2012/04/12

鳩山外交は妥当なようだ

http://tanakanews.com/120410iran.htm
イラン核問題が妥結に向かいそう

裏読みが大好きな田中さんの記事ではあるが、イスラエルがイランの核開発疑惑に対して譲歩の姿勢を見せ始めた。これに対してイランが応じるのはさして難しくはなさそうだ。

アメリカもトルコを通じて交渉をまとめる取引をしている。トルコはイラン核問題の仲介を以前にしていて、今回はその仲介案にアメリカが応じるような気配になっている。

この時期に鳩山元首相がイランに行って、イランの核問題に対して日本の存在感をアピールしたのは全く適切ではないだろうか。これぞ日本の独自外交だ。そもそもこのイラン核問題の交渉国が、米英仏露中独で日本は入っていない。IAEAの事務局長は何人だっけ?という感じだ。日本は世界で唯一の原爆被爆国であるのに、この問題に関しては歓声しか発しないオーディエンスだ。

イランに関わって、下手にアメリカの機嫌を損ねては大変だ、というアメリカのポチでいたい官僚思想が見え隠れする。

日本のメディアの論調は、鳩山イラン訪問は日本の国益を損ねた、ということになっている。鳩山氏が議員外交を行ったとして、いまのところこれに不快感を表明した国は見当たらない。

騒いでいるのは日本国内だけ。その騒ぎ方がまた核問題の本質を見失った言葉尻を捉えたものだけで、そうした報道が海外に漏れ出ている方が恥ずかしい。こっちの方がよほど日本の国益を損ねていると思えるのだが、日本のメディアは日本国内の情報操作しか興味がないらしい。

7 comments:

  1. のりさんのご意見もあるのでしょうが、
    成果云々とか、外交とか言う以前の問題で、 
    鳩山そのものの存在が不必要なのです。
    沖縄に対して行ったことを、まったく意に介さず
    首相を辞めたら議員を辞めるということさえ
    すべていい加減にした人間が、何をしても認められませんし、何もしてほしくないということです。
    日本の議員でいること自体が、日本の恥だと思うのです。

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  2. 現職国会議員の一個人が必要か不必要か、の議論となりますと、私には無意味なのです。国民が選んだ政治家なので、国民が不必要だと判断すればその人は今後国会議員の地位を維持できないでしょう。少なくとも次の選挙で落選となります。

    今選挙に当選して、その立場にいる人には、その時々何をしたか、それがどういう結果を生んだか、に価値を見出します。ですので、過去に何をしたか、が今何をしたかの評価に影響されません。また、そうされるべきでもないと考えます。

    今の時期、イランに行けた、それが出来た政治家は、良しにつけ悪しきにつけ鳩山氏しかいなかったのではなかろうか、と思っています。これについての評価は様々でしょうし、経時的な評価も必要だと思っています。

    今の時点では、新聞で論評されているように、汚点であったとか、国益を損なったとか、そういう評価は全く見まちがっている、そういう風に判断しています。

    鳩山氏が日本の首相に相応しかったかどうかは、かなり議論を呼ぶだろうとは私も思います。

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  3. 鳩山氏は何度も小選挙区制で落選しています。
    しかし、比例代表制度で議員を続けてきました。
    ですから、国民が選んだということよりも
    現在の日本の政治制度のひずみの中で生きているといえます。
    ただし、私としても個人の議員に対して云々言うつもりはあまりありません。が、あまりにも今の政治社会がモラルの欠乏と国民意識からのかい離がはなはだしすぎるのです。
    鳩山氏を慕う議員のグループも存在しますが、
    この国民批判の中でも首領と仰ぐ国会議員たちの
    良識を考えると日本の政治社会の貧困さがあまりにも
    物悲しく感じます。
    これから新党を作ったとしても、既存議員たちの離集合では先への希望はないでしょう。
    だからと言って、ナチス的な第三局を礼賛することもはばかれる。
    今の日本の政治は袋小路に入っているのだろうと思います。

