今日の夕方、いそいそと夕食の準備を始めると、風邪の為自宅勤務にした妻(西洋人の女)が、助けてくれと言う。鶏肉のグリルを作ろうと思っていて、鶏肉のマリネにかかっていた手を止め、パソコンの前に座っている西洋人の女の所に行く。(我が家での立場がどういうものかというのが、この描写で想像できよう)
すると、このメールに添付されたドキュメントを開いていいかとの事だった。メールはDHLから来た事になっていて、荷物の送付依頼を受けたのでその受付番号等を添付すると書いてあった。しかし、誰から送られたかという具体的な記述もなく、おかしいと直感する。しかも、ひどい英語だった。
例えば、The package was send….. 受動態なのに動詞の原形だ。はっきり言おう、日本人は文法に強いのだっ、こういう文法の間違いは犯さないし、すぐ判る。日本人が弱いのは、冠詞の間違いと、RとLの発音と綴りの区別のつかない事だっ。
相当怪しいメールだと判断。とりあえずZIPで圧縮された添付ファイルを解凍してみると、ドキュメントと書いてあるのにEXEファイルだ。EXEファイルというのを知らない人の為に説明すると、これはドキュメントではなくプログラムで、何らかの動作を実行させるものである。大抵はワームとかウイルスとか言われる悪質なものが該当する。
しかも、EXEファイルなのにアドビのPDFファイルのアイコンを表示させる様な細工をしており、悪意に満ちていた。ところが、何故だか私のウイルスソフト、アバストは「脅威は発見されない」とのメッセージを出す。もしかしたら、いたずらにソフトをインストールさせるインストーラープログラムかと思った。
そこで息子が使っているカペルスキーでチェックすると、脅威のあるソフトだとの判断だった。カペルスキーはやや敏感すぎるウイルスソフトと思っているけれど、どちらにしても不必要な良からぬEXEファイルである事が判明。
するとだ、この西洋人の女、このウイルスメールは日本から来たに違いないとぬかしやがる。冗談かと思ったが、目が真剣だ。「何故だ?」と聞くと、このひどい英語が証拠だと言う。こういうひどい間違いをあなたもしているという。
おいおい・・・・
いくらなんでも、こんな中学生並みの文法間違いを犯すかっちゅうの。わたいは主に英語でスイスの弁護士と渡り合っているんでっせ〜〜〜。するとこれを横で聞いていた息子が私の擁護に入った。「英語が下手なのは日本人ばかりじゃないだろうっ」。
そうだそうだ、やい、ざまぁ見ろ、と一瞬思ったのだが・・・・
おいおい・・・・
それって、微妙に援護になってないんじゃないのか???
それじゃぁ、日本人みんな英語が下手って事じゃないかぁぁぁぁ。涙
そういう細かい突っ込みはこの際無視して、さらっと反撃する。「そうだよね、英語が下手なのは日本人だけというのは、いわゆる偏見だよねぇ〜」。我ながら見事な反撃だと思ったのだが、西洋人の女はこれくらいじゃ動じない。「英語が下手な私、そして日本人」が完璧に刷り込まれている。大涙
息子にメールが送られたIPアドレスの出所を調査させる。私も情報処理技術者のはしくれ、コンピューターやインターネットの基礎ぐらいは息子に叩きこんでいる。すると、出所はインドのとある田舎町だった。ほれみろ、このウイルスメールはインドが出どころじゃないか。何が日本から来ただ、しかも英語が下手だからだとぅ、それじゃぁ、インドはどうだっちゅうの。うん?イギリス植民地の経験があったにしても、こんな英語を使うインド人だっているんだぜぃ、あん、あん、どうだっ。
・・・とは心の中の勝利宣言だった訳だが・・・。
「おい、あのメールはインドからだってよ」
というと、西洋人の女
「あっ、そう、何でそんな事するのかねぇ、馬鹿みたい。あなたわかる?どうして?」
だと。くそっ、もう話題のすり替えにかかってやがる・・・・・。
「ごめんなさい」という発想は皆無だ。
つか、自分のさっきの偏見的発言、全て頭から抜けてないかぁぁぁぁ。
私は西洋人の女が嫌いだっ!
これ、わかる気がします(苦笑)。
ReplyDeleteうちの娘がNYの小学校に通うことで、
次第に「西洋化」していることも感じています
(苦笑)
たとえば、めったに謝らなくなりますね。
そ、それは・・・・
ReplyDeleteそもそも女性の方が口が達者ですよ、論理的な接合性を無視して、頭に浮かぶありったけの情報を口述で発射しますから。
これに「ごめんなさい」という奥ゆかしい精神が薄まったとしたら、お父さん、完膚なきまで叩きのめされますよ、娘の口弾で、近い将来。笑