を児童生徒に周知徹底することも要請した。

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  37. この校長、責任を取って辞職とかできないのでしょうか?もしくは、担任と校長を逮捕できないのでしょうか?要するに学級崩壊も彼らの落ち度だし、少女を見殺しにしたということじゃないのでしょうか?

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  38. 学校側は、担任交代すら言及を避けているわけですから、教育委員会が校長や担任の解任などをすることはないでしょう。ただ、来年度は転任を辞令されるだろうとは想像します。

    校長の解任は市の教育委員会の管理ではなく、県なのだそうで、まだ騒ぎはそこまで広がっていない、というのが現状です。

    こうした階層構造ってのも、なんだか変ですよね。思い切った変革を、とか言ったって複雑な行政機構がそれを阻む訳です。しかも、それぞれの組織が保身の塊だったりしている訳ですからね。

    明子さんは見殺しにされたんですよ、学校に。いや、もう少し突っ込むと、死に追いやられたんですよ。私はそう思います。しかし、刑法上関係者が罰せられるまでには至らない。自殺ですからね。

    私たちは教職を聖職とも捉え、尊敬の念を持って来ました。教職にある者を先生と呼び、特別な敬意を払います。しかし、今回の事件とその経過が示しているのは、保身、隠蔽、無責任、差別、そうした醜い人間の負の側面ばかりです。

    私たちは教育者に対する概念を変えなければならない時期に来ているのでしょう。教育者にはとんでもない人間がおり、問題が起きれば隠蔽もする。常に監視をし、問題があれば罷免を含めた要求をしなければならない。そして、そうした批判、要求を受けて判断が下せる第三者組織を教育システムに導入しなければならない。

    もう、教師を「先生」と呼んではいけない時期に来ているのではないでしょうか。欧米では一般的ですが、「xxさん」、で十分だろうと思います。そこまでは欧米化出来ないとすれば、あるいは「xx教諭」とかです。

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  39. 桐生タイムス第2面 11月10日付記事

    市教委、いじめ調査継続へ
    自殺との関連含め桐生市長の指示受け

    桐生市立新里東小学校6年の上村明子さん(12)が自殺した問題で、亀山豊文桐生市長は9日、「学校でのいじめが明子さんにつらい思いをさせ、苦しめていたことをおわびします」との謝罪コメントを出した。その中で、市教育委員会に対し、いじめの原因や自殺との因果関係について、さらに調査するよう指示したことを明らかにした。これを受け、市教委は同校のいじめ問題の調査を継続、深化させる方向で検討に入った。

    市教委は8日の臨時会で、明子さんへのいじめがあったことを認める同校の調査結果を教育委員(鈴木正三委員長、5人)に報告、公表した。報告では、自殺との因果関係については「直接的な原因は特定できない」と否定的な見解を示した。これに対し、明子さんの両親は「納得できない」として、より詳しい調査を求める考えを示している。

    亀山市長は「明子さんの心情を思うと、なぜそれまでに発していたはずのSOSに気付けなかったのか残念でならない」とし、「二度とこのようなことが起こらないための対策を確立し、安心して勉学に励める環境づくりに最善の努力をしたい」とコメントした。

    市教委には、8日の調査結果が報道された後の9日以降、全国から電話が殺到し、職員がほかの仕事ができないほど対応に追われている。電話は「いじめと自殺の因果関係はあるのでは」など、調査結果への苦情が多いといい、「批判も含めさまざまな声を聞かせていただいている」と話す。

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    全国から苦情や批判を含めた電話が殺到するのは当然でしょう。新里東小学校並び桐生市教育委員会は、全国から批判され、悪印象を持たれていることを、極めて重く受け止めなければならない。

    実際は、全国だけでなく、インターネットを通じて全世界で悪印象を持たれているといえる。

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  40. 明子さんのお父さんも指摘しているが、今回のいじめの原因、実態の調査もきちっと行い、報告・公表されなければならないことも付け加える。

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  41. 読売新聞群馬版11月11日付記事

    「いじめ調査報告不十分」
    知事、対応の遅さなど批判

    大沢知事は10日の定例記者会見で、桐生市新里東小6年の上村明子さん(12)の自殺に関する市教委の調査報告について、「再発防止には、今の段階ではまだまだ不十分。いじめの問題をしっかりとらえきっていない」と指摘し、市教委が予定している再調査の結果報告を待つ考えを示した。

    いじめがあったことを、学校側が認めるまでに時間がかかったことについては、「亡くなった子どもや遺族のことを考えても、もっと真摯に対応するべきだった」と対応の遅さを批判。また、学校や市教委が、「事前にどれくらい(いじめを)把握していたのか疑問」として、「亡くなる以前に把握していたのであれば、いろんな答えが出たのでは」との考えを示した。

    さらに再発防止に向け、「(いじめには)予兆がある。それをしっかりと抱え込んでやるだけの包容力が教師の側にあってほしい」と注文を付けた。

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  42. 大沢知事の発言がガス抜きのためでは無いことを期待します。

    それは、市教育委員会の再調査結果に対しての知事の対応ではっきりすると思いたいです。

    まだ何とも言えませんね。

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  43. 玉キングさん

    再調査となれば、時間もかかるでしょう。そろそろスイスに戻る日が近づいて来たため、追跡できなくなりそうです。残念。

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  44. 玉キングです。

    そうですか、それは残念なことです。

    今度は、もしスイスで参考になる事例があったらWEBでご紹介いただけないですか?

    僕も再調査結果が気になるので、グーグルリマインダーをセットしてみようと思います。

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  45. 玉キングさん
    スイスの事例でいじめのケースが報道されれば、追跡してみたいと思います。

    今日の朝日新聞では、再調査に当たっては、第三者機関による調査を検討していると報道されています。

    これは歓迎すべきことです。

    桐生タイムスの第二面では、新里東小学校へ精神科医の派遣が行われ、今回の事件でショックを受けている児童や、教員等へのメンタルケア―が行われるそうです。

    これも必要な事と思いますが、ケアーをしながら、きちっと問題点の核心をつく再調査がなされ、それが隠蔽されることなく、公表されることを要求したいと思います。

    病巣がどこか、これが隠されていれば、治療も実効性のないものになってしまうでしょう。

    読売新聞の記事によると、県教委も県議委員会(県議会文教警察常任委員会)から厳しい質疑を受けているようです。「県からのスクールカウンセラーの派遣はあったか」、「相談窓口はたくさんあるが、親はその存在を知っているのか」、「学校と市、県教委が早い時点で情報を共有するシステム作りが必要だ」などの改善を求める意見が挙がったそうです。

    25日には県議委員会が再び開かれるそうで、市議会や、県議会が、それぞれの立場で厳しい監視の目を持ち続けてもらいたいです。

    特に県教委は校長の任免権があるのですから、そうした立場から、今回の新里東小学校校長への教育者としての資質調査や、管理能力、そうしたものも徹底的に調査し、公表してもらいたいと、強く要望します。

    当然、一連の調査には第三者が当たるべきで、大東文化大学の米国人女性教授ミックメーヒル・カイランさん(49)なども調査に是非とも参加してもらいたいと、切に切に要望します。

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  46. なるほど、県の教育委員会なら該当の校長に責任を取らせることができると。ならばここには特に奮起してもらいたいですね。説明責任を実行して欲しいです。また、一連の調査が第三者のもとに実施されるべきというのも常識だと思います。

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  47. 11月12日の読売社会面の記事によると、市立新里東小学校は、文部科学省が9月に求めたいじめ実態のアンケート調査を実施していないことが、市教委などへの取材でわかったと報道しています。調査をしていれば、明子さんへのいじめを早期に把握できた可能性もあると指摘しています。

    市教委によると、同小は12月の人権週間に合わせて調査する予定だった、とあります。9月に通知したものを12月に実施するという姿勢に疑問が生じます。

    いじめ調査に後ろ向きであったと批判されるのは必至ですね。

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  48. 読売新聞社会面 11月13日付記事

    群馬小6自殺
    校長、当日連絡つかず
    自宅不在 電話不通 翌朝初めて知る

    群馬県桐生市の小学6年生、上村明子さん(12)が自殺した問題で、明子さんが先月23日昼に亡くなった後、翌朝まで、学校から校長に連絡がつかなかったことが、市教育委員会などへの取材でわかった。

    市教委などによると、明子さんが通っていた市立新里東小には、同日午後1時過ぎに家族から連絡が入った。この日は土曜日で、学校側が岸洋一校長(59)の携帯電話に電話をかけたところ、岸校長は呼び出し音に応じなかった。自宅の電話もつながらず、職員が自宅を訪ねたが、不在だった。翌24日朝、携帯電話がつながり、岸校長は初めて事態を知ったという。

    明子さんの父、竜二さん(51)の話では、明子さんが亡くなった日は生方友江教頭ら4、5人の教員が病院に駆け付けたが、岸校長の姿はなかった。竜二さんが、なぜ校長がいないのかと問うと、「前橋に住んでいるからだ」と説明されたという。竜二さんは「自分の学校の児童が自殺をしたというのに信じられない」と話している。

    市教委などによると、岸校長はこの日、夜まで外出し、携帯電話には不具合があったとしている。一方、外出のため連絡が取れなくなるとの事前通告もなかったという。自宅では母親と2人で暮らし、日常的に固定電話の電話線を外しているという。

    岸校長は、読売新聞の取材に「大変申し訳なく思っている」と話し、外出先については「お答えできません」としている。

    学校の運営管理に詳しい京都大大学院の高見茂教授(教育政策)の話「危機管理上問題がある。学校の管理職は、緊急時には必ず連絡がとれる状態を確保する必要がある」

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    携帯の連絡が取れなくなることはままあるだろうが、固定電話の接続が日常的に外されている、というのは奇妙。岸校長の、学校管理職としての資質が問われる重大な要因だ。

    県教委の責任も問われるだろう、固定電話さえまともにつながらない様な者に学校長をまかせていたのかと。

    この岸校長の失態が市教委などを通じて読売にリークされている点と、同じくアンケート調査未実施の記事などからすると、少なくとも市教委は岸校長に責任を取らせる腹づもりなのだろう。

    これらリーク記事は、岸校長に辞職を促す無言の圧力の様に受け止められる。

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  49. 読売新聞群馬版より(11月12日付け記事より抜粋)

    読者の反響 上

    読売新聞前橋支局には読者から多くの意見が寄せられている。学校への批判、自分の子どもがいじめに遭った経験、自身がいじめに苦しんだ過去、いじめのない学校の在り方とは---

    ◆小学校低学年の娘をもつ太田市の女性(31)は、上村さんの自殺を受け、担任が子どもたちに掛けた言葉に疑問を隠せない。「このクラスにはいじめがないと信じているから」。それっきり、深い話はないという。
    娘は嫌がらせを受けていた。教科書やノートが学校で複数回なくなったため相談すると、「一生懸命探します」の一言のみ。「子どもの話がなければ、親は教室で何が起きているのか知ることはできない」と学校の閉鎖性に不安を抱く。

    ◆2年次の担任は電話や家庭訪問で学校で起きたことや相手の反応、周りで見ていた子の様子などを詳しく話してくれた。しかし以降の担任は「もっと嫌なことをされている子はいっぱいいる」などと聞く耳を持たなかった。

    ◆いじめを受けた側には、一生言癒えない傷が残る。「一日一日がつらく、生きる意味すら分からないのに、周囲から『頑張れ』と掛けられる言葉にがんじがらめになる」。いじめられる側の内面を代弁するのは、前橋市の女性会社員(25)。中学時代、父親がいないことを理由に意地悪な言葉や暴力を受けた。周囲の教師は見て見ぬふり。「明子さんの未来や希望を奪ってしまったことを学校、同級生、保護者達も一生忘れないで」

    ◆桐生市の40代女性は小6の時、親の職業が元で「汚い」「触るな」などと言われ続けた。両親には言えず、教室の窓から飛び降り自殺も考えた。だが、「思い浮かぶのは両親の顔。悲しむかな、泣くかな・・・・」。いじめに気付いた担任が、学級で話し合いを持ち、いじめた子に誤った認識を改めさせた。「一人ひとりに目を配り、根気よく接してくれた。そんな先生が新里東小にもいたら、女の子は救われたのでは」

    ◆中学時代に言葉のいじめを受けた桐生市の40代女性は「30年近く前の事なのに、いまだに当時が思い出され、心臓がドキドキすることがある」と告白する。当時、親には言えず、担任に相談。表面的にはいじめは収まったものの、陰では続いたという。

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  50. 読売新聞群馬版より(11月13日付け記事より抜粋)

    読者の反響 下

    ◆高校生の長女を筆頭に3人の娘がいる40代の女性は、長女と次女が仲間外れや「くさい」「きたない」など言葉のいじめに遭い、学校に相談したが「あなたの娘さんにも非があると、子どもたちが言っている」などとして、全く取り合ってもらえなかった。「先生はまるで監視カメラ。見ているけど、それだけ。人間は動けるんだから、行動に移すべき」。学校側への不信感はぬぐえない。

    ◆こどもが伸び伸びと過ごせる学校の重要性を訴えたのは、小1の子を持つ女性(36)。学校で友達ができ、仲良く遊んで、けんかして。謝る勇気を学び、友達を信じて強い絆で結ばれる---。「そんな繰り返しで、勉強以外のことを学んでいける。学校の存在は大きい」

    ◆前橋市の男性(63)は、いじめ対策として「学校に3回相談に行っても改善されなければ、もう通わせない方がいい」と考える。人生経験が浅く、いろいろな場面での対処法をしらない年齢では、ひとまず「危険」から逃げることが大切とした上で、様々な生き方が尊重される社会の実現を訴えた。

    ◆「『知らなかった』では教育者として失格。子どもの自殺は徹底的に原因を調査し、今後に生かす義務がある」。

    ◆明子さんと同じように、自身の容姿のことでわが子が友達にからかわれた経験を打ち明けた女性は、明子さんの自殺のニュースに「他人事とは思えず、本当にゾッとした」。なぜ自分のことでいとしいわが子がからかわれ、精神的に追い詰められなければならないのか。明子さんの母の気持ちを思いやるとやりきれなさが募る。「子どもが生活時間の大半を過ごす学校。命を預かるという緊張感を持って、子どもたちの成長の手助けをしてほしい」。学校へ切なる願いを託した。

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  51. 僕の親戚にも「あなたが校長先生だったってことは、当時の生徒に良かったと思えない」と残念ながら言いたい人がいます。当該の校長と担任に責任をとらせるだけでなく、システムの改善につながって欲しいです。

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  52. 桐生タイムス コラム反射鏡 11月13日付 抜粋

    いじめ事件と地域教育力
    自分以外の人を心に取り込め

    少子化が進み子どもが少なくなったから、隣近所には遊ぶ子どもたちが少なく、本人の望むと望まざるにかかわらず、早期教育のレールに乗せられ四苦八苦している。今の子どもたちは学校、家庭、塾の3か所を巡っているだけで、地域社会とふれあう時間がほとんどない。・・・

