ヴォー州のワイン産地の双璧をなすのが、ラヴォーとラ・コート地区。ラヴォーはローザンヌからレマン湖畔を東に向かいモントルーの外れシヨン城までの約30キロに渡る地域。ここは約30キロなので、歩いてでも横断できる。
一方ラ・コート地区は、ローザンヌからレマン湖畔を西に向かいニヨンまでの約50キロに渡る地域。ラ・コート地区はラヴォーより広い。ラ・コート地区の主要産地を巡ろうとすると約60キロの道のりになるので、徒歩より自転車の方が向いている。ということで、自転車でラ・コートの横断をしてみた。
私の場合、いい景色に出会うと写真を撮るため、普通のサイクリングより倍の時間がかかってしまう。しかし約60キロというサイクリングにしてはほどほどの距離なので、午後になってからローザンヌを出発した。ニヨンに着いたのは午後6時前だった。途中で昼食休みもあったが、60キロを5時間強で走るというのはかなり遅い。苦笑
ラ・コートはラヴォーに比べるとブドウ畑の斜面が緩やかで、テラスと呼ばれるブドウの段々畑は見られない。レマン湖畔に広がる丘陵地帯にブドウ畑が広がっているという感じで、結構奥行きもある。広々としたブドウ畑の中に立つと、フランスのワイン産地アルザスを彷彿させる。まぁ、規模的にはアルザスに全然及ばないのだけれど。
ラ・コートの景色は、昔からある家々の佇まいとブドウ畑の調和、広々とした感じ、対岸のフランス側の眺望の良さ、などに特徴があった。ヨーロッパ・アルプス最高峰のモンブランが美しく見えた。
ニヨンからの帰りは、SBB(スイス国鉄)の列車に自転車を乗せて、ゆったりとラ・コートワインを楽しんだのはいうまでもない。
SBBに自転車を乗せる場合、列車の扉に自転車マークのある車両をみつけ、そこに乗り込む。すると、客車内に自転車を吊り下げるか、固定させることの出来る場所が設けてあるので、そこに自転車を置く。この料金は子供料金と同じになるが、色々な割引券がある。結構お得なのが、自転車一日券。この券を持っていると、自分の乗車券は別として、自転車は一日乗せ放題となる。主要都市のバスやトラムでも使える。お値段は12フランから。
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