    話を元に戻すと、
    今の時期イランに行けた、と言うよりは
    何の展望もなしに行くこと自体が、是非の以前の問題です。
    それをのりさんのように、国際的にどう見るか、と言う視点で見る方がいらっしゃるから余計に、その行動が腹立たしいのです。

    国家・国民を考えての行動なら、是でも非でも意見を言い合うことはできます。
    しかし、彼の頭の中には、国家も国民もないのです。
    しかし、国際社会からはその行動に対する意見が出てきます。
    その責任を政治家として受け止められるかどうかが、
    政治家としての器量だろうと思いますが、
    彼の今までの言動から、政治家以前の人間としての思慮分別が欠落しているのだろうと思います。
    これは多分に彼の裕福な生い立ちに関係するのかもしれませんが、現実問題として、日本国民のほぼすべてが彼を拒絶している中での行動ですから、怒りしかありません。
    どうぞ、ご理解ください。

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  4. Jeffさんのお怒りは、理解いたしました。

    幸いにして、イランは核問題に対して解決の姿勢を見せていて、イスラエルも譲歩の条件を提示しているところですので、核問題解決後の対イラン貿易や、イランから北朝鮮に核開発放棄の圧力をかけさせるなどの外交攻勢に、政府がうまくつなげてもらえればと思います。

    私の関心の重点は、そこら辺ですので。

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  5. 政治家不信の方ですが、確かに国民不在で、醜い政権獲得劇だけを繰り返している、みたいな批判はありますね。

    選挙になっても、立候補者はみんな口当たりのいい事しかいわないので、誰を選んでいいかわからない。

    いち政党が政治的な実権を握っても、マスコミをも支配下に置く官僚機構には逆らえない。

    それでも国民の意思があれば、親方日の丸も少しずつ変わっていくかも知れません。

    その国の政治の質は、国民の質、という指摘もあります。ですから急な変化はなかなか望めないかも知れません。

    フランス革命で国民国家が誕生したときも、一発ですんなり変わったわけではなくて、何十年もかかって、独裁者が出たり、王政が復活したりしながら、政治・社会的な振幅を繰り返して、やっと落ち着いたという経緯があります。

    社会は国民の意思で良い方向に進むかも知れないが、いち個人にとっては、それを見届ける事の出来ない長い時間を要する。悲しいかな、人の限界がそこにある気もします。

    仮に今が社会の変革期にあったとしても、それがいち個人にとって希望に満ちた、将来の開けた社会であるなんて、到底思えないでしょうね。

    いち日本人にとって今の社会とは、飢え死にはしないけれど、死ぬまで苦労はさせられる、という社会でしょうか。

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  6. おっしゃる通り、国民の意識が現在の社会体制や
    政治体制を作り上げてきたのです。
    江戸幕府体制を打破した明治期の国民は、
    やっと藩制度から国民と言うものになった喜びと戸惑いを
    持ちながら、外国からの独立を勝ち得るために
    全体の意志として、日露戦争に突入していきました。
    その後の日本人は、独自のアイデンティティを持つことを
    忘れたかのような従順な子羊になってしまいましたが、
    私の前の世代がやっと少し、学生運動党の意思表示をしたように思います。
    今は全くなくなりましたね。

    フランスでは年金問題で国民的なデモが起こりましたが、
    日本では、年金支給年齢が60歳から65歳になった時も誰も何も言わずに過ぎてしまいました。
    現在の政治家を選ぶべき選挙のところでも、地域の権益を
    考えただけの選挙結果を繰り返したために
    現在の政治資質になったのだろうと思います。
    国民が国のことを考えずに、足元だけを見て選挙を繰り返すことが今の現状です。

    前回の衆議院、参議院での選挙で少し意思表示を示しましたが、悲しいかな選出するべき対象の議員は、従来の体質しか持たない人たちばかりだから、
    結果として自民も民主も何も変わらないものだということが露呈したということでしょう。

    国民意識が大きく変わることが必要で、その結果はおっしゃる通り数十年かかるのでしょうね。
    私は失望のまま死んでいます。(笑)

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  7. まぁ、まぁ、言い続けないと、とりあえず死ぬまで。笑

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