    現代の子どもたちは情報はあふれている中に生れてきて、そこで自分を作っていくしかない。ゆえに、今の子どもたちの育ち方はどうもおかしいということになりがちだ。自分以外の人をきっちりと自分の心の中に取り込むことができなくなっている。それができるならば、自分の都合だけでなく相手の立場に立って考えたり、その人に共感することが可能になる。・・・

    地域教育力とは、人と人とがつながって、良好な関係をつくる力である。そして、その関係の中で自分の知識や経験を自らの意思で発揮することにより信頼され、頼られながら生きていくことが生きる力になる。つまり、地域教育力は生きる力につながるので、地域教育力が豊かな人間になるということは極めて大切なことであると思う。

    子どもたちはどこか息苦しそうである。子どもを痛ましい事件に追い込むのは私たち大人にも責任があるのではないだろうか。・・・

    ・・・地域社会全体の規範意識を高め、豊かな人間性を育成するとともに、地域と家庭が一体となって子どもを育てる地域教育力の向上を図ることが重要である。学校、家庭、および地域の相互連携を図り、心豊かな、思いやりのある、「人づくり」に努めれば、いじめ事件は二度と起こらないと思う。

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    私が小学生だった頃は、授業もさながら、放課後に学校の校庭や近所の野原で遊ぶ、そういう事が大きな地位を占めていた。そこに子ども社会があって、人間性につながる何かを学んでいた様に思う。

    そういう場が、いまの子どもにはないようだ。それだけに、子ども社会は学校だけに限定され、そこに子どもなりに世の中の縮図を感じ取る。

    学校の役割は大変重要だけれど、教師は所詮人間であって、間違いも犯せば保身もある。教師として不適格な人間も相当数混じっている。

    学校批判をしてもしょうがなく、それが現実だという認識のもとに、どうやって子どもを育てていくか、これは家庭だけの問題ではなくて、社会の問題でもある。

    コラムの内容は大変参考になるものだけれど、大切なのは、掛け声に終わらず、問題改善に向けた具体的な努力を、継続して行っていくこと。当然、一番大変なことでもある。

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  53. 桐生タイムス 特集 11月13日付記事抜粋

    いじめ予防教育を
    「タブー視せず向き合おう」
    茨木大学保健管理センター 精神科医 内田千代子さん

    いじめの被害者からの相談には「逃げていいんだよ」とアドバイスしている。無理して学校へ行き、精神的に追い詰められるくらいなら、逃げた方がいい。一人で抱え込まないことが肝心だという。

    一般的に、人はいじめを受けると、初めは怒りの感情から攻撃性が増す。やがて「うつ」状態に陥り、攻撃性が自分自身に向く。リストカット(手首を切る)のように、自分を責める「自罰}の行為が現れてくるという。・・・

    子どもの自殺については、「小学生ぐらいだと死の観念がまだ未熟で、死に希望を抱いたり、死んでもまた戻れると勘違いしている事がある。大人以上に衝動的に死を考え、行動に移す場合もある」

    「自分を肯定する力こそ、苦境から立ち直る力になる。その力は、親子の信頼関係の中で育つ部分が大きい。自分がかけがえのない存在だという実感は、親から愛されているという確信と共に得られる。ふだんの子育ての中で、子どもをたくさんほめることが大切です」

    いじめや自殺の問題を少しでも解消するため、「いじめ防止教育」のプログラム作りを提唱している。学校だけでなく、精神科医や警察、各種相談機関などの連携が大切だと訴える。

    そのためにも、まずは実態調査が不可欠と、学校に協力を求めている。だが「いじめや自殺について子どもたちに直接尋ねることに対し、学校側は強い抵抗感を示す。親はさらに強い」と、問題をタブー視しがちな風潮を懸念する。

    欧米では若者向けの自殺予防プログラムがあり、一定の成果を上げている・・・・「子どものいじめ問題は、大人が積極的に介入しなければ解決しない」と力説する。大人が真剣に取り組む姿勢は、子どもの心の支えになる。逆に大人に相談したのに何もしてくれなかった、という不信感は、心の傷をさらに広げる場合があるという。

    「人は誰も『人にいじめられない権利』を持っている。いじめは人権侵害。だから、やってはいけない。それを子どもに教えるのは、大人の使命です」

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  54. よそ者だから、容姿が変だから、そんな理由で警戒されたり、場合によっては差別されたりすることは、大人社会でもある。子どもはそれを見ている。そして、子ども社会で、大人の真似をする。子どもは正直だから、そうした差別が直接的に表れる。

    学校は実態調査に強い抵抗があるという。これではいじめがなくなるわけがない。いじめを行う子どもの親も、実態調査には抵抗があるだろう。自分の子どもが加害者だと認める事は難しい。仮に加害者だと思っていても、わが子を守ってやりたいと思う気持ちが先走るだろう。

    スイスで見てきた例だと、いじめがあると、先生がいじめられた子といじめた子に事情を聴き、次に保護者も集まってみんなで事実確認を行う。

    大抵、いじめた方の親は事実を認めたがらないし、相手の子にも非があるのではという意見も出る。だからその場でいじめの問題が解決するわけではない。

    しかし、問題はいじめられた側、いじめた側で保護者も含めて共有される。先生は以降、該当する子どもたちを注意深く観察し、定期的に親に報告をする。

    またいじめが繰り返された場合、保護者が再び顔を合わせるようになる。先生は双方の家庭の事情を調査し、必要に応じて教育委員会に報告し、保護者のカウンセリングを求めたりする。

    教育委員会からのカウンセリングを親が拒否し、問題が解決されない場合、子どもは問題のある子どもが集まる施設に通わされるなどの処置が取られる。

    大抵、保護者会談が行われと、いじめは収束に向かう。

    いじめを行う子は、それぞれに背景があり、すぐに行動が改まる事はない場合もある。しかし、保護者が問題を共有し、教師と保護者が注意深く見守ることで、かなりいじめ行為が予防される。

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  55. のりさんのスイスの事例で思うのは、担任の先生の資質がとても大きいということですね。

    いじめに気が付かない、気が付いても知らない振りをする、または言い訳づくりのための対応しかしない、いじめの被害が大きいのはそういう担任が受け持っていることが多いのではないでしょうか?

    あと、いじめの被害に遭っている生徒も、その事実をあまり公然化したがらないことも多いのでは?とも思います。

    うちの娘の例で恐縮ですが、彼女は僕が学校に手紙を書くことを最初は嬉しく思っていなかったです。しかし僕らの場合、娘をいじめている子供が、娘の私物を盗んだことを、娘にしゃべってしまったので、僕は手紙を書くことができました。つまり明確な証拠があるという意味です。

    ちなみに、うちの娘は今年から、普通のアメリカ人向けのクラスに進級できたのですが(去年までの2年間は移民向けプログラムに在籍していました)、彼女はこの先生の指導力でとても助かっているようです。

    なぜならこの担任の先生自身が、小さい時に両親と一緒にギリシアからアメリカに移民してきたからだとか。それで当時の自分の経験をクラスで話したり、それを元にクラスを運営しているそうです。

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  56. 玉キングです

    以下で、今回のニュースが音声で聴けます。
    参考までに張り付けます。

    http://www.nicotwitter.com/watch/sm12659386

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  57. 読売新聞群馬版 11月17日付記事
    学校行くなら死んだ方がまし
    小6女児 自殺直前、母親に訴え

    学校でのいじめを苦にしていた桐生市立新里東小6年の上村明子さん(12)が自殺した問題で、明子さんが先月23日に自殺する直前、母親(41)に「学校行くなら死んだ方がまし」と話していたことがわかった。

    母親によると、同日朝、子ども2人で留守番するよう頼んでおいたところ、明子さんは、1人で遊びに出かけようとした妹(10)と口げんかになった。母親が「一緒に遊びに行けばいいじゃない」と2人の仲裁に入ると、明子さんは「学校を休んでいるから、外に出るとずる休みをしていたと思われる」と話した。

    その後、明子さんは「学校だといつもひとりぼっち」と訴え、母親が「私たちがいる」と慰めても、「学校に行くなら死んだ方がまし」と強い口調で話した。母親が「死ぬという言葉は言ってはいけない」とたしなめると、明子さんは黙ったままだったという。

    午前11時ころ、明子さんは子ども部屋に入ったが、正午頃、母親が物音のしない室内をのぞくと、首をつった状態だった。

    父、竜二さん(51)は「そこまで思い詰めていたのか」と唇をかみ締めながら語った。

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  58. 玉キングさん
    ニュース音声の紹介ありがとうございます。聞いていると悲しくなります。

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  59. 読売新聞群馬版 11月17日付記事
    12歳 命のメッセージ 識者に聞く1
    典型的な学級崩壊 経験豊富な担任必要だった
    教育評論家 尾木直樹氏63

    桐生市の小学6年、上村明子さん(12)の自殺は、子どもを取り巻く社会の様々な課題を大人たちに突きつけている。二度と繰り返さないために何をすべきか。専門家に聞く。◇
    Q:明子さんの学級をどう分析するか
    A:担任の言う事を聞かず、好きな子同士で給食を食べるなど担任の指導が行き届いていない。いわゆる典型的な学級崩壊。彼女だけでなく担任もいじめられていると言える。

    Q:明子さんが残した漫画や作文にはどんなメッセージが込められているか
    A:漫画には、彼女の理想の世界が描かれている。児童が反発することなく担任の話に耳を傾けている事もその一つ。未完だが、これから転入生がクラスに溶け込む話を描きたかったのだろう。「やっぱり友達っていいな」の題からも友達がほしかった彼女の気持ちが伝わってくる。だが、現実があまり違っていたため、続きを書くことができなかった。

    Q:自殺に至った心境をどうみるか
    A:彼女の発したSOSが担任に届かなかった。毎日1人で給食を食べたり、暴言を吐かれたりと、生きている事がまるで地獄で(両親が考えたという)3月の引っ越しまで待てなかった。逃げ場がなかったのだろう。

    Q:いじめに発展したと思われる要因は
    A:転入生であること、外見が日本人と少し違うなどが理由に挙げられる。思春期の児童は、化粧をしてみるなど外見を気にし始め、集団から個々にグループを作りだす時期。その中で彼女は排除されてしまったと考える。

    Q:学校はどうすべきだったか
    A:思春期の児童をまとめるのは非常に難しい。だからこそ、学校は今までの経緯を踏まえて経験豊富な教諭を配置すべきだった。学級崩壊が起きている時点で、管理職は早急に担任を替えるべきだった。態勢がしっかりしておらず、彼女を見殺しにしたようなものだ。
    Q:学校側はいじめを認めたが、自殺との因果関係を認めていない
    A:因果関係がはっきりとしないのなら、委員会をすぐに設置して早急に調査すべきだった。調査に乗り出すのが遅すぎる。なぜすぐに調査しなかったのか疑問。

    Q:今回の学校の対応についてどう思うか
    A:いじめを認めるのが遅すぎる。2007年1月、文部科学省はいじめの定義を見直し、児童が「精神的な苦痛を感じているもの」がいじめにあたるとした。内容を理解していないのでは。また文科省が9月に求めたいじめ実態のアンケート調査を行っていなかった。学校は文科省の要請していることをまったく無視している。事件が起きてからアンケートをしたが遅すぎる。
    (聞き手・大塚美智子)

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  60. 桐生タイムス第一面 11月16日付記事
    いじめと向き合う
    -検証・小6女児自殺1-
    2つの異質性"標的"に「転校生」「外国人の親」

    「なぜ」「駐車場で遊ぶ姿を見かけたばかりなのに」-。10月23日正午すぎ、静かな住宅街の一角に衝撃が走った。桐生市立新里東小6の上村明子さん(12)が自宅アパートで自殺を図った。

    近隣住民ら数人が集まり、警官の動きを不安そうに見守る中、娘の死を確認したみどり市内の病院から父の竜二さん(51)が帰宅。現場の警官の問いかけにも返答できないほど、ぼうぜん自失の状態だった。

    「学校でのいじめが原因だ」。ほどなく両親はそう思い至る。5年生のころから、明子さんは同級生数人の名前をあげて、いじめに遭っていることを両親に打ち明けていたからだった。


    その日の朝、9時ごろ起きて朝食を済ませた明子さんは、仲良しの妹(10)といつもの小競り合いを始める。注意しても反発する明子さんに、母(41)は一喝した。「そんなに口答えできるなら、学校でもいじめっ子に言い返せばいいじゃない」。明子さんは「学校なんか行きたくない」と吐き捨て、部屋にこもる。

    その後、明子さんは「のどが渇いた。ジュース買ってきて」と、出かけようとした竜二さんにせがむ。「自分に頼むなんて珍しいな」。竜二さんはふと思ったが、それが最後の会話になるとは夢にも思わなかった。

    昼食時、物音のしない子ども部屋をのぞいた母は言葉を失った。カーテンレールにかけた黄色いマフラーで、首をつった状態でぐったりしている娘。救急車を呼んだ後、母は明子さんから名前を聞いていた同級生の一人に思わず電話し、半狂乱で怒鳴った。「よかったね。アキが死んだよ」。同級生は急いで駆けつけ、反論した。「いじめていたのは自分じゃない。○○だよ」


    明子さんは4年生の10月、愛知県一宮市から家族と引っ越してきた。派遣社員の竜二さんが職を失い、妻の実姉を頼って新里に来たという。明子さんにとっては3回目の転校だった。

    両親によると、5年生の最初の授業参観で、フィリピン国籍の母が来校したのを機に、明子さんは同級生から容姿に対する悪口を言われ始めた。「転校生」と「外国人の親」。二つの異質性が、同級生たちからいじめの"標的"になった可能性は否定できない。

    「くさい」「近寄るな」・・・。相次ぐ言葉の暴力。明子さんは6年生になって、それまで長かった髪をばっさり切る。「毎日お風呂に入ってきれいにしていたのに『汚い』と言われ、それで切ったんだ」。母は悔しそうにそう語る。

    仲間はずれも露骨になる。クラスで乱暴な言葉が飛び交ったり、担任の指示を守らないなど「学級崩壊」の状態に陥る中、9月下旬からは給食の班編成も崩壊。同級生らは気の合う仲間と勝手にグループをつくるようになり、明子さんは1人で給食をとるようになった。

    「転校したい。遠くても、早起きして歩くから」。いじめを受け、明子さんは両親にそう訴えるようになっていた。

    もともとあきこさんが中学校に上がる来春には、竜二さんの身寄りがある大阪へ移る予定だったが、一刻も早く環境を変える必要があると両親は考えた。自殺した翌日の10月24日には、伊勢崎市へ物件探しに行くはずだった。「引っ越す計画を伝えると、アキは『わーい』と喜んでいた。それなのに・・・」

    ◇◇
    自ら命を絶った明子さんは、学校でのいじめに苦しんでいた。学校側は調査の結果、いじめは認めたが、自殺との因果関係については慎重な姿勢を貫く。市教委はさらなる調査を行う方針だが、明子さんと遺族の心を癒すことはできるのか。12歳の死が投げかけた問題を改めて検証する。

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  61. 桐生タイムス第二面 11月17日付記事
    いじめと向き合う
    -検証・小6女児自殺2-
    心は自殺の準備状態 日々深刻なダメージ

