小6自殺受け全小中校調査県教委、中学で4割「今も継続」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101126-OYT8T00542.htm
群馬県教委は25日、桐生市立新里東小6年、上村明子さん(12)の自殺を受け、県内の全公立小中学校を対象に初めて実施した、いじめに関するアンケート結果を発表した。
10月に認知した件数は2272件で、文部科学省に報告した2009年度1年間の認知件数207件の10倍以上にのぼった。認知したうち、小学校で2割以上、中学校では4割が「現在もいじめが継続している」と答えた。
調査は10月下旬〜11月中旬、小学校336校、中学校172校の児童生徒計17万144人を対象に実施した。そのうち、いじめを認知した校数は小学校143校(42・6%)、中学校は90校(52・3%)だった。
認知件数は小学校が1522件で、各学年225〜298件だった。中学校は750件で、中1が327件と最も多く、学年が進むにつれて減った。
認知したいじめのうち、解消したと回答したのは小学校が1161件(76・3%)、中学校は450件(60・0%)だった。
アンケートは無記名で、いじめの内容を示す8項目から、当てはまるものを複数選んで丸をつける。「悪口を言われたり、おどされたりする」が最も多い3230件、「ぶたれたり、けられたりする」は1657件、「仲間はずれにされたり、無視されたりする」が1281件と続いた。
大幅に認知件数が増えた理由について、県教委は、文科省調査で義務付けていないアンケートを全児童生徒に行ったためと見ており、「悩んだり困ったりしている子を救うため、解決に役立てたい」としている。
県教委は、全小中学校が提出する月例報告に、いじめに関するアンケート結果を毎月実施して盛り込むよう求めており、12月から始める。以前から独自にアンケートを行っている自治体もあり、県教委は「今年度中にアンケート項目を検討し直し、統一性を持たせたい」としている。
県教委はこの日、県内の全市町村教委の指導主事ら計42人を対象に、いじめに関する緊急会議を開催。今回のアンケート結果を発表したほか、いじめ解決の知識を共有しようと、藤岡市や館林市教委などに実践報告をしてもらい、いじめ問題への取り組みについて情報交換した。また、各市町村教委で実施している、いじめ解決のノウハウを集めた資料を配布した。
同日の県議会文教警察常任委員会でもアンケート結果が伝えられ、委員からは「もっと掘りさげた質問にした方がいいのではないか」などの意見が出た。
(2010年11月26日 読売新聞)
いじめ、公立高の8割認知
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20101223-OYT8T00054.htm
県教委は22日、桐生市立新里東小6年の上村明子さん(12)の自殺を受け、公立高校を対象に緊急に実施したいじめの実態把握に関するアンケート結果を公表した。調査対象82校の82・9%にあたる68校で計1602件が認知された。うち24・2%が「継続している」と答えた。
調査は11月1〜9日に全日制68校、定時制14校の計4万711人を対象に無記名で実施。全日制では59校(86・8%)、定時制では9校(64・3%)が「いじめの認知がある」と答えた。うち全日制の353件(24・1%)、定時制の35件(25・7%)が「継続している」と回答した。
ただ、調査を担当した県教委高校教育課は、いじめの認知について、「小中学校時代を含めて回答した生徒がいる」としている。
いじめの内容を8項目から複数選ぶ質問では、「悪口を言われたり、おどされたりする」(911件)「仲間はずれにされたり、無視されたりする」(571件)の2回答が、過半数を占めた。
同課は「今回はいじめの掘り起こしと早期対応のために緊急に実施した。来年度以降の実施も検討していきたい」と話している。
(2010年12月23日 読売新聞)
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犠牲者が出て、いじめに対して面と向かい始めた教育委員会。去年と比べ10倍ものいじめの実態を報告。いじめはやはり放置されていたと言えよう。公立高校の8割でいじめの認知があったとの報告。いじめはどこにでもある。いじめは全国で常態化している。
群馬県の調査によると、小学校1年生から既に200件以上のいじめの認知があった。小学校1年から中三までほぼ横ばいでいじめの認知件数が続く。大人社会が持つ差別や偏見、そうした影響を受け、子ども社会でも小学校1年からいじめが行われる。学校内の子ども社会は、大人社会の縮図だ。
いじめと同様に痛ましいのが、子供を虐待する親。親の暴力によって殺される子どもたち。何かいじめの連鎖があるようだ。親のケアを学校が出来ないけれど、地域社会で取り組む課題と言える。是非とも進展があって欲しい。子供たちの未来の為に。
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