2010/01/18

差別をしていてそれを自覚しない最低の政治家

自民党の平沼赳夫氏が民主党の蓮舫氏を批判したそうで、産経Onlineに次の様にあった。
【平沼赳夫元経済産業相(衆院岡山3区)が岡山市で17日に開かれた後援会パーティーのあいさつで、政府の事業仕分けで注目された民主党の蓮舫参院議員について「言いたくないけれども、もともと日本人じゃない。帰化して国会議員になって事業仕分けでそんなことを言っている」などと発言した。】

平沼氏は記者団に「差別と取ってもらっては困る」などと言っているが、帰化した人間までを「もともと日本人じゃない」などと批判するのは、これは差別であって、他の何物でもない。それを差別と取るなというのがどうかしている。平沼氏はもともと人種差別主義者なのだろう。だから差別するのが当然であって、差別という事に自覚がない。

この人は経済産業相までやった人だ。旧政権の閣僚は人種差別主義者であったということか。もともとこの手の人が多かったのも事実。要らぬ差別的な発言をしては物議を醸していた。

こういう人が政治家では、日本はいつまでたっても鎖国状態で、井の中の蛙。日本の常識は世界の非常識、そういう遅れた状態から抜け出せない。最低である。

このあいだ、GDPがそろそろ中国に抜かれ、日本は世界第三位になるというニュースを見た。そこでこのGDPの順位を見たら、日本のGDPの高さは円高でかさ上げされているようなもので、購買力からみた国民一人当たりのGDPを見ると世界23位だ。購買力平価というらしいが、こちらで計算した方がより庶民感覚に近いという。日本の次についているのが、台湾だった。

要するに日本国民一人の経済力は、ほとんど台湾国民一人の経済力と同じなわけである。蓮舫氏の父は台湾人とのことで、出自としても同じ経済力を持つ国民同士、何ら遜色がないではいか。

日本はアメリカに次ぐ経済大国などと政府は言っていたが、別の見方からすれば中進国とも言える。そういう国に留まらせたのも、旧政権の責任である事を見逃してはいけない。平沼氏は経済産業相だったので、その当事者のトップであったわけだ。そこにこの様な国際感覚のない人間が就いていたのだから、中進国から抜け出せないのも頷ける。

平沼氏に謝罪を求める声もあるそうだが、私は謝罪など要らないから、早く政治家を辞めてほしいと思っている。

ちなみに調べたら、蓮舫氏の母は日本人である。よって彼女には日本国籍が付与されたのであって、法的な意味での帰化には当たらない。

日本人の母から生まれた子に対しても、もともと日本人ではないという、常識のなさにも呆れてしまう。

2 comments:

  1. こんにちは。今年もよろしくお願いします。

    政治家に限らず、、、世の中、常識の無い人が多すぎます。
    それも、えらいとか、いい年をした良識のあるとされている人たちです。
    日本は経済的には裕福になったかもしれませんが、人間の資質としては日本はまだまだ後進国だと思います。

    ぱんち@仙台

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  2. ぱんちさん今年もよろしくお願い致します。
    機会がありましたら、今度仙台に行きます。

    手練手管で社会的地位を得て、偉くなっちゃった人は、何というか、常識を置き去りにして来ちゃったのでしょう。常識というか、良識というか、モラルとか・・・。

    そういう人がまた、若者に対して「日本に自信を持て」とか言っているんですよね。良識を持たずに自信だけ持たせてどうしろと・・・。末恐ろしいですわいな。

    偉いとされる人には、他者に配慮する姿勢、周囲を美しく保つ努力、伝統を学び、そして伝える努力、まだまだあるけれど、そうした事を自分から実践して鏡になる。そのくらいでいて欲しいもんだと思います。

    人の出自や外見を揶揄する事は、人として一番卑しい事である。私も常々肝に銘じたいことです。

    それに、自分はまだまだ後進だという謙虚さも大切ですよね。

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