    「学校に行くなら死んだほうがまし」。学校でいじめを受けていた上村明子さん(12)は、10月23日に自殺する直前、母親(41)との口論の中で、初めて「死」という言葉を口にしたという。母親がここにきて、報道陣の取材に明かすようになった。父の竜二さん(51)は、このやりとりを聞いていないという。

    明子さんがそこまで学校を拒絶する背景に、直前のいじめがあったことは否定できない。

    新里東小などによると、明子さんのクラスは6年の1学期から落ち着かなくなり、日常的に「ウザイ」「キモイ」などの乱暴な言葉が飛び交っていた。

    明子さんには「ウエゴリ」という暴言もあった。同校の岸洋一校長は、いじめを認めた8日の記者会見でこの言葉を明かし、「多分、上村さんの上と、ゴリラを付けて発せられたのではないか」と、声を震わせながら説明した。

    1人ぼっちの給食も、明子さんを苦しめた。

    2学期の9月28日、クラスは学級崩壊の状態を改善するため、8列の座席を6列にし、机間を広げた。だが、給食の班編成については指導が徹底せず、これを機に児童は勝手にグループをつくって給食をとるようになった。明子さんはどのグループにも入らず、孤立した。

    10月14日に再び席替えをし、一時的に明子さんもグループに入ったが、18日には再び孤立。19、20の両日、明子さんは学校を休んだ。

    そして、竜二さんが「あれが(自殺)の決め手になったと思う」と当初から指摘するのが、21日の校外学習だ。

    校外学習は、2日連続で欠席した明子さんが参加できるよう、担任が誘った。だが、登校した明子さんは複数の児童から「何でこういうときだけ来るんだ」などと悪口を言われる。明子さんは出かけるのを渋り、泣きながら「私は給食を1人で食べているんだ」と、担任とは別の教諭に訴えた。

    教諭らが説得しつつ、明子さんは校外学習に参加した。だが帰宅後も泣きながら「最悪だった。もう嫌だ」ともらし、ふだんよりずっと早く、午後8時ごろには寝込んでしまったという。

    竜二さんはその日の夜、担任に電話し、給食時の孤立と、校外学習での窮状を伝え「なんとかしてほしい」と対策を求めた。

    これを受け、クラスは翌22日、給食を授業時と同じように前を向いたまま食べるように改めた。だが、明子さんはこの日も欠席。担任は電話や家庭訪問でこの変更を報告しようとしたが、連絡がつかずじまいで"改善"が明子さんに伝わることはなかった。

    この日、明子さんは朝から夕方まで自宅で1人で過ごす。夜には家族でスーパーへ買い物へ出かけ、レンタルビデオ店でアニメを借りて妹と見たが、母は「いつもは何枚も借りるのに、あの日は1枚だけ。どこか元気がなかった」。

    竜二さんは「校外学習で嫌なことがあった翌日、家でずっと1人にさせてしまった。そこで思い詰めたのだろうか・・・」と悔やむ。


    桐生市出身の精神科医で、青少年のいじめや自殺の問題を研究している内田千代子さん(茨木大保健管理センター勤務)は、「自殺は原因と結果を単純化出来るものではない。直接の動機だけでなく、背景因子が積み重なった準備状態の上で自殺は起こる」としたうえで、明子さんの心理をこう読み解く。

    「思春期の女の子に『ウエゴリ』はひどい。悪口や仲間はずれで、心に深刻なダメージを受けていたのは間違いなく、うつ状態も疑われる。明子さんは、いつ自殺してもおかしくない準備状態だったと言えるのでは」

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  62. のりさん、

    情報収集、本当にお疲れ様です。
    僕もグーグルアラートに引っかかったニュースは
    全部目を通しています。

    本当にありがとうございます。
    亡くなった女の子のご両親、そして妹さんのことが心配です。

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  63. 桐生の中では心ない噂話も流れているようだ。

    その内容は、この自殺したお子さんの両親が、何故学校のいじめによるものが自殺の原因であることに拘っているのか、それは賠償を求めているからだ。いずれ賠償訴訟が起こされるだろうという。

    実は死因は別にあったのを、いじめによる自殺に見せかけている。

    要するに、金目当てだという。

    私はこれを最低最悪のデマであると考える。

    むしろ、この賠償(並びに処分)を恐れて、今でも後ろ向きな対応取り続ける学校側の姿勢こそ、(失う)金目当てだと思えてならない。

    もっと勘ぐれば、こうした低俗なデマの火の元は、賠償や処分を恐れる側の方から流されているのではなかろうか。

    また、このデマが外国人の親、よそ者などの異質性が関係して、醸成されているかも知れないという疑念が惹起される。

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  64. 読売新聞社会版 11月18日付記事
    群馬・小6自殺
    「一人で給食」訴え認識
    校長と担任、教諭が伝達

    群馬県桐生市の市立新里東小6年生、上村明子さん(12)が自殺した問題で、明子さんが自殺2日前「一人で給食を食べている」と訴えたことは岸洋一校長と担任に伝えられていたことが、市教委への取材でわかった。明子さんは翌日は欠席し、学校側は「連絡はつかなかった」としている。

    学校がいじめを認めた報告によると、10月21日の校外学習の出発時、担任以外の教諭が明子さんが泣きながら訴えていたことを聞いていた。その後の対応は、明らかになっていなかった。

    市教委によると、この教諭は明子さんの訴えを校長と担任に伝えた。担任は同22日、授業と同じ席で給食を食べるようにしたことを伝えようと、明子さんに電話したり、自宅を訪ねたりしたが、不在で連絡が取れなかったという。明子さんは翌23日に自殺した。

    また、岸校長は同23日に連絡が取れなかったことがわかっているが、市議会の協議会で、コンサートと買い物に東京方面へ出かけていたことが明らかになった。担任は入院し、17日付で男性教諭に代わった。

    一方、市教委は17日、臨時会を開き、いじめと自殺の因果関係を調べる第三者による調査委員会の設置を決めた。学校の報告は、いじめと自殺との関連は「明らかな因果関係は認められない」としている。

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    全国版の記事。全国に報じられていることは評価したいが、実際のいじめの内容が伝わらない。これでは、ほんのささいな事で、少女が自殺に走った印象を与えかねない。

    後手に回った学校の対応、日常的な暴言、学級崩壊、容姿やよそ者に対する差別、そうした深刻な問題があることを知ることが出来ない。「一人で給食を食べているから」、そうした事態が数日続いたから自殺した訳ではない。

    ただ、記事は学校側の報告に基づいた報道をしているのかも知れない。学校の調査は、こんな薄っぺらなものしか報告しなかったのか。だとしたら、とても残念だ。

    理由はともあれ、担任が代わったのは当然であるし、専門家も指摘しているが、遅すぎる対応だった。今後の再調査は第三者委員会が行うと決定した事は評価したい。しかし、これも自殺があって直ぐに行われるべきだった。

    この様な学校側の後手後手の対応は、この自殺事件の収束を長引かせ、遺族の方々のみならず、小学校の子どもたちや教諭に不必要な精神的苦痛を与えているだろう。新里地域にも少なからずダメージがあるはずだ。

    隠蔽のない事実確認と今後の対応を、一刻も早く行い、発表し、謝罪すべき所はきちっと謝罪してもらいたい。それが誰もの為だろう。

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  65. 読売新聞群馬版 11月18日付記事
    第三者委の設置決める
    担任は男性教諭に交代

    桐生市立新里東小6年の上村明子さん(12)が自殺した問題で、桐生市教育委員会は17日、臨時会を開き、第三者による調査委員会の設置を決めた。委員から「もっと深い、徹底的な調査を」など、いじめと自殺の関係について究明を求める意見が相次いだ。

    ある委員は「因果関係を私なりに探ってきたが、確定的な判断に至らなかった」とし、さらなる調査を要望。別の委員も「複数の児童がいじめにあっていた中で、なぜ明子さんだけが悲劇的な結末を迎えたか。深い心の闇があったのでは」と語り、学校の報告を基にした多角的な調査が必要と指摘した。

    市教委事務局によると、今後は委員の意見を参考に、調査委メンバーについての素案を作成する方針。まとまり次第、あらためて教委に諮るという。

    臨時会後、市議会教育民生委員協議会が開かれた。岸洋一校長は明子さんが自殺した先月23日に連絡が取れなかったことが分かっているが、市教委は、コンサートと買い物に東京方面に出かけていたことを明らかにした。また明子さんの学級の担任の女性教諭は入院し、17日付で同じ学校の男性教諭に代わったことを説明した。

    質疑では、いじめと自殺の因果関係を巡る質問に対し、市教委側は「明子さんを取り巻く環境をより様々な角度から調査して行く中で判断をしていくことになると思う」などと話した。

    新里東小は同日、命の大切さを児童に考えてほしいと、難病の子どもの夢をかなえるボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュ・オブ・ジャパン」の大野寿子事務局長(59)の講演会を開いた。明子さんの自殺を受け、学校側が大野さんに依頼したという。講演は、1~3年と4~6年に分けて行われ、保護者も参加した。

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  66. 読売新聞群馬版 11月18日付記事
    県教委 女児在籍学級に臨時教員
    教育長「校長処分ありうる」

    県教委の福島金夫教育長は17日、定例記者会見で、上村明子さんが在籍していた学級に、元教員の男性を臨時に配置し、担任を2人態勢にしたことを明らかにした。また、新里東小の岸洋一校長について「起こったことに対する管理責任はある。処分の可能性はある」と述べた。

    福島教育長は、冒頭、今回の問題について、「非常に強く受け止めている。小さな命を絶つという事は、関係したすべてに何らかの要因があったのではと考えている」と話した。

    臨時の職員は、今月1日に配置。今年3月に定年退職した元教員で、来年3月末までが期限。学級の安定を保つのが狙いという。

    また、明子さんが自殺した先月23日、岸校長と連絡が取れなかったことについて、「普通はない。その時に(携帯電話に)出られなくても、その日のうちに確認を取れるような形にすべきで、管理監督者としての役割の一つだ」と述べた。

    -----

    県教委の教育長が校長処分に言及した。
    岸校長は学校運営に失敗していたといえる。下の記事で紹介された失敗例をものの見事に実行している。

    群馬版の18日付の識者に聞く2の記事から
    回答は群馬大学教授縣川武史氏(小学校校長経験者)

    Q:学校側が問題にうまく対処するには
    A:「学校とは、課題があり、問題が起きる所」という認識でいるべきだ。それらを解決しながら学級、学校運営をしていくものだと。そうすることで、予防的な対処も可能になる。常日頃から「何もないように」では、事が起きた時、教師はどうしよう、起きてしまったと悩み、何をするにも消極的になる。

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  67. のりさん、

    桐生市での心無い噂にがっくりしますね。

    こういった噂が、たとえば「生活保護受給者」とか「シンママ・シンパパ」など、社会的な弱者への日本社会全体の苛めを醸成していくのだと思いました。思い込み過ぎかもしれませんが。

    いずれにせよ、校長更迭の可能性と、第三者機関の調査に期待したいところです。

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  68. 玉キングさん

    こんな噂話が流れれば、子どもたちだって自分のしたことへの反省などしませんよ。身近に、差別しいじめを実行する大人がいるんですから。

    児童虐待すらする大人もいますしね。病根の根は深い。

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  69. のりさん、

    おっしゃるとおり、子供が反省する機会を失うかもしれませんね。
    いじめをする人は時に、
    それをいじめだと自覚さえすることがないということですね。

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  70. のりさん、

    以下の文章はグーグルアラートで見つけたものです。参考までに、WEBアドレスと全文を貼り付けさせていただきます。僕は、日本文化といじめの関係について言及している点に同意しました。

    (不要でしたらもちろん削除して下さい)

    http://news.biglobe.ne.jp/economy/1119/itm_101119_8543128476.html

    (転載開始)

    タイトル:小学生の自殺は他人事ではない! 職場でもイジメは起きている

    アイティメディア11月19日(金)8時0分
    画像:「職場のいじめ」と考えられる事例(出典:社団法人日本産業カウンセラー協会)
    「職場のいじめ」と考えられる事例(出典:社団法人日本産業カウンセラー協会)

     群馬県桐生市に住む小学6年生の上村明子さん(12歳)が自宅で首をつって自殺をした。その後、この事件は多くのメディアで報じられている。これらの報道を見聞きしていると、会社の中で起きるいじめと重なるものがあるように思えた。

    【拡大画像や他の画像】

     まず、事件を振り返りたい。朝日新聞によると、この学級は2010年度の1学期後半ごろから学級崩壊になっていた。学校側は、担任教諭である女性の指導力不足がその一因であることを認めている。明子さんは、4年生の秋に転入。両親などの話では、5年生のときからいじめを受けていたという。そして 6年生になると、それがエスカレートした。

     ほかの児童が、明子さんを「くさい」などとなじることがあったという。明子さんは孤立し、給食を1人で食べるようになる。報道ではこのくらいしか明らかになっていないが、もっと激しいいじめが行われていた可能性がある。

     私が特に問題視するのは、学校側が、明子さんがいじめを受けていることを詳細に認識していなかったことだ。朝日新聞によると、学校側は「(明子さんが)6 年生になって欠席が減り、委員会も一生懸命だった」と答えた。さらに担任は、明子さんが「悪口を言われていたことにも、1人での給食に苦痛を感じていたことにも気付かなかった」という。これらが事実ならば、この教師は指導力うんぬんではなく、社会人としての資質に問題があるように思える。

     学校側が明子さんの苦しみに気付くのは、自殺の2日前。その日は校外学習だった。周囲から「何でこんなときだけ来るの?」と言われた。そして明子さんは大声で泣いた。そのときに給食のときのつらさを訴えたという。両親によると、明子さんはこの日、ふさぎ込んだ様子だったそうだ。

    ●イジメを1人で抱え込む心理

     明子さんはなぜ1人でいじめの問題を抱え込むようなことになったのだろうか。私が1990年代初めからいじめの取材をしてきて、最も信用できる書物が『「いじめ世界」の子どもたち』(著・深谷和子、金子書房)である。深谷氏は、関係者への徹底した聞き取りでいじめの真相に迫っていく。ぜひ一読をお勧めしたい。

     深谷氏は、子どもは小学6年生ごろになると「いじめを受けている」といったことを親に言わなくなる傾向があるという。その理由に「自尊心」を挙げている。子どもはこの年齢になると、「自尊心」が備わり始める。

     『「いじめ」のターゲットにされる子は、弱くて、社会的価値に欠ける側面があるとみなされた子である。(中略)自分がターゲットにされること自体、自分への仲間の評価、まなざしがそのようなものだと、子どもは思い知る。(中略)しかしレッテルがその一枚だけなら、まだ我慢もしよう。もう一枚さらに屈辱的なレッテルを重ねて貼られるのは、耐えられないと子どもは思う』(142ページから抜粋)

     2枚目のレッテルは「いじめに耐えられなくて、親や先生に助けを求めた奴」というものだ。これにより、決定的に弱い立場になるという。だから、この年頃の子は親や学校にあまり言わなくなるのだと結論づけている。私がかつて取材をしたいじめでも、被害者の子は親や教師に実態を言わなかった。私が小学生や中学生のときにも同じ教室でいじめはあったが、その子は卒業するまで泣き寝入りをしていた。

     これは私の想像でしかないが、自殺した女の子は皆から無視をされながらも、ときには自分が何も苦しくないと装い、そして懸命に耐えて「自尊心」を守ろうとしていたのだろう。「あともう少しで中学に行ける。そうすれば……」と考えていたのではないだろうか。しかし、最後にその心が壊れてしまった。大声で泣いたその瞬間が、残された力を振り絞った、せめてもの“抗議”だったのではないか。

     誤解がないように述べると、深谷氏はこのような「自尊心」の持ち方は誤りと説いている。『勇気を出して、他人に事の不当性を訴えるべきこと、自尊心を大切にしたかったら、勇気を出して訴え、あらゆる人たちの力を借りても自分を護ることが必要なのだが、それができないところに、日本文化の問題がある』(142ページから抜粋)

    ●職場にある、間違った「自尊心」

     実はこの事件と似たようなことは、多くの職場で起きている。社団法人日本産業カウンセラー協会は2007年に「職場のいじめ」に関するアンケートを実施。産業カウンセラー440人に聞いたところ、約8割が「職場のいじめ」事例について社員などから相談を受けたことがあると答えている。

     その中で最も多かったのが「上司によるパワーハラスメント」(78%)。その次に「人間関係の対立・悪化に起因したいじめ」(59%)、「仕事のミスに対するいじめ」(44%)などが続いた。

     このようなトラブルに巻き込まれたときに、会社員はどうしているのだろうか。今回取り上げた小学6年生の女の子と同じく、多くの人が声を出すことができないのではないか。私が以前、労働組合の役員をしているときに組合員(会社員)から職場の問題について相談を受けることが数多くあった。

     しかし、そのときに自らが「いじめを受けている」とはなかなか言わない。その人の周辺から聞くと、上司からストーカーまがいの行為を受けている人がいた。それでも、本人の口は堅い。それどころか、いじめを行う上司をかばうことすらあった。「労組から役員や人事部に抗議をすると、私の上司が役員たちからとがめられませんか?」などと言う。ここにも、間違った「自尊心」や考え方がある。

     このあたりの会社員の心理は、深谷氏がいうところの、いじめを受けた子どもの分析と重なるかもしれない。いじめの被害に遭う会社員からすると、 1枚目のレッテルは「自分は上司からしかられるほど、ダメな奴なのだ」というもの。2枚目は「自分は労組に助けを求め、逃げ込んだ奴」というものである。

     私の会社員のころも、あるいは取材先で知り得た事例でも、労組や労働基準監督署に「不当な行為を受けている」と訴えた人はいた。その後、その人は皆から無視をされるなどいじめはエスカレートしていた。中には、人事部や実力のある管理職(本部長、部長など)が「あいつは、会社の内情を第三者に話した」などと吹聴し、いじめをけしかけていたこともある。その場合、管理職になる寸前の30代の社員がそそのかされ、いじめを扇動する。なぜ30代社員がそのようなことをするかというと、「出世したい」という思いがあるのだろう。もちろん上層部はそうした心理を見抜いている。

     こういう何枚にも重なるレッテルを前に、多くの会社員は泣き寝入りをする。ときには、心の病になっていく。いちばん深刻なレッテルは「自分は能力が低い」という、いわば自己責任のものである。会社は、会社員たちのこの心理を巧妙にあやつり、排除していく。周りは、自分の身が大事といわんばかりにだんまりを決め込む。小学6年生の女の子はいじめが原因で自らの命を絶ったが、職場でも形を変えていじめが起きている。【吉田典史,Business Media 誠】

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  71. 玉キングさん、記事紹介ありがとうございます。大変参考になりました。子どもの行うことは、大人社会の縮図。大人の模倣なんですね。

    体調を崩したり、スイス行きがあったりして記事の紹介が出来ずにいましたが、色々な新聞が今回のいじめを取り上げていました。

    全く別の高校生のいじめの事件で、その女生徒が転校を余儀なくされ、これに対して損害賠償を群馬県教育委員会に求めた記事がありました。教育委員会は、いじめと転校の因果関係を認めていないそうです。

    ところが、調停中の裁判官の発言では、いじめと転校の因果関係がないなどは常識的に考えられないと発言しています。

    こうした教育界(管理側)全般の隠蔽体質、保守体質もいじめを温存させる一因になっていると思います。

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  72. 私も桐生を離れたので、グーグルアラート活用することにしました。

    Web桐生タイムスより抜粋
    http://kiryutimes.co.jp/news/1122/1011221.html

    女児自殺あすで1カ月 いまだ癒えず家族の悲痛
    2010-11-22

     桐生市立新里東小6年の上村明子さん(12)が自殺し、あす23日で1カ月がたつ。両親は「学校でのいじめが原因」と訴えるのに対し、学校と市教委は「いじめはあったが、自殺との因果関係は特定できなかった」として、第三者による調査委員会でより詳しい事実関係を調べる方針。やり場のない悲しみを抱えたまま、家族は12月5日に四十九日法要を控える。

     「布団の中で『こんなに大きくなったよ』と背比べをしたり、抱きしめて寝たりしていたアキがいない。なぜ急に死んでしまったの…」。母(41)の腕からは今も、まな娘のぬくもりが離れない。

     11月に入り、両親は仕事に、二女(10)も学校に復帰した。職場では平静を装う両親だが、母は「アキを思い出して、仕事中も涙が出てしまう。本当は仕事する気持ちになんてなれない。けれど、仏壇を買うために働かなければ」と話す。

     父の竜二さん(51)は「車に乗るときが一番つらい。運転席の後ろがアキの指定席だったので、いつも座っている気がして、バックミラー越しに『そろそろ行こうか』『家に着いたよ』と話し掛けてしまう」。買い物や食事も「今でもつい4人分買ったり、用意してしまう」という。

     「いまだに現実を認めたくない」と竜二さん。「第三者委員会で調査というが、いつまで待たせるのか。また(いじめと自殺の因果関係を)否定されるのではないか」と不信感を募らせる。

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  73. Web桐生タイムス 2010-11-25
    http://www.kiryutimes.co.jp/news/1125/1011251.html

    「責任認め、誠意を」 自殺女児の遺族側が通知

     桐生市立新里東小6年の上村明子さん(12)が自殺した問題で、明子さんの両親は24日付で、代理人弁護士を通じ、「自殺について速やかに責任を認め、誠意ある対応を求める」とする通知書を、同校と、桐生市および市教育委員会に送った。

     通知書によると、明子さんの自殺の原因は「学校内でのいじめ」であり、「これを看過した学校側にも責任がある」と主張。言葉の暴力や給食時の仲間はずれなどの事実を担任も把握していたとして、「いじめがいかに(明子さんの)心を傷つけ、追い詰めたかを理解すべき」としている。

     さらに「(自殺から)1カ月以上たってもいまだに、第三者委員会で自殺の原因やいじめの因果関係を明らかにするなどとしており、遺族の心情を傷つけている」などとしている。

     代理人の小林勝弁護士は「誠意ある対応とは、一般的には金銭賠償を含む。遺族は現時点で明確な賠償請求の意思は示していないが、相手方の対応によっては(訴訟も)視野に入る」としている。

     通知書を受け取った亀山豊文市長は25日午前、市総務課を通じ「市では現在、明子さんの自殺の背景などについて公平かつ中立的に調査するため、第三者委員会を早急に設置すべく準備しており、今後も誠実に対応してまいります」とコメントした。

    ----------

    10月23日に明子さんが自殺、その16日後の11月8日に開かれた、市教委の臨時会でようやく学校側がいじめを認めた。これは隠蔽の結果だった。しかし、この期に及んで自殺といじめの関係を否認した。

    11月9日桐生市長が、いじめと自殺の関係を含めた再調査を指示。その8日後の11月17日、市教委はようやく臨時会を開いて、第三者による調査委員会を発足させることを決める。

    17日より8日が経過したが、まだ調査委員会は発足されていない。調査委員の構成や委員候補も公表されていない。こうして、再調査指示より、なんと16日も経過し、自殺から1カ月以上経過しているのに、真摯な調査さえ着手されていない。人の死を何だと思っているのだろうか?

    激しい憤りを覚える。

    亀山桐生市長は第三者委員会を早急に設置する、などとコメントをしているが、既に遅すぎると言わざるを得ない。こうした動きの遅さは、行政の長たる市長にも責任が問われるべきだ。

    桐生市教育委員会は機能不全を起こしているのではないだろうか。

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  74. のりさん、

    僕も憤りを覚えている一人です。
    日本人の得意な「篭城」いや
    「牛歩戦術」と言いましょうか(苦笑)

    風向きが変わるのを待っているというか、
    世論の関心が他のものに移るのを待っているのだと思わざる得ません。

    こういう人たちへの最も効果的な対策は何か?
    考えてみなくてはならないかもしれません。

    ReplyDelete
  75. のりさん

    あれ?僕の投稿が1つ消えてしまってますね。

    ところで以下のニュースはNHKニュースからです。念のため全文を貼り付けます。

    http://www.nhk.or.jp/news/html/20101123/k10015402071000.html

    女児自殺 保護者の集会開催へ
    11月23日 12時38分 動画あり

    群馬県桐生市で自殺した小学6年生、上村明子さんが通っていた小学校のPTAは、保護者と学校側の協力態勢など今後の対応を話し合うため、来月1日に臨時の保護者集会を開くことになりました。

    群馬県桐生市の小学6年生、上村明子さんの自殺から1か月になりますが、学校側がまとめた報告書では、当時、明子さんのクラスは、一部の子どもが担任に逆らったり、教室内が汚く乱れていることが多かったりするなど、いわゆる学級崩壊の状態だったと指摘しています。しかし、小学校のPTAによりますと、こうした実態は保護者の大部分が把握しておらず、学校側から保護者への連絡も無かったということです。このため、PTAは、子どもたちへのケアや保護者と学校側の協力や連絡態勢などについて話し合うため、来月1日に各学年のクラスごとに臨時の保護者集会を開くことになりました。この席で、保護者と学校側との意見交換の場を日常的に増やしていくよう、学校側に求めていくことなどを話し合う見通しだということです。PTAの役員の1人は「クラスが荒れていることに保護者が早く気がついていれば、もっと別な対応ができたかもしれない。今後は、保護者と学校側の連携をどう緊密にするか考えたい」と話しています。

    ReplyDelete
  76. コメントが登録されない不具合が出ているようです。

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  77. 玉キングさんのコメント、メールで自動転送された分を再掲載します。

    のりさん、

    僕も憤りを覚えている一人です。日本人の得意な「篭城」いや「牛歩戦術」と言いましょうか(苦笑)

    風向きが変わるのを待っているというか、世論の関心が他のものに移るのを待っているのだと思わざる得ません。

    こういう人たちへの最も効果的な対策は何か?考えてみなくてはならないかもしれません。

    日付: 2010年11月26日12:11

    ------------------

    のりさん

    あれ?僕の投稿が1つ消えてしまってますね。

    ところで以下のニュースはNHKニュースからです。念のため全文を貼り付けます。

    http://www.nhk.or.jp/news/html/20101123/k10015402071000.html

    女児自殺 保護者の集会開催へ
    11月23日 12時38分 動画あり

    群馬県桐生市で自殺した小学6年生、上村明子さんが通っていた小学校のPTAは、保護者と学校側の協力態勢など今後の対応を話し合うため、来月1日に臨時の保護者集会を開くことになりました。

    群馬県桐生市の小学6年生、上村明子さんの自殺から1か月になりますが、学校側がまとめた報告書では、当時、明子さんのクラスは、一部の子どもが担任に逆らったり、教室内が汚く乱れていることが多かったりするなど、いわゆる学級崩壊の状態だったと指摘しています。しかし、小学校のPTAによりますと、こうした実態は保護者の大部分が把握しておらず、学校側から保護者への連絡も無かったということです。このため、PTAは、子どもたちへのケアや保護者と学校側の協力や連絡態勢などについて話し合うため、来月1日に各学年のクラスごとに臨時の保護者集会を開くことになりました。この席で、保護者と学校側との意見交換の場を日常的に増やしていくよう、学校側に求めていくことなどを話し合う見通しだということです。PTAの役員の1人は「クラスが荒れていることに保護者が早く気がついていれば、もっと別な対応ができたかもしれない。今後は、保護者と学校側の連携をどう緊密にするか考えたい」と話しています。

    日付: 2010年11月27日1:33

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  78. 何で玉キングさんのコメントが掲載されないんでしょうねぇ・・・。不思議です。

    妻と話したのですが、スイスでもいじめは起こるし、先生がクラスをまとめられない事態が生じる事もあるのだそうです。

    こうした場合、例えば担任に問題があると、保護者は校長先生など第三者に苦情を申し出たり、担任が他の教師に助けを求めたりと、当事者以外を巻き込む動きが迅速に取られるそうです。

    ここら辺は、衝突型文化の習慣が、問題発生とその解決を早める役割を果たしているのでしょう。

    日本は逆に衝突回避型文化なので、担任が問題を抱え込んで、取り返しのつかない所まで行ってしまう。さらに学校も問題のもみ消しを図るなどの挙に出てしまう、といった弊害が指摘出来そうです。

    それにしても、日本の学校の隠蔽体質というのは本当に問題ですね。教師は聖職。学校は聖域。そんな自負が逆に閉鎖体質を生み、自浄能力さえ喪失させているのでしょう。

    桐生市教育委員会の機能不全も、さもありなんです。

    地元ベルン大学では地域の学校と協力していじめ対策の研究をしているのだそうです。各学校のいじめの実態把握や、継続的な追跡調査を行って、どのようないじめ対策を行うべきかなどを提言しています。

    こうした大学と地域の学校との協力関係など、日本にあるんですかねぇ。ある記事では、専門家によるいじめ調査などは、なかなか日本の学校では協力を得られないとありました。

    ベルン大学の調査によると、いじめの構図にはいじめる側、いじめられる側、行動を起こさない集団、この3者があって、行動を起こさない集団が、実はいじめの解消、あるいはエスカレートに大きく影響しているのだそうです。

    行動を起こさない集団が、いじめを許容しない雰囲気でいると、いじめは解消に向かうのだそうです。

    いじめる側や、いじめられる側だけをケアしていては、いじめは解消されないということです。

    ReplyDelete
  79. グーグルアラートできょういくブログというのをみつけました。以下の記事、読み応えあります。

    http://edugarden.blog50.fc2.com/blog-entry-2267.html

    記事の最後の部分だけ抜粋

    --------
     (いじめ問題をはじめ学校関係の事件事故では、被害者やその関係者が我慢すればよいかのような対応が取られることも珍しくありません。・・・・・・)

     学校や教育委員会は被害者の立場に立った対応をすること、また加害者に対して自分の行為に向き合わせることは、被害者救済という意味では当然のことです。同時に、事件の教訓をしっかりと積み重ねて継承化することで同種事件の再発防止や、万が一発生した場合には適切な対応を取ることができるようなことにつながっていきます。

     しかし、こんな当然のことすらせずに小手先の対応だけをおこなって被害者やその関係者を傷つけ、また事件を教訓化せずに同じようなことが発生すれば再び同じような対応をする、これが学校・教育委員会の現状です。いい加減このようなことは断ち切っていかなければなりません。

    ReplyDelete
  80. のりさん、

    フォローをありがとうございます。
    実験の意味で、テスト投稿させてください。

    ReplyDelete
  81. 教育ブログより
    http://edugarden.blog50.fc2.com/blog-entry-2276.html

    桐生市児童自殺:第三者調査委員会を設置

    * 2010/11/30 (火)

     群馬県桐生市立新里東小学校の児童自殺事件で、桐生市教育委員会は11月29日に臨時会を開催し、第三者による調査委員会を設置する方向を決定しました。
     委員については、弁護士・精神科医・臨床心理士・人権関係者・保護者代表の5人を選定する方向を決めました。公平を期すため、人選は教育委員会ではなく市長部局が担当し、また市外在住者から人選を進めるということです。

     調査委員会設置の方向で動き出したことは一歩前進だといえます。同時に、調査委員会がきちんと機能するような方向での運営を希望するものです。

    -----

    ブログのコメントは肯定的評価だけれども、対応が遅すぎ、と感じなくもない。

    このブログでは、他のいじめ問題も扱っているけれど、秋田県で起きたいじめ自殺事件は、学校側や教育委員会があからさまな隠蔽を行っているという悪質なものも起きている。

    そうした現状と比較して、桐生の方がまだまし、といった評価に至ったとすれば物悲しいものを感じる。

    ReplyDelete
  82. Web桐生タイムスより
    http://www.kiryutimes.co.jp/news/1130/1011301.html

    女児自殺 第三者委、市で設置へ
    2010-11-30

     桐生市立新里東小6年の上村明子さん(12)が自殺した問題で、市教育委員会は29日、臨時会を開き、いじめと自殺との因果関係を調べる第三者委員会について、中立性を確保するため市教委から切り離し、市に設置を委ねることを決めた。市は同日、総務部内に事務担当者2人を置き、委員の人選に向けた具体的な作業を始めた。市の板橋明・総務部長は「できれば来週中にも(第三者委を)立ち上げたい」との意向を示した。

     市教委は臨時会で、委員は弁護士、精神科医、臨床心理士、人権関係、保護者関係の五つの分野から、それぞれ市外の人に依頼するのが望ましいとの案を固め、具体的な人選や今後の事務は市に一任することにした。

     市総務部では、弁護士会など関係団体を通じ、委員の人選に向けた交渉を進める方針。人権関係は人権擁護委員や保護司など、保護者関係は市外のPTA関係者などを想定しているという。

     鈴木正三教育委員長は、調査委を市に委ねることについて「中立性を確保し、より深い調査をしてもらうため」とし、いじめと自殺との関連を調べた他市の第三者委の事例などを参考に、五つの立場から委員を選ぶことにしたと説明した。

     その上で、市教委としては「各学校との連絡・相談体制を強化し、(いじめ問題の)再発防止に向けた具体的な取り組みを進めたい」とした。

     第三者委を選任する立場となった亀山豊文市長は同日、「速やかに委員を選任し、調査を深めていただきたい」とのコメントを出した。

     同問題をめぐっては、学校側が8日、明子さんがいじめに遭っていたと認める一方、自殺との因果関係は特定できないとする調査結果を公表した。だが遺族は「納得できない」として、市と学校側がいじめと自殺の因果関係と責任を認めることを求めているほか、亀山市長も市教委に調査継続を指示していた。

    ReplyDelete
  83. Web桐生タイムスより
    http://www.kiryutimes.co.jp/news/1201/1012011.html

    いじめ緊急対応マニュアル 桐生市教委が初作成
    2010-12-1

     桐生市立新里東小6年の上村明子さん(12)が自殺した問題を受け、市教育委員会は1日、いじめの早期対応を図るための「いじめ緊急対応マニュアル」をまとめ、校長会を通じて各学校に配布した。いじめや学級崩壊などの問題について、学校と市教委との報告・連絡・相談を緊密化することを柱に、問題が起きたら市教委が「サポートチーム」を編成し、子どもの心のケアや転校の相談に応じるなど、個別の事案ごとに集中的・継続的に学校側を支援する仕組みを明確化した。

     市教委がいじめ問題に特化したマニュアルを作ったのは初めて。市内の学校ではこれまで、県教委の「いじめ問題対策マニュアル」が配られているほか、校内での事件や事故などに備えた「危機管理マニュアル」でもいじめ問題は触れてあるが、その運用は各校でまちまちだったのが実情という。

     明子さんをめぐる問題では、学校側が当初「いじめがあったとの認識はなかった」とし、いじめの発見や早期対応への不備が露呈したほか、いじめや学級崩壊の状況を市教委に報告せず、校内で問題を抱え込んだために対応が後手に回った様子もみられるなど、市教委との連携不足も明らかになった。

     こうした経緯への反省を踏まえ、マニュアルでは、学校と市教委との「報告・連絡・相談」の体制強化を柱に据えた。

     組織的対応の具体策として位置づけた「サポートチーム」は、校長から依頼があった場合に市教委が編成するもので、学校教育課、教育環境推進室、スポーツ体育課、青少年課の4課と市教育研究所、それに精神科などの医師を交えたチームで、転校を含めたいじめ被害者の相談に応じたり、学校側の取り組みを支援する。

     相談体制の充実策として、市教育研究所(電0277・22・6327)、市青少年センター(電0277・44・1100)、市教委教育環境推進室(電0277・46・1111内線688)の3カ所を記載した「いじめ相談窓口カード」を約1万枚作り、市内の小中学生全員に配布するほか、同様の「相談窓口チラシ」を全保護者に配布する。

     市教委では同日の校長会で、同マニュアルをもとに、各校でも年内をめどに、いじめに特化した校内マニュアルの作成を呼びかけた。

     このほか、市教委は1日から、市内の小学校を巡回する学校カウンセラーを2人から7人に増員した。

     市教委の奥澤和仁・教育環境推進室長は「マニュアルを通じ、市教委の支援体制を打ち出したことで、学校側に安心感を与えられれば。今後は市教委と学校の連携を深め、いじめの早期発見・早期対応に努めたい」としている。

    ------

    今回のいじめ調査第三者委員会がまだ発足していない現状で、緊急マニュアルを作成し、いじめ対策に一歩踏み出した市教委の姿勢は評価したい。

    しかし、こうした緊急マニュアルが絵に描いた餅になる危険もあるだろう。何故なら、今回の件についてもまだ原因究明など調査が不十分な状態でいるのが現状なのだから。

    ReplyDelete
  84. 玉キング12/6/10, 1:44 PM

    小学生自殺 第三者委発足へ

    表記のニュースはNHK発だと思うのですが、
    なぜかエラーでアクセスできません(苦笑)。
    仕方ないので全文を貼り付けます。

    http://search.nhk.or.jp/query.html?col=toppage&col=pro&ws=0&qm=0&st=1&lk=1&rf=0&oq=&charset=utf-8&qt=%E6%A1%90%E7%94%9F%E5%B8%82&search.x=0&search.y=0

    http://read2ch.com/r/news/1291045898/

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    (記事全文貼り付け開始)

    小学生自殺 第三者委発足へ
     NHKニュース 2010年12月5日最終更新

    群馬県桐生市で、小学6年生の女の子が自殺したことを受けて設けられることになった、
    学校でのいじめと自殺との関連を調べる第三者による調査委員会について、市の教育委員会は、
    弁護士や医師など5人をメンバーに選び、早ければ来週中にも発足させることになりました。

    桐生市の小学6年生、上村明子さん(当時12歳)が、先月23日に自宅で自殺したことを受けて、
    市の教育委員会は、学校でのいじめと自殺との関連を調べるため、第三者による調査委員会を設けることを決めました。
    29日、教育委員会の臨時の会議が開かれ、調査委員会のメンバーを選ぶ基準などが話し合われました。
    その結果、公平で客観的な調査ができるよう、メンバーには市内の在住ではない
    弁護士や精神科の医師、それに臨床心理士などの専門家、あわせて5人を選ぶこと、
    調査の事務を取り扱う職員を教育委員会ではなく市の総務部に置くことが決まったということです。
    桐生市教育委員会の鈴木正三教育委員長は
    「メンバーについては、中立的な立場から調査を深めるための人選をお願いしたい」と話しました。
    桐生市では、具体的な人選を進め、早ければ来週中にも調査委員会を発足させることにしています。

    ReplyDelete
  85. 玉キングさん

    11月29日に、この決定がなされたそうですが、もう1週間になるのに、実際に発足したというニュースは流れていません。いつになるんでしょう。

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  86. 教育ブログより
    http://edugarden.blog50.fc2.com/blog-entry-2290.html

    桐生市いじめ自殺:四十九日法要
    2010/12/06 (月)

     群馬県桐生市立新里東小学校6年の児童が10月に自殺し、背景に学校でのいじめがあったことが指摘されている問題で、死亡した児童の四十九日法要が12月5日に開かれ、親族らが参加したということです。

     児童の両親は法要後に取材に応じ、「四十九日までに『すべて終わった』と報告したかったが、できなかったのが悔しい」「自殺は学校でのいじめが原因。そのことを認めさせると児童の霊前に語りかけた」などと話したということです。

     この問題では、時間が経過するごとに、いじめをうかがわせるような状況が次々と出てきています。学校側はいじめ自体については認めたものの、自殺との因果関係については以前保留しています。

     しかし、他の理由として有力と思われるような状況が一切出ていないうえに、死亡した児童がいじめや学校生活を苦にしていたことが強くうかがわれるような状況ばかりが出てきているのは、いじめが自殺の原因と考えるのが自然ではないでしょうか。

    (参考)
    ◎桐生の小6女児自殺:「いじめ原因、認めさせる」 父親が四十九日法要で決意 /群馬(毎日新聞 2010/12/6)

    ReplyDelete
  87. 玉キング12/7/10, 2:23 PM

    のりさん、

    もう四十九日法要なんですね。
    ご家族の無念が辛いです。
    腹立たしい限りです。

    それにしても、
    第三者の調査委員会がまだ発足もできていないということは、かなり迷走しているのですね。

    もしかして、まだその会が発足していないので、NHKニュースはエラーになってしまったのかもしれません。

    今改めてアクセスしたら、ニュースが消えてしまっていました(苦笑)。
    NHKに問い合わせているのでその結果を待ちます。

    ReplyDelete
  88. 玉キングさん

    迷走なのか、わざとなのか・・・。

    Mixiのコミュで、心ない噂が流れていました。私が直接聞いていたのと、ほぼ同じです。これが陰の声ですね。
    http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=57419497&comment_count=18&comm_id=413379
    (Mixi会員でないと入れません、念のため>皆様)

    ReplyDelete
  89. のりさん

    ミクシーのコミュ、読んでみました。
    なるほど。桐生市に限らず、日本中どこでもこういった噂を喜ぶ風土があるんでしょうね。
    どうしようもない国民性だとやっぱり思います。

    あと「福祉」や「生活保護」というものに対する日本人の偏見というか無理解が日本の闇を深くしているといつも思います。

    ReplyDelete
  90. 教育ブログより
    http://edugarden.blog50.fc2.com/blog-entry-2294.html

    学校事故の迅速な調査と情報開示求める要望:NPO法人
    * 2010/12/07 (火)

     いじめ防止活動に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(神奈川県川崎市)は12月7日、いじめや子どもの自殺など学校関連の事件事故が発生した際の迅速な調査と、被害者や家族への情報開示を求める要望書を、文部科学省に提出しました。
     この要望書には学校関係の事件事故の被害者や遺族も賛同し、群馬県桐生市立新里東小学校で2010年10月に発生した児童自殺事件の遺族も賛同者として名前を連ねているといいます。

     学校で発生する事件事故では、事実関係の調査が迅速に実施されなかったり、被害者・家族には情報が伏せられるなどの問題点が、しばしば指摘されています。さらには、学校側や加害者側にとって都合が悪い情報は事実関係をゆがめられたり、最初から存在しないものにされたりするなどの問題もあります。その結果被害者や家族に二次被害を与えているという状況も、しばしば聞かれます。

     事実を徹底的に調査し情報を開示・共有することは、被害者や家族の思いにこたえることにもなります。また情報の開示・共有は、同種の事件を未然に防ぐことにもつながり、万が一仮に発生してしまった場合に適切な対応をするための教訓やヒントにもなります。

    (参考)
    ◎ 「子ども自殺、背景を十分調べて」NPOが文科省に要望(朝日新聞 2010/12/7)
    ◎学校の情報開示制度を…いじめ防止策でNPO(読売新聞 2010/12/7)

    ------

    日本のペーパーメディアにアクセス出来ないのが海外在住者の痛い所ですわゎ。

    でも、こんなNPOがあるんですね。
    http://www.gentle-h.net/index.html

    で、その団体に反発する意見
    http://blogs.yahoo.co.jp/kouheiron001/23197083.html

    いじめをなくすことは、民主主義を否定するんですと。こういう馬鹿ばっかりなんですかね、日本には。苦笑

    ReplyDelete
  91. ありましたネット記事
    毎日新聞JP 12月7日付
    http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101208k0000m040051000c.html

    いじめ自殺:再発防止へ文科省に要望書 学校は情報開示を

     いじめられた子どもの自殺が相次いでいるのを受け、いじめ問題の解決に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)は7日、学校が遺族に情報を開示し、再発防止に役立てるよう求める要望書を文部科学省に提出した。

     要望書は、学校だけの調査では真実が解明されず、いじめ自殺が繰り返されていると強調。学校がすぐ調査した上で、結果を遺族に開示して共有し、遺族の意見を反映させることなどを求めた。

     要望書には、10月にいじめを受け自殺した群馬県桐生市の小学6年、上村明子さん(12)の父竜二さんら45人が賛同者として名を連ねた。

     一方、高木義明文科相は同日の閣議後会見で、校長などを対象にいじめに関する研修会を全国4カ所で開くことを明らかにし、「校長や担任だけでなく、学校全体でいじめ防止に取り組んでほしい」と述べた。

    ReplyDelete
  92. 玉キングさん

    心ない噂話。ゴシップ。世間様は、だ~~~い好きです。
    日本だけではあ~~りません。

    私が敢えて書いてしまった「馬鹿」の意見にも一理はあるのですが、社会は差別するものを欲している。だから、個人的努力としては差別されない様な努力も必要なんですよね。でも、それ以上に社会が差別を極力排除する、そういう姿勢でいることが大切です。

    民主主義の努力には弱者や少数意見の尊重という分野にも光を照らしています。封建主義社会ではあり得ない話です。「馬鹿」にはそれが見えていないようですね。

    むしろ、日本は民主主義なのかぁ、という自省に立った方がいい様な気がしてなりません。一見自由に見えて、世襲だとか、本家分家などなど、封建主義社会がいっぱい、というのも日本の様な気がします。
    (今日は過激)

    ReplyDelete
  93. asahi.com My town群馬
    http://mytown.asahi.com/areanews/gunma/TKY201012020502.html

    知事「いじめも要因」 桐生・小6自殺で学校側批判
    2010年12月3日

     桐生市の小学6年生の上村明子さん(当時12)が自殺し、学校が「いじめはあったが、自殺との関係ははっきりしない」とした問題で、大沢正明知事は2日の県議会一般質問で、「いじめも(自殺の)一つの要因」との認識を示した。中村紀雄県議の質問に答えた。

     明子さんの自殺について、大沢知事は「こういう問題が出ると、当初校長からはいじめはなかったとどこでも耳にする。もっと真剣に問題を見つめるという学校側の姿勢が問われる」と批判。「自殺にはいろんな要素があると思うが、いじめもそのなかの一つの要因ではないか。いじめを早い段階で学校が承知し対応策を考えないといけない」と述べた。

     福島金夫教育長は「いじめや学級崩壊について、学校が市教委にまず報告や相談をしなかったことが問題の解決を困難にした。学校は問題を市町村や市町村教委に定期的に報告し、市町村教委も、相談を待つだけでなく積極的に学校を訪問し指導・助言することが大切だ」と述べた。

     県教委の対応策については、問題に即応できるサポートチームや、桐生市が設置を決めた第三者調査機関のようなものを県教委が設置し、市町村教委が利用できるようにする方針を明らかにした。子供たちの生活に目配りする生徒指導専門の職員を配置できないかも検討するという。

     また小学校336校のうち60校に配置されているスクールカウンセラーを増員し、学級崩壊といじめ対応マニュアルの改定もするという。

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  94. 玉キング12/9/10, 3:25 PM

    のりさん

    お怒りごもっともです。
    「馬さん鹿さん」のブログのことです(苦笑)。

    この人、何かストレス溜まっているのではないでしょうか?自分の家族を苛めてなければいいのですが。

    今回自殺してしまった女の子のご家族が、こういた「あほな人たち」のせいで、ますます傷ついていくのではないかと心配しています。



    追伸
    先日投稿させていただいた中で僕が触れたNHKニュースのことなんですが、掲載期間の1週間が過ぎたので削除されたとのことでした。

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  95. 2010年12月8日付 共同通信
    調査委設置、初会合開く=小6女児自殺―群馬・桐生
    http://www.excite.co.jp/News/society_g/20101209/Jiji_20101209X380.html

     群馬県桐生市の小学6年上村明子さん(12)が自殺し、家族がいじめが原因と訴えている問題で、同市は9日、弁護士ら5人の第三者による調査委員会が設置され、初会合が開かれたと発表した。

     初会合は8日に開催され、新井博弁護士を委員長に選出。女児に対するいじめと自殺との因果関係について調査を開始した。

     市によると、委員会のメンバーは精神科医、臨床心理士、人権関係者、保護者関係で、全て市外在住者という。調査の中立性を確保するため、委員名と会議は公開しない。調査結果について新井委員長は「できるだけ早く報告したい」とのコメントを発表した。

    -------- 
    ようやくです。

    いじめの実態を掘り下げて、事実を報告してもらいたいと思います。真の対策はそこからだと思います。

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  96. 玉キングさんのコメントが、またスパムになっていた。苦笑
    このGoogleブログのスパム設定、なんとかして欲しいっす。泣

    いじめ被害者の家族は、その被害を訴えさえしても、いじめに遭うんですかね。全く理不尽です。

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  97. 東京新聞群馬版(Webより)
    http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101209/CK2010120902000083.html

    桐生小6自殺 両親、直接面談求める 学校などに通知書
    2010年12月9日

     桐生市の新里東小六年の上村明子さん(12)が自殺し、家族がいじめが原因と訴えている問題で、明子さんの両親が代理人弁護士を通じ、七日付で学校、桐生市教育委員会と市、県に対し、直接面談して、いじめと自殺の因果関係や学校の責任などを認めるよう求める通知書を出した。 (中山岳)

     通知書は内容証明で送り、到着後七日以内の回答を求めている。

     両親は、学校や市教委、市に宛てた通知書では「いじめと自殺の因果関係は明らか」と訴え、「まずは『いじめ』によって一人の児童が『自殺』した事実を真摯(しんし)に受け止める必要がある」などと要望。その上で因果関係や学校側の責任を認めるよう求めている。県にはいじめと明子さんの自殺をどう考えるか、今後どう対処するかなどについて回答するよう要求している。

     桐生市の亀山豊文市長は「文書が届いたばかりで、内容をよく確認した上で対応したい」とのコメントを発表。新里東小の岸洋一校長は「届いたばかりなので、よく読んで対応を考えたい」と話した。市教委や県教委も内容をよく確認するという。

    -------

    直接面談、必要でしょう。早急に。

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  98. のりさん、

    またスパム扱いになってますか(苦笑)。

    通知書の成否を注視したいと思います。

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  99. 今回は大丈夫でしたね。(^^)v

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  100. 東京新聞 群馬版 2010年12月16日付
    http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101216/CK2010121602000063.html

    直接面談に応じず 学校など、両親側に回答 桐生小6自殺

     桐生市の新里東小学校六年の上村明子さん(12)が自殺し、家族がいじめが原因と訴えている問題で、同校や市教育委員会などは、明子さんの両親が代理人を通じて直接面談を求めた通知書に回答した。いずれも現時点で面談に応じない意向を示した。 (中山岳)

     通知書は同校、桐生市、市教委、県教委に送られた。代理人の弁護士が明らかにした回答書によると、県教委を除く三機関は、明子さんの死といじめの因果関係などを調べる第三者の調査委員会が設置されたため「調査結果の報告がなされるまで、直接面談は差し控えたい」と答えた。

     県教委も「桐生市が第三者委員会を設置しており、県としてはその状況を見守っていきたい」と回答した。

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    通常の学校と保護者の関係というよりは、事件の加害者と被害者の関係になっているみたい。

    裁判を意識した上での対応だろうと思うが、親としては阻害された状態にある訳で、さぞかし無念の事と思う。

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  101. ちょっと古いですが、Web桐生タイムスより

    小6女児自殺 極秘裏に第三者委開催
    2010-12-10
    http://www.kiryutimes.co.jp/news/2010/1210/1012101.html

     桐生市立新里東小6年の上村明子さん(12)が自殺した問題で、市は9日、いじめと自殺との因果関係を調べる第三者委員会「市内小学校児童の自殺にかかわる調査委員会」を8日に設置し、同日夜に市内で初会合を開いたと発表した。会合の場所も内容もすべて非公開、委員名も非公表という密室性に対し、発表を受けた報道陣からは「本当に中立なのか」「調査の信頼性が保てないのでは」などと疑問の声も上がった。
     第三者委の事務を担う市総務部によると、委員は弁護士、精神科医、臨床心理士、人権関係、保護者関係の5人で、すべて市外の県内在住者。関係団体からの推薦や紹介を受け、亀山豊文市長名で選任した。
     初会合では、委員長に新井博弁護士を選出。新井委員長は「中立の立場を確保するため、会議非公開、委員名非公表の方針とした。調査結果はできるだけ早く報告したい」とのコメントを出した。市は「遅くとも年度内には報告書をまとめたい」(板橋明総務部長)との意向を示した。
     委員は6日までに5人とも決定したというが、同部は8日の初会合が開かれる直前まで、複数の報道機関に対し「委員の人選が決まっていない」などと虚偽の説明をしていた。同部は「会合が終わるまではお知らせできなかった」(天沼啓二総務課長)などと弁明した。
     第三者委が極秘裏に発足したことについて、明子さんの父、竜二さん(51)は「何の連絡もなく、新聞記者に聞いて初めて知った。これが中立なのか。家族がずっと無視されている気がして、不信感だらけだ。市側から(第三者委の調査に)協力を求められたけれど、どう協力しろというのか。とにかく(学校側から)直接、明子に何があったかの事実関係を聞きたい」と憤る。

    ---------

    本当に親は蚊帳の外。

    しかも、市は報道陣に虚偽の報告までしていたのだと。

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  102. のりさん

    >通常の学校と保護者の関係というよりは、事件の加害者と被害者の関係になっているみたい。
    裁判を意識した上での対応だろうと思うが、親としては阻害された状態にある訳で、さぞかし無念の事と思う。

    まさにそうかもしれませんね。
    関係性が変わってしまってしまいました。
    これってちょっと怖いです。

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  103. 玉キングさん
    注目して行かねばと思います。

    桐生市議会でも、今回の調査委員会の非公開性について疑問が出ているようです。火種を作りますよねぇ。

    毎日新聞群馬版 12月14日付
    http://mainichi.jp/area/gunma/archive/news/2010/12/14/20101214ddlk10040160000c.html

    桐生の小6女児自殺:第三者委、非公開に疑問も 議会協で指摘 /群馬

     桐生市立新里東小6年、上村明子さん(12)の自殺を巡り、市議会教育民生委員協議会は13日、いじめと自殺の因果関係を検証する第三者委員会について質疑を行った。市議から「非公開では公平性、中立性に疑問がある」などの指摘が出たが、市は「委員らの意向で今後も原則的に非公開で進める」との答弁を繰り返した。

     市議からはさらに、調査終了後、調査過程や委員の氏名などの公開を求める意見も出た。市は「報告書が出る段階で氏名の公表が求められるかもしれないと委員には伝えているが、確定していない。(議会の要望は)委員に伝える」と述べた。【喜屋武真之介】

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  104. 古い記事ですが、忘れないためのも引用しておきます。

    読売Online、(2010年12月4日12時01分 読売新聞)
    http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101204-OYT1T00337.htm

    暴言、汚い教室…小6自殺で学級崩壊明らかに

     群馬県桐生市の市立新里東小6年生、上村明子さん(12)が自殺した問題で、自殺といじめの因果関係を調べる第三者調査委員会が来週にも発足する。

     担任への暴言、汚れた教室……。学級崩壊がひどくなり、明子さんが「ひとりぼっちの給食」で孤立を深める状況が、学校の調査報告で明らかになった。

     情報公開請求で県教委が開示した学校の報告によると、明子さんの6年1組で4月、落ち着きなく、姿勢の悪い児童が目立ち始める。7月、担任の席決めに逆らう児童が増え、一部児童が暴言を吐くようになる。

     8月下旬、女子児童に反抗的な態度や担任の揚げ足取りがみられ、クラスのまとまりがなくなる。9月、教室が汚く、乱れる。児童数人が5年の時の担任教諭に「授業にならない」と相談していた。

     明子さんが給食で孤立するのは9月下旬。私語をなくすため座席の配置を替えたが、給食時の指示がなかったため、児童は何となく机を寄せて食べるようになり、明子さんが一人で食べるようになった。

     給食時の乱れが続いたため、10月14日に席替えをするが、改善されなかった。明子さんは10月23日に自殺する2日前、一人での給食を担任以外の教諭に泣きながら訴えている。

     給食時についての児童への聞き取りで、明子さんに児童2人が「かわいそうだな」「明日は一緒に食べようと思っていた」と答えた。「あまり気にしなかった」と答えた児童もいた。

     また、保護者の一人は、「数人の児童が担任の注意を聞かず、収めるのに授業時間すべてを費やすこともあった。明子さんが給食でひとりぼっちになった頃、児童の悪態はピークだった。学校は包み隠さず話し、自殺の原因を明らかにしてほしい」と話した。

     学校では1日、授業参観と保護者懇談会が開かれた。保護者から「学校がどんな状況になっているか知りたい」「頻繁に連絡を」という声が出ていたという。

    ---------
    学校と言うのは、保護者の手の届かないブラックボックスになりうるというのが、この記事から読み取れる。そして野放しの無法状態になるのだ。

    そうなって問題が起きると、今度はひた隠す。隠しきれなくなっても、責任逃れだけは最後まで行う。

    果たしてこれは桐生市立新里東小だけのことだろうか、そうではないだろう。日本全国無数の公立学校で起こっている様に思える。

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  105. 2010年12月22日付 47News
    http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010122201000194.html

    群馬の小6自殺、提訴へ いじめが原因と両親

     いじめを受けていた群馬県桐生市の小学6年上村明子さん(12)が自殺した問題で、明子さんの両親は22日までに、学校でのいじめが原因で自殺したとして、市や県を相手取り、損害賠償を求める訴訟を年内にも起こすことを決めた。

     父竜二さん(51)は「市は遺族との話し合いに応じず、調査は信用できない。いじめが原因だと裁判ではっきりさせたい」と話している。

     両親はこれまで、明子さんの自殺はいじめが原因と主張。桐生市教育委員会は11月、いじめはあったが自殺の原因になったかどうかは不明とする調査結果を公表した。

    ---------

    12月上旬に調査委員会が秘密裏に発足し、その後音沙汰なし。まぁ、こうなるだろうね。

    やっぱり調査委員長が弁護士というところからして、もう訴訟対策見え見えだったものね。

    非公開で何が公正な調査だっちゅうの、開いた口がふさがらないわ。この事態を招いた事については、桐生市長の責任も問われなければならない。

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  106. 2チャンネルのスレッド
    小6自殺で遺族小遣い稼ぎか

    http://logsoku.com/thread/hato.2ch.net/news/1292993664/

    こういう考え方も出るのね、やはり。

    まぁ、こういう考えに嫌悪を示す人も多くありました。学校側もこそこそ逃げていて、何かやましい所があるのじゃないか、なんて鋭い突っ込みも。

    市や県が親と面談を拒否していて、調査は密室で行われている。こういう現状では、裁判にしか訴えようがないというのも現実でしょう。刑事告発は出来ないので、結局民事訴訟となってしまう。

    明子さんのお父さんは、お金が欲しくて言っているのではない、と以前報道されていました。結局これと損害賠償訴訟は矛盾する事になる訳ですが、ご本人もさぞかしもどかしい思いでしょう。

    調査委員会も、良心があるなら早く報告をまとめるべきだし、調査に対する中間報告があってもいいはずです。発足してもう2週間沈黙を守っています。

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  107. のりさん

    誠に残念なことになってしまいました。
    なにか遺族を力づけるためにできないか考えてるところです。

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  108. 何か出来ることがあればいいのですが、このブログで裁判を見守る、調査委員会の結果を追跡することは、少なくともして行きたいと思います。

    裁判の方は27日に提訴されるそうです。

    http://news24.jp/articles/2010/12/25/07173029.html
    日テレNews24
    小6女児自殺 両親が賠償求め県と市提訴へ
    < 2010年12月25日 2:19 >

     群馬・桐生市の小学校でいじめを受けていた6年・上村明子さんが自殺した問題で、上村さんの両親が27日、県などを相手に賠償を求める訴えを起こすことがわかった。

     学校側はこれまで、いじめがあったことを認めているが、自殺との関係はわからないと説明している。現在は、第三者による委員会が自殺の原因について調査している。こうした対応に納得できない両親はあらためて県などに説明を求めたが、「第三者委員会の結論が出るまでは控えたい」と断られた。このため、両親は「自殺の原因を法廷で明らかにしたい」として、27日、県と市を相手に賠償を求める訴えを起こすという。

     上村さんの父親は「裁判などしたくないが、やむを得ない」と話している。

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  109. 読売Online 12月27日付

    桐生の小6女児いじめ自殺、両親が市と県提訴
    http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101227-OYT1T00978.htm

     群馬県桐生市の市立新里東小6年、上村明子さん(12)が自殺したのは学校でのいじめや学校の不適切な対応が原因として、両親が27日、国家賠償法に基づき、市と県に3200万円の損害賠償を求める訴訟を前橋地裁に起こした。

     訴状では、明子さんが自殺したのは、「キモイ」などと悪口を言われ、1人で給食を食べるなどしていたことが原因となったと指摘。明子さんが再三訴えていたのに、学校側は放置し、いじめを防ぐ手立てを怠ったなどとしている。

     明子さんの自殺を巡っては、学校側はいじめがあったことは認めているが、自殺との因果関係については「分からない」としている。市は12月8日、第三者による調査委員会を設置したが、非公開で行われている。
    (2010年12月27日21時09分 読売新聞)


    第三者委へ不信感 小6自殺、両親提訴
    http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20101228-OYT8T00034.htm
    「家族の意見聞いてこそ中立」

     桐生市立新里東小6年、上村明子さん(12)が自殺した問題で、両親は27日、市と県を相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こした。学校でのいじめを苦にし、明子さんが再三訴えていたにもかかわらず、担任や校長が適切な手立てを取らなかったと訴える両親。記者会見では、遺族への連絡もなく、内容はおろか、委員や日程など一切が非公開で進められる市の第三者委員会への不信感をあらわにした。

     いじめと自殺の因果関係を調べる第三者委について、市は委員長以外の4委員の詳細は明かさず、会合の内容も非公開としている。市は初会合を開いた翌日の今月9日に記者発表。その後の状況も伏せている。

     提訴後、父、竜二さん(51)は「家族側の意見を聞いて初めて中立ではないか。果たして中立、公平にやってもらえるのかという不信、不安の気持ちが強い」などと話した。

     第三者委の委員長をつとめる新井博弁護士は取材に対し、「訴訟についてはコメントを控えたい。調査自体は中立な立場で行っており、最終報告を見てもらえればわかっていただける」と述べた。

     学校などでの事件事故の原因調査に被害者の意見が採り入れられず、調査や結果に不満を募らせる事例は相次いでいる。いじめで子供を失った親らでつくるNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」の会員ら51家族が回答したアンケートによると、実際に有識者を中心とした調査機関などの設置を経験した16家族中9家族が調査や結果について「大いに不満」と答えている。

     調査にかかわった同NPOの武田さち子理事(52)は調査機関の果たす役割の大きさを評価する一方で、学校などから上がってきた資料を基に調査している実態を指摘し、「学校側が隠したい所を書かずに出した報告書で検討しても、より深い内容になるわけがないし、持っていかれる方向は決まっている」と批判する。

     アンケート結果を基に、武田さんは「誰がメンバーで、どんな話し合いが行われて結論に至ったかなどを、誰もがチェックできるような情報開示が必要」と語り、「当事者を置き去りにした委員会なら、ない方がいい」と強調する。
    (2010年12月28日 読売新聞)

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  110. のりさん、

    ご遺族の弁護士名などが公表されたら、その方経由で、ご遺族にお悔やみの手紙を書ければと考えています。

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  111. 桐生市が設置した調査委員会は、新聞記事を読む限り、公正とは言えない。

    「遺族への連絡もなく、内容はおろか、委員や日程など一切が非公開」

    新井委員長は中立な立場でいると主張しているが、非公開ではその証明は出来ない。

    しかも、遺族とのコンタクトなしにどうして公正さが保たれようか。この調査委員会は学校側としかコンタクトしていないと言う事だ。

    この手の調査は学校から上がって来た資料を基に調査しているのが過去の実態だそうで、そもそも本件では学校の調査が甘いと批判されているのに、学校側とのコンタクトだけで、何を深めることが出来るのだろう。

    これは茶番の出来レースか?
    「学校側が隠したい所を書かずに出した報告書で検討しても、より深い内容になるわけがないし、持っていかれる方向は決まっている」という批判が、とても目に痛い。

    私はこの自殺の件で明らかになった、外国人差別、閉鎖性、隠蔽体質、そうした問題に学校側が真摯に向き合ってもらいたいと願っていたが、調査委員会もその一助とはなりそうもないと悲観的になりつつある。

    是非、調査委員会も納得のいく最終報告をしてもらいたいものだと思うが、何故中間報告が出来ないのか?これも不思議で仕方がない。

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  112. ブログに新しく紹介しました。

    http://norisann.blogspot.com/2010/12/blog-post_9278.html

    群馬県の教育委員会が明子さんの自殺を受けて実施したいじめ調査で実態が浮き彫りにされた。当然に、こうした対策がなされていれば、明子さんが犠牲になる事もなかったはずだ。改めて痛ましさを感じる。

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  113. 桐生小6自殺・遺族提訴 調査委への出席断る 父親「信用できない」
    2010年12月28日 東京新聞
    http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101228/CK2010122802000060.html

     桐生市立新里東小六年の上村明子さん=当時(12)=が自殺した問題で、明子さんの両親は二十七日、市と県を提訴して法廷でいじめと自殺の因果関係を認めるよう訴える道を選んだ。市は第三者の調査委員会を設置したが、両親は調査委の公平性も疑問視しており、裁判が避けられなくなった。 (中山岳)

     両親は前橋市で弁護士三人と会見。父親の竜二さん(51)は「できれば裁判をせずに、その前にいじめが原因で自殺したと認めてもらいたかった」とやりきれない表情で話した。だがこれまで学校や市側から学校の調査結果の詳しい説明がなく、調査委の設置も委員名が非公開で第一回会合が知らされなかったことなどを挙げ「家族側を完全に無視している。調査委の結果を待てと言われても信用できない」と不信感をあらわにした。

     代理人の小林勝弁護士は、調査委の結論を待たずに提訴した理由を「調査委の公平性や中立性に疑問があるなか、いい報告を出すか考えざるを得ない。公平、中立な判断を求めるなら裁判所が一番よい」と説明した。

     一方、調査委から今月十日ごろ、弁護側に明子さんの両親に今後の調査委への出席要請などがあったが、提訴を理由に二十七日付で断ったことも明らかにした。

     いじめと自殺の因果関係が争点になる裁判では、第三者の調査機関が因果関係を認めない結論を出すと、遺族がその後に提訴しても不利になることを指摘する声もある。いじめ防止に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)の理事小森美登里さんは「学校や行政などの被告が調査機関の結論を根拠に主張するので、遺族に非常に不利になるケースもある」と話している。

    ----------
    玉キングさんに教えてもらった記事、こちらにも記録しておきます。

    第三者調査委員会の報告が注目されますね。本当に公正だったのか、あるいは教育委員会側の御用調査でしかなかったのか。

    個人的には、御用調査濃厚ですが・・・。

    だいたいスタートから弁護士が委員長の秘密委員会で、遺族無視ですからね。もうみえみえだろう、です。

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  114. 子ども自殺、3日以内に全教員聴取…文科省案
    http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110106-OYT1T00031.htm
    読売Onlie 2011年1月6日付

     文部科学省の専門家会議は5日、児童生徒の自殺が疑われる事案が発生した場合、校長らは「発生後3日以内に、校内の全教員から聴取する」ことなどを柱とする指針案をまとめた。

     群馬県桐生市の小6女児が自殺した問題など、学校や教育委員会の調査の遅れから、遺族との対立を招くケースが後を絶たないためで、同省では3月までに、全国の教委に通知する方針。

     同省では、自殺対策基本法が2006年に成立したことを受け、児童生徒の自殺予防や、学校が取るべき対応などについて検討してきた。同会議では、自殺の背景を調べる際の指針づくりを進めてきた。

     指針案では、背景調査の目的について、「事実を知りたい」という遺族らの願いに応え、今後の自殺予防につなげることとした。また、具体的な手順として、〈1〉自殺発生から3日以内に全教員から聴取し、数日内に事情を知りうると見られる子どもからも事情を聞く〈2〉1週間以内に遺族へ調査結果の報告を行う〈3〉遺族が学校調査に納得できない場合、教委は、弁護士や精神科医ら専門家を加えた調査委員会を設置する――などとした。
    (2011年1月6日03時09分 読売新聞)

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  115. 毎日新聞群馬版 2011年1月19日付
    http://mainichi.jp/area/gunma/news/20110119ddlk10040133000c.html

    桐生の小6女児自殺:損賠訴訟 来月18日に第1回口頭弁論 /群馬
     ◇両親「防止義務違反」

     桐生市立新里東小6年、上村明子さん(12)が自殺したのは、当時の担任教諭らがいじめを放置していたことが原因として、両親が県と市を相手取り、計3200万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が、2月18日午後3時から前橋地裁で開かれることが決まった。

     訴状によると、学校側はいじめの存在を認識しながら改善策をとらず、いじめ防止義務と自殺回避義務に違反したと主張。学校を管理する県と市に責任があるとしている。【塩田彩】

    ----------

    調査委の報告はどうなったんだろう?

    【第三者委の委員長をつとめる新井博弁護士は取材に対し、「訴訟についてはコメントを控えたい。調査自体は中立な立場で行っており、最終報告を見てもらえればわかっていただける」】

    などとあったが、最終報告があったとの記事は見られない。

    裁判になったからと言って、この調査委員会が宙ぶらりんになっていいのだろうか?

    何かしっくり来なかった第三者調査委員会だが、無責任にも程がある。もし裁判になって委員会が解散されたのだったら、委員の名前を公表すべきだ。公費で設立された委員会なのだから。

    この裁判だが、学校側の弁護士に新井博弁護士(調査委員長)がついたらこの弁護士と桐生市、群馬県の姿勢を疑うものとなる。前にも書いたが出来レースそのものだ。

    そもそも公正な調査などする気がなく、初めから訴訟対策だったことがばればれだ。まさか、そこまではしないとは思うが・・・。

    上村さんのご遺族も大変だと思う。学校側は、結局事件の具体的解明のもみ消しに成功している。色々な対策は桐生市や国から出されているが、具体的な状況がもみ消されていくなかで、何が効果的になるだろうか。

    差別やいじめについて、もっとオープンに向き合って、その解消の一助となってもらいたかったのに、残念だ。

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  116. いつも関連ニュースの掲載をありがとうございます。グーグルアラートでも関連記事がすっかり減ってしまいましたね。

    それしにても、本当に残念な状況ですね。

    お嬢さんのご不幸から立ち直ることなど、よっぽどの時間が必要なのは当然で、そこにきて、遺族の心情を逆撫でするような調査委員会の対応と、裁判のプレッシャー。

    ご遺族はもともと大阪?への引越し・転職をご検討されていたはずですよね。日常生活だけでもギリギリなのでは?と心配しています。

    いったいどれだけ遺族に酷いことをすれば気が済むんでしょうか?

    どこかのブログで読みましたが、日本のカソリック教会が行動を起こしているそうですね。

    本当にこの事件のことを考えると胸が痛みます。

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  117. のりさん

    先ほど僕が投稿した記事のなかで言及した、カトリック教会の動静についての他の方のブログのエントリーを貼り付けておきます。

    「桐生市の小学生女児自殺の件、教会で言及」
    というエントリーです。

    http://kaorico.exblog.jp/12634028/

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  118. 玉キングさん
    情報ありがとうございます。
    ご遺族の方も、もしかしたら教会にご縁があるかも知れませんね。群馬県は埼玉教区に入りますから、司教としても看護出来ない事でしょう。

    桐生市にもカトリック教会がありますが、新里という地域はむしろ隣接するみどり市の大間々教会が近い関係もあって、そちらの方がもしかしたら騒動になったかも知れません。

    新里という町は昨今の合併で新里村が桐生市に入って出来たのですが、みどり市を挟んだ飛び地になっています。

    カトリック桐生教会には何回か行っていましたが、直接的な関係はなかったようです。桐生教会にもフィリピン人と思われる方は沢山来ていました。

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  119. 玉キング1/22/11, 4:20 PM

    のりさん、

    僕はカトリック教会のことは全く存じ上げないのですが、もし彼らがご遺族を支えて下さるのであれば
    素晴らしいと思っています。

    僕は決して信心深い人間ではないですが、日本のどうしようもない人たちから、どうかご遺族が少しでも守られているように祈るばかりです。

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  120. そうですね、通常各教会に信徒会というのがあって、色々なサポートを行いますから、教会に来ていれば色々なサポートがあると思います。奥さんの方はカトリックだろうと思います。なんらかのつながりがあって欲しいですね。

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  121. 桐生の小6自殺訴訟、市と県が両親と争う方針
    (2011年2月17日03時04分 読売新聞)

     群馬県桐生市の市立新里東小6年、上村明子さん(当時12歳)が昨年10月に自殺したのは、学校でのいじめや学校側の不適切な対応が原因として、両親が市と県に3200万円の損害賠償を求めた訴訟で、市と県は、いじめと自殺の因果関係や自殺の予見可能性を認めず、請求棄却を求める方針を固めた。18日に前橋地裁で開かれる第1回口頭弁論で主張する。

     市関係者らによると、明子さんの6年次の欠席が6日と少ないことや、1人で給食を食べる状態が常時続いたわけではなかったことなどが、自殺の予見可能性などを認めない理由という。

     市教委が昨年11月にまとめた調査報告では、いじめがあったことを認めたが、「(自殺の)直接的な原因となるものは特定できなかった」としている。現在は、市が同12月に設置した第三者調査委員会が因果関係について調べており、3月までに調査結果を出す方向。

     両親側は、明子さんはクラスメートから悪口を言われ、1人で給食を食べるなどして精神的に追い詰められていたのに、担任や校長が放置し、いじめ防止や、自殺を回避する措置を取らなかったと主張。こうした状態が続けば、明子さんが自殺することは予見できたと訴えている。

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    久しぶりの動きだ。
    今日18日に口頭弁論が開かれる。上村遺族側と群馬県・桐生市側は全面対決する。

    私個人的には、群馬県教育委員会、桐生市教育委員会に対する不信感が深まるばかりだし、群馬県知事や桐生市長のあの口当たりのいいメディアへのコメントはなんだったんだろうと思う。単なる政治的パフォーマンスか。

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  122. こんにちは、

    久しぶりに、色々なメディアが報道していますね。
    おっしゃるとおり、知事などの当初の発言と食い違ってる気がします。

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  123. 玉キングさん
    まぁ、もう学校側にコメントを求めても、公判中ということでノーコメントでしょうね。

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  124. 玉キング5/21/11, 2:33 PM

    玉キングです、以下、取り急ぎ転載しておきます。

    桐生の小6女児自殺:「深刻ないじめなし」 
    桐生市と県、第2回弁論で主張 /群馬
    毎日新聞 5月21日(土)12時5分配信
     桐生市立新里東小6年、上村明子さん(当時12歳)が10年10月に自殺したのは学校側がいじめを放置したためだとして、両親が市と県を相手取り、3200万円の損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が20日、前橋地裁(西口元裁判長)であった。市と県は「深刻ないじめは存在しなかった」と主張、両親側との溝の深さが浮き彫りになった。
     市側は、第1回口頭弁論で答弁を保留していた自殺の経緯について準備書面を読み上げ、「明子さんが悪口を言われていたことは認識していたが、深刻ないじめにはあたらない」と主張。明子さんの給食での孤立は「クラスメート全員が意図的に仲間外れにしたわけではなく、いじめと言えるか疑問」と述べた。また、いじめた児童への指導など学校側の対応は適切だったとして、市、県ともに責任を否定した。
     一方、両親側がこの日の口頭弁論で読み上げた準備書面によると、いじめは明子さんが同小に転入した直後の07年11月ごろから始まり、徐々にエスカレート。悪口に加え、机に落書きされたり、給食に消しゴムのかすを入れられたとしている。また「いじめは長期に渡りエスカレートしていった。個々のいじめ行為を単発的にとらえて『深刻ではない』と判断するのではなく、全体的に考察する必要がある」と主張した。
     次回の口頭弁論は9月9日午前11時から。明子さんの自殺を巡る学校側の予見可能性などについて、双方が主張を展開する。【塩田彩】

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  125. 転載ありがとうございます。
    まだ、自分の部屋にインターネットが来ていないため、ネットカフェ等からの接続しか出来ていません。かなりばたばたした状態ですので、また何かありましたら転載の程お願い致します。

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  126. 群馬県桐生市の小6女子いじめ自殺訴訟、前橋地裁で 口頭弁論
    群馬県桐生市・小6女子自殺訴訟
    第2回口頭弁論 【前橋地裁】
    いじめの深刻さ 市側否定
    原告側「感覚疑う」

     桐生市の市立新里東小6年、上村明子さん(当時12歳)が昨年10月に自殺したのは、学校でのいじめや不適切な対応が原因だとして、両親が市と県に3200万円の損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が20日、前橋地裁(西口元裁判長)であった。
     明子さんへのいじめについて、市と県は「深刻ないじめではなかった」と反論した一方、原告側は給食に消しゴムのかすを入れられたことなどの具体例を提示。「いじめ」と「自殺」の因果関係を巡る法廷論争が本格的に始まった。
     前回の裁判では、西口裁判長が、判決までの論点を整理。今回は、「いじめの有無」と「学校側のいじめに対する認識」について、双方が主張を述べた。

     口頭弁論ではまず、市側は、いじめの定義について、「いじめの判断は、いじめられた側に立って行う」とする文部科学省の指針を認めた。
     しかし、「概念は広範囲」として、明子さんへのいじめが「そのまま不法行為に該当するとはいえない」として、全面的に争う姿勢を改めて示した。
     市側は、「ウエゴリー」「キモイ」などの陰口について、「暴言の対象は、明子さんに限られたものではない」と主張した。
     原告側が追及する明子さんの「ひとりぼっちの給食」についても、「クラスメート全員が意図的に仲間外れにしていたわけではない」と初めて反論。原告側の主張に真っ向から対立し、「執拗かつ陰湿ないじめとはいえない」との見解を示した。
     さらに、学校はこれらの行為について、「適正な対応をとっていた」と言明。一人の給食については、「そのような状態にならないように様々な試みをしてきた」と強調した。
     また、明子さんは「内向的で、自分から友達を作ろうとしない」「問題行動があった」などとし、トラブルの背景にこれらの性格があったと指摘した。

     一方、原告側は、いじめは小学4年に始まったと主張。書道の時間に金賞を取った際、それをねたんだ児童から「転校生のくせに生意気だ」と言われたという。
     6年時には、給食時に男子児童から消しゴムのかすを入れられ、明子さんはそれに気付かず、食べたことも明らかにした。
     その上で、原告は、学校側にいじめの認識があったことを強調し、「明子さんの大変な苦痛を認識していないとすれば、教育者としての感覚を疑う」と指摘。
     「一人の児童を自殺に追いやる程の極めて違法性の高いいじめであった」と訴えた。

     閉廷後、原告側は記者会見を開き、小林勝弁護士は、大きな争点となる「深刻ないじめ」の定義について、「いじめは積み重なって心に影響を与える。行為の一つ一つを捉えて『大きな問題ではない』というのは間違い」と批判した。
     第3回口頭弁論は9月9日に開かれる予定で、学校側の安全配慮義務についてが論点となる。
    【2011年5月21日 読売新聞】

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  127. 桐生小6いじめ自殺:裁判進まず 父「真実を教えて」

     いじめを受けていた群馬県桐生市立新里(にいさと)東小6年、上村明子さん(当時12歳)が自宅アパートで自殺してから23日で丸1年。事件を機にいじめの早期発見の必要性が叫ばれ、いじめアンケートに全国の学校が力を入れるようになった。両親は今も、「明子がさみしがらないように」と子供部屋の学習机のスタンドライトを日没から朝までともし続けている。【塩田彩】

     「時計の針は明子が死んで以来、止まったまま。時間を進めるためにも、なぜ死ななければならなかったか教えてほしい」。父竜二さん(51)はこの1年を振り返った。県と市を相手取り、損害賠償請求訴訟を起こしているが、前橋地裁での口頭弁論は2~3カ月に1回しか開かれず、裁判は長期化しそうだ。竜二さんは「もどかしい」と唇をかむ。

     学習机には、明子さんが使っていた教科書やノートを並べ、花瓶には花を絶やさない。生きていれば6月29日に13回目の誕生日を迎えていたが、この日はケーキに太いろうそく1本と、細いろうそく3本を立てて遺骨の前に置いた。

     このアパートで暮らし続けるのがつらく、引っ越しを考えたこともある。しかし、「明子を置いていけない」と思いとどまってきたという。命日の23日には、病院で死亡が確認された午後1時12分から、一周忌の法要をアパートで営む。

     一方、竜二さんと母(42)、妹(11)の3人は11月19日、いじめ問題に取り組むNPO「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)が東京都内で開催する「親の知る権利を求めるシンポジウム」に参加し、一般市民を前に初めて発言する。

     同プロジェクト理事の小森美登里さん(54)が9月に打診すると、竜二さんは「参加することで子供を失った遺族同士の横のつながりができる。二度と同じことが繰り返されないためにも、シンポでは学校側は真実を明らかにしてほしいと訴えたい」と引き受けた。

     小森さんも98年7月、いじめを受けていた高校1年の長女香澄さん(当時15歳)を自殺で失っており、これまで竜二さんの相談に乗っていたという。

     シンポは、港区芝大門2の人権教育啓発推進センターで19日午後1時から。入場無料。先着80人。

     【ことば】桐生小6いじめ自殺

     10年10月23日、上村明子さんが自室のカーテンレールにマフラーをかけて首つり自殺した。学校側は当初いじめを否定。しかし母親がフィリピン人であることをからかわれたり、同級生に「臭い」と言われていたことなどが明らかになり、学校側は自殺の約2週間後(1)複数の児童に心ない言葉をかけられていた(2)給食を1人で食べるなど孤立していた--といじめを認めた。明子さんのクラスが学級崩壊状態に陥っていたことも判明した。

    毎日新聞 2011年10月22日 0時36分(最終更新 10月22日 0時41分)

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    裁判って長引くんですよね。特に注目度の高い事案となるとひときわ。でも、がんばって戦ってもらいたいです!

    私も引き続きトレースしていきます。

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  128. 桐生の小6女児自殺:一周忌法要 「裁判で事実明らかに」 /群馬

    毎日新聞 10月24日(月)10時51分配信

     いじめを受けていた桐生市立新里東小6年、上村明子さん(当時12歳)が自殺して1年の23日、同市内の明子さんの自宅アパートで、一周忌の法要が営まれた。遺族のほか、県と市を相手取った損害賠償請求訴訟の支援者ら11人が訪れ、居間に置かれた明子さんの遺骨に向かって手を合わせた。
     法要は午後1時過ぎに始まり、読経の声に、父竜二さん(51)は目を伏せて手を合わせた。しかし、母(42)のすすり泣く声が響きわたると、竜二さんはこらえられなくなったように肩を震わせ、シャツの袖口で涙をぬぐった。読経が終わると、竜二さんは参列者に向かって「裁判は長くなるかもしれないが、明子のために、事実を明らかにするために闘っていきたい」と声を震わせながらあいさつした。
     竜二さんは前日の22日、旧式のインスタントカメラを現像に出したという。フィルムには、桐生市に転居する前に住んでいた愛知県で、小学4年だった明子さんと妹、竜二さんが3人でプールに遊びに行った日の様子が写っていた。これまで3年間、現像に出す機会がなかったという。写真には、妹と二人で笑顔でかき氷をほおばる明子さんの姿が写っており、竜二さんは「明子は心の中でずっと一緒に生きているが、もう笑顔を見ることができない」と話した。【塩田彩】

    10月24日朝刊

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  129. こんにちは。玉キングです

    関連情報を置いていきますね。

    http://www.janjanblog.com/archives/56723

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  130. 関連情報ありがとうございます。
    次の公判は来年の1月20日ですか。しかもまだ口頭弁論が続いているとは。自殺があってもう1年以上経つのに、本当にゆっくりやっていますね。

    当然それだけ内容が濃いのでしょうか・・・。公判記録閲覧してみたいです。

    それにしても桐生市の対応、私には卑劣としか思えません。

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     その後、第三者委員会が立ちあげられるが、それについて父親はこう語る。「桐生市が選んだ委員会のメンバーは、非公開です。いつ会合が行われるのか、私には一切知らされず、その開催を最初に知ったのは、マスコミの人たちでした。学校や桐生市の言うことは信用できません。『待って下さい』と言うが、何をいつまで待てばいいのか……」

     第三者委員会は、A4用紙28ページからなる報告書をあげたが、明子さんの父親にはA4用紙2枚程度の概略を記したものが渡されただけで、しかも、それを渡したのは、現在の裁判の相手方代理人弁護士だったという。
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    桐生市が自殺の徹底調査の為に立ちあげた第三者委員会は非公開で、A4にして28ページからなる報告書をあげただけ。しかも被害者の遺族にはA4用紙2枚程度の概略だけとは!

    全然徹底調査じゃない。事件があってなお、こんな体たらくで、遺族ないがしろの、組織保全だけの目的の行動を取っている。桐生市長の資質も問われますね。人権や倫理に拠った政治指導の微塵もない。

    しかも、裁判の桐生市側の代理人が、この非公開の第三者委員会の委員長弁護士でしょう。何が第三者委員会ですか。全然第三者の立場になっていない。これじゃ、桐生市側のでっち上げた不祥事もみ消し委員会だってのが明々白々です。

    いやらしい真似しますね、桐生市、そして群馬県。卑劣です。恥を知れ!です。

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  131. 桐生の小6女児自殺:いじめ訴訟 両親、校長らの証人尋問申請 市、県側「不要」主張 /群馬

    毎日新聞 1月21日(土)12時13分配信

     桐生市立新里東小6年の上村明子さん(当時12歳)が10年10月に自殺したのは学校側がいじめを放置したためだとして、両親が市と県を相手取り3200万円の損害賠償を求めた訴訟の第5回口頭弁論が20日、前橋地裁(西口元裁判長)で開かれた。両親側は、同小の校長、当時の担任教諭など計8人の証人尋問を申請した。
     両親側は、学級崩壊状態に陥っていたクラスへの指導や担任教諭からの報告の内容について、校長への尋問が必要、また明子さんのクラスでの様子などについて担任教諭に尋問すべきだ、と主張した。市、県側は「証人尋問は不要」とした。【塩田彩】

    1月21日朝刊

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    証人尋問、ぜひ行ってもらいたいです。非公開の調査委員会で何が行われたのかも明らかにしてもらいたいです。

    桐生タイムスによれば、市、県側は家族側に家庭の事情や自殺当日等の詳しい説明を求めたそうです。

    市、県側の主張は、いじめや学級崩壊はあったものの、それは自殺の原因ではない。むしろ原因は家庭環境にある、ということです。

    お金の絡む案件だけに、自己防衛も致し方ないのでしょうが、こうした主張は第三者から見ると、教育者としての自覚が皆無に映ります。

    この裁判で市、県側に賠償責任が認定された時は、市や県の教育委員は全員辞任すべきです。人を死なせた上に、裁判で無駄な税金を使った責任は重いですし、教育者としての資質にも欠けます。

    桐生市長と群馬県知事にも管理責任が問われなければなりません。

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  132. 桐生の小6女児自殺:いじめ訴訟 謝罪求め内容証明 同級生の親に送付 /群馬
    毎日新聞 5月14日(火)13時35分配信
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130514-00000157-mailo-l10

     桐生市立新里東小6年の上村明子さん(当時12歳)が2010年10月に自殺した問題で、明子さんの両親が代理人を通じ、当時同級生だった女児の親に対し、女児から受けた言葉のいじめが原因で明子さんが自殺したとして、謝罪と300万円の慰謝料を求める内容証明郵便を送ったことが13日、分かった。代理人の弁護士が発表した。送付は10日付。両親側は「期限内に回答が得られなかったり誠実な回答でない場合は、提訴も辞さない」としている。

     父竜二さん(53)は、毎日新聞の取材に対し「きちんと明子に謝罪してほしいという気持ちをずっと持っていた。誠意を込めて謝ってくれれば、明子も少しは報われるかもしれない」と話した。
     この問題で両親は、学校側がいじめに適切な対応をとらなかったために明子さんが自殺したとして、市と県を相手取り3200万円の損害賠償を求め提訴している。学校側は調査で、明子さんが複数の児童から心ない言葉を投げかけられていたことなどを確認したが、訴訟では「深刻ないじめは存在しなかった」として、自殺との因果関係はないと主張している。【塩田彩】
    5月14日朝刊

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  133. 群馬・桐生、小6女児死亡いじめ訴訟が結審 来年3月に判決
    2013.12.6 12:42
    http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131206/trl13120612430000-n1.htm

     群馬県桐生市で小学6年、上村明子さん=当時(12)=が自殺したのは学校でのいじめと校長らの不適切な対応が原因として、両親が市と県に3200万円の損害賠償を求めた訴訟は6日、前橋地裁(原道子裁判長)で結審した。判決は来年3月14日。

     最終弁論で原告側は「担任教諭はいじめを分かっていながら放置した。適切な対応を取っていれば自殺には至らなかった」と主張。市側は「いじめは軽微なもの」として自殺との因果関係を否定した。

     訴状によると、上村さんは小学4年だった2008年に桐生市立新里東小に転校。直後から「臭い」と言われるなどのいじめを受け、10年10月に自宅で自殺した。

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  134. http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140911/trl14091109380001-n1.htm

    桐生の小6いじめ自殺訴訟、和解へ
    2014.9.11 09:38
     群馬県桐生市で平成22年、小学6年の上村明子さん=当時(12)=が自殺したのは学校でのいじめと校長らの不適切な対応が原因として、両親が県と市に損害賠償を求めた訴訟で、東京高裁が提示した和解案を県と市が受け入れる方針であることが10日、分かった。

     東京高裁が8月に提示した和解案は、市と県が上村さんへ哀悼の意を示すことや、市がいじめへの対応が不適切だったことを認めて謝罪し、解決金150万円を支払うなどの内容。県は8日付で知事が和解案を受け入れる専決処分をした。市も17日からの市議会に和解の承認を求める追加議案を提出する。

     1審の前橋地裁判決は、上村さんが学校で継続的な悪口や仲間外れによるいじめを受けていたのに学校側が適切な指導をしなかったなどと指摘し、県と市に450万円の損害賠償を命じて、県と市が控訴していた。

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